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保護色としての、「流行」、は、いかがなものか



   自分に必要な色彩、について。



頚肩腕・腰痛症をわずらい、長いこと絵が描けない。
ボールペンを持つのも痛いのだ。
チューブに入ったたぐいの絵具は、ことごとく固まってしまった。


日本画の岩絵具とパステルは、その辺、ありがたい。
岩絵の具は、砂状・粉状である。使うときは、必要な分だけ、溶かした「にかわ」に混ぜるのだ。
普段は砂状のまま、一色ごとに小さな硝子瓶にいれて保存。よく使う色は大きめの瓶で保存。


粒子なのであります。
ペースト状の絵の具と違い、単純に「赤と黄を混ぜてオレンジ色を作る」的にはいかない。赤系の砂と黄系の砂を混ぜると、遠目には、ま、オレンジ色系にはなりますが、あくまで遠目の話で、粒自体は混ざっていないんです。

端から見れば同じように見える、微細な色の違いに敏感。


化粧品売り場で、色彩への餓えを解消しています。
口紅やアイシャドウは色々な色があるといっても、常識的な制限がありますが、ネイルエナメルは、実に、「端から見れば何処が違うのかよくわからない」微細な色彩の要求に応えてくれます。


偏光パール入りのものは、瓶を置いておくだけでも目に心地よい。明るい玉虫色で、ぽっと灯りがともったような発色や、孔雀の羽の青の部分の、光の加減で変化する色彩、水に沈めたオパールの、これも角度で繊細に変化する色彩、など、など。

女の人の雑誌で季節事にやる、化粧品特集。絵の具で色彩の餓えが満たされていた頃は関心がなかったものの、なんと、まあ、此の世の物ならぬ力が化粧品の色彩に求められていることか。

余所者になったつもりで驚いてみる。
女性って、災いを遠ざけ、今の自分に必要な力を、色彩をまとうことで呼び込もうとする意志が、日常生活の一部なのか。


良いことだ、良いことだ、大いに推奨する。


などなど、感嘆してみるものの、色彩の選択を「流行」で決める人は多い。お陰で同じような外見の女の子が多い。見分けが付かない、と、また余所者になったつもりで嘆いてみる。


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通りすがりの女の子が近寄ってきて囁く。
「服も化粧も髪型も、周りに合わせるのがこの国の流儀なのです、選択肢があるようで無いのです」
「え。。。。それはちょっと、嫌ですね。大変でしょう」
「いいえ、みんなそうですから大変とか、余り考えないんです」「ほんとに????(疑念)」
「合わせてると楽で良い時が多いのです」
「そうなんですか。。。。。良く理解できません。良ければお茶でも飲みながら、この国の流儀について教えて下さいませんか」
と、ナンパモードに入ってみるが、こんなことを書いている時間は無いはずだ。『揺蘭』の次号の紙質について悩む時間が来てしまった。

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by leea_blog | 2002-07-17 01:16 | Comments(0)