『覚悟のススメ』の奨め

知人に奨められた『覚悟のススメ』にはまっていた。


何、それ????
って、漫画です、漫画。

「当家に漫画本を置く場所は無きなり!」と、登場人物の、文語と口語が混じった変な口調がうつって自分に言ったりしていたのが、禁を破って買ってしまったし。

大体ワタクシは「迎撃」という言葉に弱い。戦闘本能が刺戟されちゃうのだ。「当方に迎撃の用意あり」とか「覚悟完了!」とか、でかい文字で画面の四隅に表記されると、もう読まざるを得ません。兄の名が「散」(はらら)で弟の名が「覚悟」。散る覚悟でございますか・・・・・。

生真面目な主人公も美形の女体な兄上も、敵も、ヒロインもともかく全裸シーン多し。漫画で全裸だからって、しかも男、どうということは事無いのだが、何と言いますか、妙にフェティッシュで、健康なエロティシズムなのだが、『絶対、変!!!!!!!』というカットが無数にちりばめられている。

日本軍が秘密裏に作り上げた強化外骨格(鎧みたいなもの)に、人体実験で死んだ無念の三千の英霊が取り付いていたり、その三千の英霊は無数の髑髏の集合体で現されていたり、その強化外骨格に主人公・覚悟が全裸で寄り添ったり、兄上が女体で、「はらら(兄上の名前)の胸はお前たちのためにある」と乳房を部下たちに見せたり、弟を手中にする為、はららがウエディングドレス姿で待ちうけて弟を円形ベッドに縛りつけたり、強化外骨格に憑依している三千の英霊が「怨霊成仏光線」で成仏しちゃった後、天国で切腹して此の世に戻ってきたり、真面目な展開にもかかわらず、何と言いますか、ともかく変なインパクトが満載。

葉隠散・覚悟兄弟の死闘。
覚悟君は、祖父が日本軍の人体実験に関わっていた軍人で世間の目が厳しかったり、尊敬していた優しい兄が目の前で父を惨殺したり、兄を殺す為単身多数の敵と渡り合ったり、遊園地も知らずに育ったり、大変な目に遭い続けながらも、気性のまっすぐな好青年に育っている所も、密かに泣かせます。

ハッピーエンドなのが、大変救いですね。
覚悟に心を惹かれるでかいリボンの級友、堀江罪子が、「大丈夫なわけないよ。あんなに血が出てたのに。葉隠くんいつも無理してる」と、読者の心情を代弁してくれてます。

人類を滅殺し、至上の君主を目指す、葉隠散(はらら)は、兄上なのに女体なんですね。少年時代は普通に男だったのですが、強化外骨格を装着してから、変わってしまったのですね。性別を超越した存在ということなんでしょうが、両性具有ではなく、女体を選んだのは賢明であります。

女体は男体よりも完全度が高いので、人類愛を越えた、星への愛という、どでかいものの為に人類滅殺を企てるには、まことにふさわしいのであります。
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by leea_blog | 2009-09-06 01:14 | Comments(0)
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