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呪術としての日常・護身の刃

三月なのにこの寒さ。しかし、木々には花が。
こぼれている、白に桃色、淡いい紅、濃い紅。


冬のやつれに春先の疲労が加わっておまけに『揺蘭』原稿が進まない、更に、残業続きで食欲もない、というのに。
カスタムフォールディングナイフショーに出かけてきました。カスタムナイフの展示即売市ですね。


一点物の刃物は魔物だ。
遠くからこちらに合図を送ってくる。
刃物の視線は遠方に煌めく海原の呼び声に似ている。
海原と違って、ポケットに入る。


“なぎ”と名付けた女性用ナイフを失った私は、
日常の守りとなる別の子を探していた。
誰でも良いわけではない。無心なだけでは守りとならぬし、実用一辺倒では邪は払えぬ。作家に聖と魔が同時に作用していなければ、ただの素敵なナイフになるだろう。


魔界に引き込まれたと自認する刃物作家さんと話す内、
入魂の刃を手にとって眺める内、気持ちが晴れてくる。
神々の一族であり深淵の魔物である物語の魔、
とは、形は違えど、根底は同じであろう。


昨年からしきりに迷ったが、日常用を購入した。
幾つか注文を追加して、仕上がりを待っている。
嬉しい。いい子に出逢うのを待った甲斐があった。
by leea_blog | 2004-03-07 04:16 | Comments(0)
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