いきなり荒天、いきなり晴れ、の今日。。。。
竹橋の国立近代美術館に藤田嗣治展を見に行った。 もの凄い人だった。。。。。 人垣で絵が見られない位に!!!! これから行こうと思っている方は要注意。 ちゃんと近くで見ようと思うなら、ひたすら並んで、のろのろとすり足状態で人の流れに沿って進むしかない有様です。 絵はがき等の販売コーナーは人垣で商品に近づけません。 平日に行くのをお薦めします。 え? 休暇が取れない? そおだろうなぁ。私も同じだ。 さもなければ、会期終了間近が良い。 少しは空いているかもしれない。 ううーん、かなりの数の作品が来ているし、作品は美しいし、季節も良いしで、人がどっと繰り出すのはわかるけど。 いつもと同じ愚痴で恐縮だが、もうちょっと何とかならないのかな。あんなのは作品を見る空間じゃないよ。 作品との対話なんて無理。思索にふけるなど論外。 立ち止まれないし、ぼーっとしていたら人にぶつかられまくりです。 仕方ないので私は、離れたところから人垣越しに作品の上半分を眺めたりしているわけです。そして、年輩者や若い子ちゃんが多い事に気づいた。 こらこら、お年寄りや学生、専業主婦は、極力平日行きなされ! 聞くとも無しに耳に入る会話からすれば、君らは地方から見に来たのでも何でもない、近場在住じゃないか。土日祝日は会社員に譲って、空いてる平日に行きたまへ! 美術館も、混雑緩和の工夫して欲しい。 平日割引とか導入すれば、少しは平日に流れるのでは。 あるいは、土曜日も夜遅くまで開館してよ。 金曜だけだと、美術館の近くに勤務してるサラリーマンしか恩恵に預かれないでしょ? そして。絵はがきやカタログの印刷が良くない! メイドインジャパンとは思えない。 客を舐めてるのか〜。 ううーむ、公立の美術館・博物館も独立行政法人→民営化のアレで、厳しいのだろうか。今回に限らず、昔に比べて絵はがき等の印刷が悪い。 いやはや。美術館・博物館系では、客の行列が館外に延々と延びて、延びるだけでは収まらずとぐろを巻くに至る光景を上野で目にし、憮然として引き返した記憶が多々。 文化に餓えた時代があったよね。 終戦直後の食べ物と物が無い時代みたいに。(済まぬ、これは伝聞だ。その頃私は生まれていない。親からさんざん聞かされた) ワタクシの子供のころも、物資は取り敢えず足りていたが、文化的には貧しかった。衣食住を何とかするのに必死な時代だったのだと思う。 しかし。大人になっても。 日本国は時間の余裕の無さにおいて高名な国だ。一家族に複数台のテレビや車はあっても、時間は相変わらず足りない。時間が足りない生活は、楽しみを成熟させないから、文化も即効性に走る。時間や空間のゆとりが無いとゆたかの実感も無い。 えー、そんなこと言われても、ととまどう人も多いが。 日本人の現代の時間感覚は、旅行といえば海外で一週間、国内なら二泊三日ほどではないか。 ワタクシは単独でほっつき歩く事が多いので、勢い出先で隣り合った人たちと話すことになる。お決まりのパターンだが、休暇の日程の話になると、相手の観光客は「え? 日本からここまで来たのに、一週間で帰るの?」「飛行機での移動時間が有るから正味三日位ですね」「ここまで来るのにお金掛かったんでしょう? たった三日?」「日本では時間はお金より貴重なのです。会社員が一週間休みを取るのは大変で、取れれば幸運ですから」 ま、私は海外に出るととたんに愛国者になるので、こうした日本人の勤勉さが短期間に生活レベルを押し上げ、高品質の物を生みだす国にしたのだ、とか付け加えるのだが。 大抵の反応は、「我々は自分や家族の楽しみのために働いて、こうしてここにいる。あなたがた日本人は、休暇もビジネスのように急ぎ足だ。なら、何のために勤勉に働くのか」である。 「ほほほほ。稼いだ金は、来るべき神の国の為に宗教団体に寄付しているんです」とか、「人類の為に、遺跡の保護に寄付しているんです」とか、「発展途上国の援助や国際紛争の解決に資金を投じるべく、わたくしどもは単身赴任も過労死も厭わないのです」とか、理念の為ではない。単純に、長期休暇が欲しければ仕事を辞めなくちゃならない人がほとんどだからだ。 衣食が足りたのなら、時間と空間のゆとりに目を向けたいものだ。 時間と空間のゆとりを求めると、とたんに職を失って衣食も足りなくなる。21世紀に入っているし、我が国も悪循環を少しずつ脱却して行くものと信じている。
by leea_blog
| 2006-04-08 22:14
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