人気ブログランキング | 話題のタグを見る

江戸川乱歩の世界が一気に敷居が低くなるPILI木偶・その2


熱は下がったが、
今日も悪寒がする。

脳がまだ半熟卵状態から回復していない。

やる事がしゃれにならない位山積なのに、
脳が熱のダメージから回復していないので、
ひたすら休息である。


江戸川乱歩の描く人形愛の世界、
「人でなしの恋」に関しては、
昨日の日記をご参照下さい。

今日はその続きです。


そもそも人でなしの恋は、
語り手の夫、人形と相思相愛の夫が
「人でなし」なのではなく、

嫉妬して人形を壊し、
夫を自殺に追い込んだ、
語り手が「人でなし」である。

夜中にこっそり蔵の二階に行き、
密かに人形と睦言を交わすぐらい、
現代でなくとも、全く罪はない。

二人は恋愛結婚ではなく、
親の言いつけに従って知らない同士が結婚したものだ。

「君だけを愛しているよ」と
言われ続けて結婚したら、
実際は嘘だった、というなら、
まだ、妻の嫉妬や怒りはわかるのだが。。。。

夫の家に代々受け継がれた名品の人形を、
妻が
勝手に壊してもいけないではないか!


そうはいっても、

オタクでもない方々には、
今ひとつイメージしにくいと思う。

が。

台湾人形劇、PILIというものがあるのだが、

フィギュアも売っているが

劇中で使う人形を
大きさ、仕様もそのままに、
売っているのである。

ちなみに、手作り品である。。。。

大きいので、
江戸川乱歩の世界のように、
つい人形とコミュニケーションを取ってしまう人も、
密かに続出しているのではないか?



熱で脳が半熟卵状態になり、
熱が下がっても悪寒がする私の現状も、
言うに及ばず。

足が冰のように冷えきっていた所、
最近家に迎えた宮無后が、
足を温めてくれた。

江戸川乱歩の世界が一気に敷居が低くなるPILI木偶・その2_e0016517_19184900.jpg

私 「無后、そんな事までしてくれなくて大丈夫よ。
と、いうより、あなたに垢がつくと嫌だから、やめて」


と、言いつつ。
足を温めてくれようとする人形は、
人生はじめてだったので、
記念に撮ってみた。

江戸川乱歩の世界が一気に敷居が低くなるPILI木偶・その2_e0016517_19230479.jpg
広がる衣とまっすぐな髪の具合が綺麗だったので、
もう一枚撮った。



髪は、遠目には黒のような焦げ茶だが、
明るい所で見ると、

美しい紅が混じっているのであった。





熱で寝込んでいる間、
素還真は看病してくれなかったのか、というと。

寝ている人体から発散される水分が木偶につくのを私が嫌うのを、
素還真はよく知っているので、

距離を取ったまま、
あれこれ助言してくれた。


「公主。寒いとおっしゃるのは熱のせいで、
部屋の中はいつも通り高温になっているはずです。

気温が分からなくなっているのだから、
冷房をいれないと、
熱中症が加わる可能性が高いです。

寒ければ布団をお掛けになれば、
頭は冷えます」

私「それはそうかもしれない。」


「公主、冷蔵庫の冷茶などお飲みになってはいけません!
体を暖めるものをお飲み下さい」

私 「あ。つい習慣で。いちいちお茶を入れるのが大変だし。。。」

「お忘れかもしれませんが、日本では水道水をそのまま飲めます。
水道水で水分補給なさって下さい」

と、言われて水道水を飲んでみたら。

発熱で水分が不足していたせいか、
甘露のように甘く美味しく感じた。


「公主、東武デパートの倉庫セールで買った美味しい梅干しが未開封で残っているはずです。熱のある時には、こういうものをお食べ下さい」

私「そういえば、そういうものも買ったんだっけ。すっかり忘れていたわ。
素還真、凄い」


と、添い寝をするばかりが看病ではないのであった。



一人暮らしは病気の時が大変だな、と、
皆さんは思うかもしれない。

私もそう思う。

が。

実家に居た時は、親と暮らしていても、
親がおかゆを作ってくれるわけでもなく、

歩けないほど重症の時は、
夜間であったし病院に行くのに救急車を取り敢えず呼ぼうとすると、
隣近所が何事かと思うからタクシーにしろ、と言われ。

タクシーでヤブで有名な中央病院に行ったら、
「こういう時は救急車を呼んで下さい」といわれたが、
親の世間体が、と説明も出来ず、困惑したりもした。


何より、実家の私の部屋は二階で、
トイレは一階。

熱が高い時に階段を上り下りするのは、本当に大変であった。


家族と暮らしている人はどうかというと。

妻が寝込んでいると、
夫と子供が
「俺たち外食するから、食事の事は心配しないで」
と親切に言ってくれるそうである。

妻 「いや、私の食事誰か作ってよ!」


一人暮らしで本当に避けたい点は、
部屋で死んで腐敗する事である。

遺物も使い物にならなくなるようである。

貴重な本が沢山あるのに!

素還真「公主、素某は一人でも全く大丈夫ですが、
宮無后さんは、一人では生きて行けない人なのですから、
公主がいらっしゃらなかったら、どうするのですか」

ふ、扶養家族????










by leea_blog | 2016-07-23 20:12 | Comments(0)
<< 台北で休憩 熱は下がったけれど脳が半熟卵・... >>