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連投。 タイにリピートしている頃の画像だ。 バンコクに到着後、車で海辺のリゾート地、ホアヒンへ。 疲労困憊して、足下の地面が揺れているようだった。疲れ果てて、食欲も何も無い、旅路。 ホアヒンのホテルは、バンコクには無い開放感に満ちていた。 翌朝、食事を終えた私と、同行者は、スパでマッサージを受けたいと思い、申し込みに行った。 受付を済ませたが、マッサージの開始にはまだ早過ぎた時間だった。 ロビーで待って、指定された時刻にスパに赴いたが、セラピストが一向に来ない。 秒刻みで生活するのに慣れている日本人としては、指定された時刻に始まらないので、ジリジリする。 やがて、池の脇の道を、すらりと背の高い、美しい人影が二人、ネコ科の動物のような柔軟な体重の移動のさせ方で、こちらへ歩いてくる。 その美しい、絵のような光景を、驚きながらみていると、彼女らが、私たちをマッサージしてくれる施術者なのだった。 彼女らは、歯の矯正具を真珠のような歯につけていたが、その矯正具は、歯の一枚一枚の中央に、ルビーのようなものが付いているのだった。 これは、歯の矯正が必要ない人も、口中の装身具として、つけたがるかもしれない。 笑みを浮かべるとのぞくその、歯の白と輝く石?合成宝石?の素晴らしい対比に、更に見入った。 時間に遅れ、急ぐ訳でもなく悠々と現れ、こちらがいらいらと見つめているにもかかわらず、悠々と歩むシルエットで旅人を魅了し、笑みの度に覗く美しい歯でその発想に感嘆させ。 バンコクのスパなら、時間は厳守であろう。 圧倒的な、「ここは日本ではない」感。 「バンコクでもない」感。 しかも美しい。
ホアヒンのホテルの水盤に浮かべられた、蓮の画像を貼る。 「水滴」と題されている。 私にとって、ホアヒンとは、この画像の、蓮にかかった水滴に象徴される。 海よりも、この光の具合が私の印象をあらわしている。 蓮のつぼみをあまた水盤に浮かべる、タイ流の美意識とおもてなし。 こうした空気が、疲労を徐々に和らげていってくれる。 ホアヒンからバンコクに戻ってくると、空気が悪く、騒々しく、密集して、せわしなく感じられたものだ。 いえいえ、バンコクも大好きです。 活気と熱気と、祈りと、聖と俗が混交して活力を生む、アジアの都市。 写真は、多くの場合、私から「撮ろうとした」のではない。「撮って、撮って」と、光と影と色彩と、空気をまとって、対象が言っているのだ。 「この美しい色彩を、撮って」。 と。
by leea_blog
| 2016-05-05 21:19
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