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独演!俳句ライブ10周年記念の事など

俳ラこと『独演!俳句ライブ』が十周年、とのお知らせを頂いた。
(俳ラに関しては、ゆりうた内をキーワード俳ラでご検索お願いします)

実に独特の活動で、俳句に関心の薄かったワタクシも、俳句の世界に興味を抱くに到った。そして、恵比寿では詩の朗読と俳句朗読の共演も果たした。

二健氏のブログでも、過去、「お題」に添った句を発表し、おこがましくも合評にも参加した。良い経験だった。

他ジャンルへの参加は、頭・感性の普段使わない部分を刺戟する。

思い返せば十年以上前になる。
詩人のサトウケヤキさんの朗読ライブに、足利のジャズバー「オーネット」まで出かけたのだ。そこに、二健氏もいて、その場で俳句朗読を行ったのだった。腰にバナナの房を巻き上半身裸体のケヤキさんに、肩車されつつ! マシンガンのように繰り出される俳句。ケヤキさんは「睾丸が暖かい」など合いの手を入れながら、肩車で闊歩した。アドリブ満載の、パワフルな場であった! 

 ワタクシは不勉強で「もずのにえ」が季語と知らず、二健さんに「うまい表現で効いている」、などと間抜けな感想を言った。季語の効果も非効果も、頭では知っていたがこの時実感した。

詩人で翻訳家の青山みゆきさんのお宅に泊めて頂いた。写真家の山田利男さんや現代美術家のタカユキオバナさん、詩人の江尻潔さんたちとも、そこで知り合った。

ほどなくして初回「俳ラ」のお知らせが来た。 二健さんは、朗読会がほとんど行われない俳界に空間磁場を産み出すべく(これらはワタクシ推測)独演!俳句ライブ開催を決めたのだった。

 足を運んで実感したのだが、俳句は現代詩よりはるかに朗読に向いている。一句のスタイルが決まっており、朗読する側と聞く側の双方に、既に合意事項が存在する。間合いや見どころも、わかりやすい。合いの手や野次も入れやすい。限られた文字数を逆手にとって、様々な可能性を提示できるだろう。

余談だが、足利で氏からもらった俳句誌も、大層面白かった!反論も舞台裏もリアルファイトなライブ感が溢れて、文学魂を刺戟した。

もう十年以上になるのか。感慨深い。
25日は、ワタクシは寝込むような作業をしている予定だが、飛び入り参加してみたくなった。飛び入りやヤジの威勢の良さも、俳ラの特徴である。詩の朗読会はご謹聴が多いので、上記姿勢は見習いたい所だ。

ライブ参加が無理でも、二次会には出て、俳句という表現でリアルファイトを展開する人たちと文学の話をしたいと思っている。

◆◆俳句朗読の豊年祭◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆10周年記念◆◆
◆◆◆◆◆◆◆◆≪独演!俳句ライブ15≫◆◆◆◆◆◆◆◆

◆□日 時: 2008年10月25日(土)
◆      開場,18:30. 開演,19:00〜(閉演,21:00頃)

◆□会 場: JazzBar サムライ
◆      新宿3-35-5守ビル5F Tel. 03-3341-0383
◆                
◆□出 演: 【 四天王降臨 】
◆      一. 斬込天狗仮面俳句怒号=宮崎二健
◆      二. 初登場十分間の未知数=轟ひろた
◆         <恒例!飛び入り歓迎/休憩>
◆      三. 煉獄サアカス団長=神山てんがい
◆      四. 君臨し続ける俳ラの女王=ギネマ

◆□料 金: 2000円 (1Drink付)
◆□窓 口: 二健@サムライ(jike@n.email.ne.jp)

◆□主 催: 俳句志「もののふの会」(第98回俳句活動)
◆□旗 印:俳ラ三大原則 <自句朗読・肉声・独演>
◆俳句朗読の実践窟*先ず口承あり*俳の表現かくありき
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◆□WebSite:▽ブログ「俳ラ」http://haila.seesaa.net/
◆ ▽独演!俳句ライブ」活動歴 1998〜2007
◆ http://www.ne.jp/asahi/hai/ten/hl-katudoreki.htm
◆ ▽ブログ「JazzBar サムライ」
◆ http://6112.teacup.com/samurai/bbs

◆◆◆Haiku Reading Solo Performance"HAILA-15th"◆◆◆
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
by leea_blog | 2008-10-21 23:49 | Comments(2)
Commented by 二健 at 2008-10-24 14:15 x
りーあさん、
懐かしいですね。お久しぶりです。
ご講評=高評、恐れ入ります。渡りに船です。
正に生き証人の有難さです。
何の権威もない私どもの「俳ラ」を評価して下さって忝いです。
りーあさんとの数少ないお付き合いが、このように大事な岐路で
激励かつ御身体を投じて下さること幸甚の至りです。
思い出の共有を進化発展できることと相成り、
身が引き締まる思いです。
では、明日お会いしましょうぞ。
Commented by りーあ at 2008-10-24 19:56 x
権威とは、多数決による既成概念であり、無難を求める人たちのよりどころです。リアルファイトの表現は、同時に自分の価値観を鍛えていかねばすぐ腐ります。
十周年とは、本当に感慨深く、思わず書いた拙文に、暖かいコメントを頂きありがとうございます。
イベント前は精進潔斎の鬼と化すワタクシが、練習二日のみで飛び入りするのは(しかも不慣れな俳句)、自分の朗読史の事件でもあります。
十周年ご成功を祈念しつつ(自分の朗読成功も)、こっそりこれから練習に出かけてきます。では、明日。
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