陋屋日記・人形愛に傾斜して行く日々



住民税の案内が来た。

住民税は、

前年の収入を元に計算されるので、

収入が途絶えた時に注意しておかないと、大変だよ、と、

よく耳にした。


本当に大変だった!

金額に度肝を抜かれて、

問い合わせの電話をした。


一月から五月までの分を収めなくてはならないとの事で、

要は、先払いだ。

後で人づてに聞くと、

払えない人は分割払いにも応じてくれる、との事だったが、

そういう事を知らない私は、

かき集めて払った。


一月分の厚生年金と、

健康保険の請求も来た。

金額の計算方法が、

実際の収入に基づくのではなく、

「普通に働いていたら、この金額になる」というものなので、

痛手である。


ちゃんとした人なら、

この手の出費は想定内で、

「より節約に励む」のであろう。

私はこういう出費でお金がなくなるストレスがあると、

「節約なんかしても、無駄だ。

貯金したところで、

こんなに持って行かれてしまうのだ。

いくら節約した所で、焼け石に水過ぎる」

と、感じてしまう方である。


うーん、高すぎるでしょう、住民税。

厚生年金も、健康保険も。


普段、私は、給与明細を、詳細に見ない。

額面と手取りの落差を見ると、

真剣に意気消沈してしまうためである。


それらが、ちゃんと使われているのなら、

国民の義務感も湧くのだが。



必死に、大金を?振り込み終わり、

人生お先真っ暗な気分で夜を迎えた。



台湾のSさんから、

中国の人形屋の、宮無后情報があった。

画像を見て、

魅せられた。


ウチに居る宮無后は、

黒目の部分が大きくて可愛い系だが、

それは、美人系であった。

帽子を被っている正装版と、

帽子を被っていない普段版の、

二人いてもいいな、と常々思っていた所だった。


魅せられた、とあっさり書いているが、

「脳に直接活性薬を注射されたら、きっとこんな感じ」という位、

いきなり頭が活性化した。

自分でも驚いた。


私にとって、

宮無后人形と言うものは、色々な点で、

特別の存在である。

素還真も、多くの点で、特別だが、

宮無后は、人生史上初、の特別さである。


私は職場のパワハラで、心を病み、

強度な自殺願望を患っていた。


自殺願望は、何かの魔法かと思う位の一連の出来事で、

消えて行ったが、

「自殺しないで良かったと思うか?」

と人に聞かれれば。

「いいえ。死んでないから生きているだけ」

としか言えなかった。



が。

宮無后人形と毎日接するうち、

江戸川乱歩の短編、

「人でなしの恋」のような、

人形愛が内部に育まれて行った。


単に人形を愛でるなら、

経験はある。

しかし、人形愛は、

これまでの人生で、初の体験である。

素還真は友達人形だが、

宮無后は、ちょっと、言葉に変換しかねている。


そして、根が深い事に、

宮無后は、

私の表現者としてのテーマにも、

深くからんだ設定なのである。



私の作品に、

「人さらい」シリーズがある。

宮無后は、

「異界にさらわれた子供」、その後の一つなのであった。

そして、私の創作テーマと密接に関わりながらも、

絶対私では描かないような、キャラクターなのである。


私の心に様々な神話的な作用を及ぼしながらも、

台湾の人形屋で約束通りに出来上がって来た素還真と異なり、

宮無后は、

長い納期が来ても、出来て来ず、

更に待たされ続け、

督促すると、

とうとう人形屋から

前金の返還を申し出られてしまった。


台湾のSさんのご尽力で、

返還された前金を元に、

別のルートで確保。

私は大型台風襲来で台湾中の交通がストップする中を、

迎えに行ったのであった。。。。


言葉も習慣も分からない私にとって、

宮無后人形は、

「あ、あの、お金なら払います、売って下さい」と言っても

手に入らない存在の象徴の一つであった。

それが、手に入った。

お金では換算出来ない、価値である。




そもそも、

人形劇の人形が、原寸サイズで売っている、など、

まったく想像もしていなかった!

台湾人形劇PILIの人形たちの特別なところは、

実際に動かす事を前提に作られている、という点だ。

これは、観賞用に作られた通常の人形とは、

人形作家が込めた魂の種類が異なる。


と、いうことで、


長く生きていると、

今までに無い経験がまだまだ体験出来るよ、とは、

言えるようになった。






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by leea_blog | 2017-02-01 13:55 | Comments(0)
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