2017年 06月 30日 ( 1 )

呪術としての日常・人形愛


転地療養から帰って、早速ノロケかよ、

という感じですが、書きます。

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↑ 宮無后



台湾人形劇piliの、

美しい画像を作成しているSherryさんのブログを見ました。

台湾では、劇中の登場人物の人形が、

売られているのですが、

(フィギュアではなく、実際演じられる、そのままの人形、というのも驚愕)

一体一体手作りのため、

製作には、一年ほどの時間が掛かる事、

木製の頭部の彫り師、ヘアデザイナー、偶衣デザイナー、木偶体部品業者はそれぞれ違う事、

木偶代理業者は、各業者にタイミングを合わせて別々に発注する事が、

紹介されています。




工場で造られる、量産品とは、

もう、全く違う世界です。


ウチにも二人居りますが、

時間を掛けて入念に作成された人形は、

存在感が、全く違います。


「本当は生きているんじゃないの???」

と思わせる、特別なものを持っています。

製作に一年もかけたら、

制作者の一年分の念が、

それは確かに籠るはず、と言いますか。。。。



劇中の登場人物なので、

性格や造形に、基本設定がありますが、

一体一体が手作りのため、

同じに作ろうとしても、

どうしても、

制作者の個性が出ます。

そして、

人形劇の人形なだけに、

動くのが前提。

観賞用に造られた人形とも、

全く違います。



そのような訳で、

現代日本人が、

一般的にイメージする「人形」とは、

土台が全く違っております。


私が感じた所によると、

日本的に近いのが、

「能面」。


演じるために造られ、

基本設定がありながら、

能面師によって個性が出る。

角度や光の加減で、

様々な表情が出る、

念が籠り易い。

それ自体で、何か、

霊気を放っている。

ただの物として見ようとしても、無理。

ざっと思いつくだけで、こうした点が似ています。



とりわけ、ウチに居る宮無后などは、

光のわずかな加減で表情や眼差しがだいぶ違います。


そうした事情を、

私は知るよしもなく、

「人形は、

デパートで売っているのだろうか、

日本で言えば秋葉原のようなところで売っているのだろうか」、と、

想像するしか無い状態でした。


知らずに惹かれてしまった人形は、

実はそうした、

一体一体手作りの、

貴重な人形達だったのでした。





世の中、本当に驚嘆に満ちている。


それにしても、奥が深い世界です。


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by leea_blog | 2017-06-30 18:54 | Comments(2)