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大気が凝ったような桜の。。。。そして精霊刃物到着のこと

花冷え、はつらかった。
あと一日続けば冬眠窟に戻るところだった。
絹と羊毛と羽毛にくるまって、半睡半醒のまま外を眺めたかった。五月まで起こさないで欲しかった。


 土日で桜は散るのでは、との大方の予想を裏切って、
今日は桜はようやく満開、枝枝に花が凝っていました。


土日は、小学校入学間際の姪と幼稚園入園間際の甥が遊びに来た。可愛いかと聞かれれば、即答する。「ムチャ可愛い!」
顔が可愛いだけではない。性格が良いのである。
ま、なんというか、こういう良い性格は、西野家より嫁さんの実家の高田家の血である。西野家方の性格が悪いとは言わないが、個性が強すぎてかわいげが無かったんじゃないかな、特に幼少の頃。

弟夫婦は、事前に私に「遊びに行くよ」と伝えるときっと準備して待っているだろう、それも大変だろうという配慮の元に、いきなり遊びに来る。大抵は「今そっちに向かってるところ」と電話が来る。休日は夕方まで寝てるりり山は散らかり放題の部屋で青ざめ「急いで片付けるから、ファミレスでコーヒーでも飲んで時間稼いでよ」と弟に言うのだが、大抵は無駄である。【姉の片付け 休むに似たり】、と知っているのだろう。

以前彼らが来たとき。そんなわけで部屋は足の踏み場も無かった。本だのCDだの画材だの書きかけメモだのが散乱したままだった(汗) 弟の妻は途中で車を降りて近所に買い物に行っており、弟はりり山の部屋に着いたとたんに、いつもの様に窓際で眠りに入った。
姪が部屋を見回して訝しげに言った。
「この前と違うみたい」
「ほほほほ。お片づけする時間が無かったからね(汗)」

浴室には川で拾ったアザラシを放り込んであったし、押入には攫ってきた妖精四、五人を束にして閉じこめてあったし、ロフトには竜の小さいのがとぐろを巻いていたしで、来客用に準備万端とは言えないムードが部屋に残留していたのは間違いない。

姪は可愛い声で言った。「一緒にお片づけしようよ」。小さな甥も、にこにこ笑いながら片づけを手伝ってくれるのであった。ままごとでもするかのように楽しげに。こういう可愛くフレンドリーな子供って、西野家系統ではついぞ見かけなかったような。弟もその妻も体育会系のせいか小さな子供達は、表現者系の、やたら複雑で扱いが難しい印象が皆無。
こういうお客があると、気分さっぱり。
帰ってゆく彼らにぜひまた来てね〜、と手を振り続ける佐保姫、いや迷宮領国領主であった。

 そんなこんなで、遅い夕食を外で食べて帰ってみれば天使工房の小原ミチルさんから留守電が。いつも有り難う、出かけてました、との挨拶しようとかけ直したら、ついつい明け方まで話してしまった。きっとミチルさん眠かっただろうなぁ。。。ゴメン。

翌日はりり山は夕刻起き出して、寝ている間に横山氏から「連絡下さい」とのメールが来ているのを発見、また話し込む。結局、土日に桜は見られなかったのである。徒歩で行ける場所にも桜が沢山あるらしいのだが、まだ一度も出かけていない。大人になると、梅だの桜だのを堪能しに行くにも、勢いが必要である。月曜に桜がまだまっさかりなのを見つけてほっとしたのであった。


そして!
今日ようやく、頼んであった小刀が届いた。
見れば見るほど美しい、女性持ちのナイフ。
特筆すべきは、エルフとマイアの娘にして王女、彼岸と此岸のかけはしとなったルシエン・ティヌヴィエルの紋章入りである! 日月・海を共に表すこの刃物、“なぎ”に代わって邪を払ってくれるであろう。この話は、また後日。
by leea_blog | 2004-03-29 04:17 | Comments(0)
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