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熱で朦朧とする私の元にアマゾンから連日届く物があった。。。。


暑くなったと思えばいきなり寒い日が続き。
黄金週間のあいだの静養も虚しく、とうとう寝込みました。


『シルマリルの物語』の新版を入手しました。
まだ熱が引いてないのでぱらぱらとめくったのみで、ああ、頭が朦朧として何処がどう改訂されたのかよく見てないのですが。簡単に拾うと。

まず、索引がとてもわかりやすい!
エルフ語の固有名詞を構成する主要部分も、シンダール語かクウェンヤ語か、(シ)、(ク)で表示されていて一目瞭然。何て親切。


エルフ語等の片仮名表記も改訂。
この読みはコレの方がより正しいのではないかと内心思っていた読者も多かっただろうから、改訂版はほっとするかも知れません。

ゆりうたでもこれからは極力新版の表記に従うように努めようと思います。


しかしその一方で。
「おのさん」と「おーのさん」が別人であるところの日本語の習慣では、一字違ったり音を一字伸ばすだけでも些細な変更とは感じられないのも事実。


訳者田中明子氏も後書きで「文章や語句の手直しはともかく、固有名詞をいじることには、ためらいがありましたし、『指輪物語』との整合性をどうするかという問題もあり、いたずらに年を重ねてきましたところ(以下略)」とおっしゃるように読者がすぐ馴染めないのも固有名詞の事でしょう。

個人的には、『シルマリルの物語』は成人後に読んので日本語表記の変更は大きな問題ではないのですが、中学生の頃読んだ『指輪物語』の表記変更は、ほとんど別人の響き。例えば、

キアダン→キーアダン
ナズグル→ナズグール
クルニア→クルニーア

呼び名というのは一つの愛着だから、馴染んだ呼び名がいい人はそれで呼べば良いのではないか、固有名詞変えられてもなあ、とお嘆きの方。


で、シルマリルリオン。という呼び方ですが。
正確には『シルマリルリオン』でございます。
シルマリリオンと呼びならわす人は、瀬田貞二氏訳『指輪物語』に依っています。

邦訳名『シルマリルの物語・旧版』が出たときはシルマリルリオンと表記されていたのですが、待たされた長い年月呼び慣わした固有名詞をすぐ変えるかというと変えないものです。

混乱を招くからと表記は変えても、口にする場合、馴染んだ音や、愛着を感じる音をどうしても選びますね。書かれた言葉と音にする言葉の作用の違い。
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by leea_blog | 2003-05-18 03:08 | Comments(0)

黄金週間以外の宝玉週間

      黄金週間は知らない内に過ぎました。


今年は休みがこまぎれだったため、「黄金」という実感はさっぱり。巷でも、「ただの三連休」「衣替えで終わっちゃうよね」等々、醒めたコメント中心。


ああ、黄金週間以外に、白銀週間や真珠週間、金剛石の週間や月長石週間、琥珀週間、紅玉週間などがあって欲しい。


私はどう過ごしたかというと、海山の温泉に出かけたくても休みはこまぎれ、疲れを癒すどころか疲労困憊しそうなので、臨海副都心に出来た温泉か、後楽園にできた温泉を覗いてみようと思いました。
しかし、大層な人出のようで、却下。


徒歩で行ける近所に目を転じて、サウナと露天風呂と韓国式あかすりとアロママッサージでくつろぐため、スーパー銭湯に出かけたのでした。水は温泉じゃないけど、まあ仕方ない。しかし。これも怖ろしいことに、ものすごい人出。あかすりやマッサージの予約は満杯だし、夜の十二時過ぎても人は減らず、露天の寝湯はスペースが三人分しかないので空くのを待たねばならなかったのでした!

観光地でもなし、健康ランド以下の、銭湯ですよ、大きいことは大きいけど。


思わず「君たち、せっかくの黄金週間なんだからどこか出かけなよ!」と心に呟くのでした。皆、互いに思っているのであろう、「黄金週間なのになんでみんなこんなトコいるのぉ〜」と。。。。


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J.R.R.トールキンのメモ類を子息がまとめた、
「THE HISTORY OF MIDDLE-EARTH」と
「UNFINISHED TALES」を拾い読みしました。
未邦訳につき、英文。これが日本語なら、むさぼるように読むのだが。。。。英語力のない私は悲しいかな、辞書引く時間の方が長いです。

それにしても、死後メモ類を出版されてしまう心境に思いを馳せると、複雑です。
ファンとしては勿論嬉しいですけどね!

没メモや没原稿は没にした理由があるし、完成稿と没メモの間には余人には想像も付かない隔たりがあるはず。端から見ると大した問題じゃない事でも、作者本人にはとてつもなく重大な「没」ってあるんですよね。

最初はこれこれこうで、そのうちこれこれこう設定が変更になって、その後またこれこれこう変化して、最終的にこれこれこうなった、などを、死後メモ類を元にああだこうだと言われていいものであろうか。
読者的には感涙とはいえ。

怖ろしい量のしろものを「THE HISTORY OF MIDDLE-EARTH」12巻、インデッスス484ページ一巻、「UNFINISHED TALES」一巻に、詳細な注釈や解説付きでまとめた子息クリストファーさんの献身的な作業に驚き呆れつつ(感謝もしつつ)、一片の妄想が脳裏をかすめました。


作業中に現れた父の霊が「それは単なるメモである、引っ張り出して本に載せるとはどういうことか」と難詰するのを「お父さん、これくらいは世のため人のため、許してください。本当に出すのはどうかと思われるメモ類は別に分けてありますから」となだめる息子。

しかし、クリストファー氏が亡くなった後に、「父があえて秘していたお祖父さまの極秘原稿があるんです」と出版社に耳打ちする孫が登場して愛読者は眠る暇無し。。。。
なんてことになって欲しい。
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by leea_blog | 2003-05-11 03:06 | Comments(0)