2017年 08月 31日 ( 1 )

幸田露伴を再読していたら、生き人形作家の巨額詐欺報道。。。。

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葉の上の、雨上がりの雫・撮影、りーあ
よく見ると、小さい雫は、ほぼ球体ですね。
このまま金か銀の糸で、連ねたい。



ところで。

最近の報道で、

まるで生きているような人形を作る人形作家が、

詐欺で逮捕された、とある。



そのニュースを見聞きし、

多くの方が、

金額に驚いていると思う。




ちなみに、拙ブログの、「馬鹿日記」とタイトルに付けてあるシリーズは、

禁断の?人形愛に落ちていく馬鹿な日常を、

馬鹿さもそのままに記録したものだ。

人形がやきもち焼いて生き霊になったり、

白い長襦袢姿で持ち主に迫ったり、

私自身、予想もしない日々で、

そのうち、短編小説にでも仕立て上げたい。





ちなみに、うちの人形は二人とも、

手作り品だ。


基本的にPILIの木偶は手作り品だ。

海を越えた台湾に、

探しに行き、無かったので、

半額を前金で支払って、注文製作を依頼した。

最初は、

「没有」と言われて追い返されそうになった。





リアル知人たちは、

私が騙されて金だけ取られたと思い、

出来上がりを待ち焦がれる私を哀れみ、

「お金を先に払ったら、人形は絶対出来てこないよ」と、

口々に言ったものだ。




話は戻って、

日本国内の、業界では高名な人形作家に人形代を先払いし、

だまされた人が続出したらしい。


このニュースは、検索すれば幾らでも出てくるが、

今日眼に入った記事が、以下。


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総額8億円詐取か 逮捕された「生き人形作家」驚きの手口


日刊ゲンダイデジタル版
https://netallica.yahoo.co.jp/news/20170831-35757115-a_aaac

拙ブログは、セキュリティーの観点から、

直接リンクが貼れません

URLをコピペして飛んで下されたし

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【2013年、岡山県の55歳の男性から人形の制作代金として計715万円を受け取ったほか、「1年後に返済する」といってさらに100万円をだまし取った疑いだ。】


時間が経っているので、

男性は、ひたすら人形が出来上がるのを待っていたのだろう。



台湾人形劇、PILIの人形が欲しくてのたうち回り、

ついには、出掛けて筆談を試みた、

前金を払って、毎日指折り数えて出来上がるのを待っていたりーあとしては、

被害者の気持ちが、よく分かる。




しかし、まあ、715万円って?????




いや、記事にもある通り、

人気作家の作品は、一体が二、三百万くらいします。

それでも、順番待ちだったりします。



「車を買うのをやめて人形を買いました」、という世界です。


恐るべし、人形の世界!



私なら、

「そんなにお金が掛かるんなら、

技術を学んで自分で作っちゃうもんね!」と、

思うくらいの金額である。


うちの子たちは、

リアル知人の皆さんには呆れられたが、

OLでも頑張れば払える金額なので、

「売ってくれてありがとうございます!」という世界である。







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「被害総額は8億円くらいでしょう」とは元兵庫県警刑事で作家の飛松五男氏だ。

「55歳男性のほかに、60代の男性が“個展を開けば3000万円儲かる”と持ちかけられて7000万円取られています。驚いたことに、堀容疑者は男性がカネを出し渋ると、肉体関係になり、結婚までほのめかした。ほかにも100人以上から数十万~数百万円単位で詐取したようです」

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「ほ、本当に????」と、にわかには信じ難い展開です。 

人間、才能とその業界での名声に恵まれ、注文も沢山来ているのに、

それでも、道を誤ってしまうものなのか???? 


名声は既にあるのだから、普通に商売していればいいと思うのだが、一体なぜ???


まあ、事実関係については、そのうち追って報道されるであろう。


世間が驚くのは、詐欺を働いたとされている有名作家の悪事?よりも、

(悪い人は沢山居るのが、世間というものだ)

むしろ、だまされた人が一人や二人ではない事の方であろう。



なぜ、人形絡みでそんな大金を払ってしまう人が、

そんなに沢山居るのか????

という事の方が、

びっくりなのではないか?


普段は人目につかない、


人形愛好家、という、


ディープな世界があることに、


驚かれているのでは。




人形愛を、これまでは、知識でしか知らなかったが、

ついに体験するという、「人間、生きていると何が有るか分からないものだ」と、

感嘆している私は、

なぜ巨額の金銭を人形に投じてしまう人が多かったのか、よく理解出来る。


折しも、パソコンを立ち上げる前に再読していた、

幸田露伴の短編、「骨董」に、

その心情をうまく言い当てている一文があったので、紹介しよう。


人形ではなく、骨董ですが。


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理屈に沈む秋のさびしさ、よりも、理屈を抜けて春のおもしろ、の方が好きそうな話だ。関西の大富豪で茶道好きだった人が、死ぬ間際に数万金で一茶器を手に入れて、幾時間を楽しんで死んでしまった。一時間が何千円に(りーあ注・当時のお金で)当たった訳だ、なぞとそしる者もあるが、それはそしる方がケチな根性で、一生理屈地獄でノタウチ廻るよりほかの能のない、理屈をぬけた楽しい天地のあることを知らぬからの論だ。趣味の前には百万両だって煙草の煙よりもはかないものにしか思えぬことを会得しないからだ。


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幸田露伴にも私にも、払いたくとも百万両なんて実際にはありはしない。

「持ってないから大口叩くんだ」と指摘を受けそうだが、


人形作家に人形を依頼した人は、

作ってもらいさえすれば、

数百万など、惜しくは無かったのであろう。


そんなこんなで、

人ごととも思えない報道なのであった。



















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by leea_blog | 2017-08-31 20:03 | Comments(4)