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リア充爆発しろ/詩人の彼岸此岸

最近、面白い歌を教わった。

「リア充爆発しろ」というシロモノだ。

まぁ、理屈は後にして、取りあえず聞いてみてほしい。
リア充爆発しろ(コピー&ペーストして飛んでね)
  ↓
http://www.youtube.com/watch?v=OTXEF-WVzQQ

リア充とは、リアルが充実している人たちの意味だ。
反対は、非リア充。リアルが充実していない人。
例えば、ヴァーチャルしか充実していない人である。

リア充死ね、リア充死ね、爆発し〜ろ、と口ずさんでみる。

朝からいちゃつくカップルに、死ね、と心で叫ぶ、非リア充の歌である。

そんな他人のことは良いじゃない(笑)
死のうが生きようが、どうでもいいじゃん。

詩人は、リア充と非リア充の境が無い。
リアルに対する非リアル、つまり言語世界が充実していれば、
リアル世界もおのずと充実して来るのだ。

一番惨めなのは、ろくな作品も書けない事だが、詩は潜伏期間が長い事でも知られている。
今は書けなくても、書けそうだという予感だけで充実する。
下手な作品しか書けなくても、ちやほやしてくれる人が一人でもいれば、充実できる。
おめでたい業界である。

私が感心したのは、リア充という造語の語感だ。
ネットの一部のコミュニティでしか通用しないが、
一度意味が分かると、その言葉でしか言い表せない物が詰まっている。

そんな一部の人にしか分からないキーワードで、歌が成立している点だ。
リア充が分からない人は、タイトルの検索もできないではないか。ネット世界は、未知のキーワードも恐るるに足らず。口コミの威力を知っているのだ。

私は、表現に造語が付きもののタイプだ。
言い表しがたい物は、造語で補う。

リア充その他のおびただしいネット言葉は、詩的言語とは別の次元、コミュニケーションの表現の為に自然発生的に生まれ、使われている。いわゆる若者言葉より、広い世代で使われている。

にもかかわらず、「うまいなぁ、この表現」と唸る部分が有る。

リア充死ね、リア充死ね、というシンプルな表現に、妙に詩と繋がるインパクトを感じるのだ。
爆発しろ、と続くのは、「芸術は爆発だ」を引用するまでも無く、リア充の死に際までの優位を予感させる。
ひっそりと枯れるのではなく、爆発なのだから。
by leea_blog | 2010-12-29 18:41 | Comments(0)
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