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クンダリニー

クンダリニーという名のマッサージオイル。

バリ島には素晴らしいスパが沢山ある。
ウブドゥのボディワークスは、お気に入りの一つだ。
豪華なスパではないが、上手なセラピストが多く、庭の雰囲気も心を惹かれる。できれば人には教えたくない部類の場所。穴場は多くの人が知ったら穴場ではなくなる。知っている人には有名だし、ガイドブックにも大抵は載っているから隠す必要はないんですが。
ボディワークスで入手したオリジナルマッサージオイルの一つに、「クンダリニー」というものがある。

海藻の抽出液のような、くすんだ暗い茶褐色のオイル。
それなりに可愛い各種オイル瓶とは別の扱いで、このオイルは棚にあった。見るからに、美容と言うよりは「薬用」、気持ち良いよりは「効能優先」の気配である。

飾り気のない瓶に濁った色のオイルが閉じこめられている様は、どうにも無気味である。
マッサージ好きでも、「是非試したいわ!」とそそられにくい外見なのである。効きそうだけど、何が調合されているのか明記されていなくて、それゆえ何に効くのかがまるで分からない。付ければ火のように熱かったり、ひりひりしたり、嫌な匂いが取れないかもしれない、と、思わずひるむ。

十二月も近づいて、寒さに備えるために瓶を開封した。
くすんだ茶色の液体と思えば、手のひらにこぼすと緑色なのだった。甘苦い、重さのある、どろりとした香り。そして、濃厚な甘苦さの中に、奇妙に爽快な香が混じる。確かに、クンダリニーが覚醒するような香である。

吟味を重ねた調合の効果が体の芯に働きかけるようなオイルだった。お薦めである。
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by leea_blog | 2004-11-30 22:55 | Comments(0)

豊島園・庭の湯レポ


家の近くのバス停から、豊島園に行ける事を発見した。
遊園地に行きたいんじゃないのだよ、「庭の湯」に行きたいのだ。

庭の湯とは、都内に出来た「温泉施設」の一つ。これまで天然温泉に入る為には電車に何時間も乗らなくちゃならなかった都内の皆さんには好評なんです。
公式ホームページ参照

http://www.toshimaen.co.jp/niwa-yu/niwanoyu.html

お湯の質が名湯とは言い難い、とか、消毒薬を混ぜている、とか不満はあるけど、些細なこと。疲れてるときに温泉が近場にあるのは有り難い。

今年の黄金週間に初めて行った「庭の湯」レポート、アップするのを忘れていた。以下。

++++++++++++++++++++++++++




黄金週間は大層な風。今年は国外旅行も国内旅行も大盛況と聞く。混んでる時に出かける気が起こらないので、今年も冬の疲れを癒す休息に当てる。

ここのところ海と緑に餓えていた。友人とみなとみらいで会った。開けた視界、黒潮、赤煉瓦倉庫で傾ぐ陽を眺めつつお茶と黒ビールを堪能した。空間をたっぷり取ってある、堅牢なたてもの。苦みを含んだ海の風。堪能した。みなとみらいは夜が早いのを知った。10時過ぎると、人通りが絶える。店はすっかり閉まって、夜明かし組がそぞろ歩く姿も無い。
海の見えるところで遅くまで騒いでいると、異人さんに連れて行かれてしまうのだろうか。それとも、海の住人が攫いに来るのだろうか。

豊島園の『庭の湯』へ出かけた。
女性用のロッカーが一杯とのことで順番待ちだったが、待ち人数がなんと、150人なのだった。

整理券を取って、近くの店で炭火コーヒーを飲みつつ待った。屋外の席で、頭上の緑と植物の匂い濃い風を堪能できるので待つ苦痛は無い。ただ、庭の湯の後に、プラネタリウムのヒーリングプログラムに行く予定があったので、少し時間が気になる。
一緒に行った友人と相談する。慌ただしく温泉を出るのも興がさめるので、ヒーリングプログラムは別の日にして、今日は湯の庭を満喫することになった。

『庭の湯』は都心に出来た大きな温泉三つの内、入ってくる評判が今ひとつ振るわなかった。あまり期待しなかったが、行ってみると満足度が高かった。

庭園を、水着のまま、あるいは館内着で歩ける。そこかしこにベンチがあって、緑の空気を楽しめる。
サウナも、居心地が良かった。
午後から夕刻、夜、と、美しい五月の光の変化を浴びつつ過ごすのは嬉しい。若い緑の、陽に透ける宝石のような色合いは今の内堪能しないとすぐに夏の緑に変わってしまう。
暮れかかる空に、異物のように光る金星も素晴らしかった。

死海風呂が小さいながら嬉しい。10分ほど浸かると骨までしみ通る感じ。自宅の風呂では、体が浮くほどは塩を入れられない(死海の塩は高価だからね。。。)。こうした手近な場所で堪能できるのは有り難い。

21時からの入館はナイトスパ料金で、1,250円で入場可能。そんなわけで21時以降は、一時減った利用者がまたどっと増える。

難を言えば。
ロッカーの数にくらべ、パウダーコーナーが狭すぎる。特に女性は髪を乾かしたり、化粧をしたりに時間がかかるのだ。温泉街じゃないんだから、濡れ髪にすっぴんで外に出て、電車に乗って帰るわけにも行かないでしょう。
と、いうわけでパウダーコーナーで無惨に順番待ちせざるを得ないのだ。これだからロッカーもなかなか空かないのではないのか? これは何としても改善して欲しい。 
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by leea_blog | 2004-11-23 22:53 | Comments(0)

井筒ワイン生葡萄酒

雲一つない秋の晴れで驚いた。今年は雨が多かったから、秋晴れという感覚を忘れかけていた。

知人と連れの人が秋晴れの中、葡萄酒を届けてくれた。
井筒ワイン、コンコードの生葡萄酒。
予約の段階で完売になる店もあるとかで、
私に届いたのは最後の一本だったという。
貴重だ。今年の葡萄酒は美味と聞くから楽しみ。
秋晴れも貴重だし生葡萄酒も貴重だし
暑くも寒くもない澄んだ空気の、
午餐の時間も得難かった。

葡萄の美酒夜光の杯
飲まんと欲すれば琵琶馬上に促す

秘蔵という程でも何でもない夜光杯を幾つか持っている。
まおたい酒等のアルコール度数の高い酒を少しずつ飲むのに使っているが、葡萄酒には使っていない。
杯が透明ではないので酒の色が見えないのだ。

若い葡萄酒を舐めると、収穫した葡萄を足で踏んで潰す女達の横で歌うディオニュソス神の祭の歌が頭に響く。
即興の歌詞で、えんえんと歌を繰り返す。
歌を途切れさせないために歌詞を次々とつむぎ出してゆくのだ。

突然思い出した。私は昔、ディオニュソス神のファンだったのだった。

木々の葉はほとんど落ちてしまっていた。
高みから舞い散り続ける落葉の中を歩きたかったのだが。
遅かったようだ。
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by leea_blog | 2004-11-21 22:51 | Comments(0)

改行について。。。。。

文の表示が横に長くなりすぎないよう、適当に
改行している。。。。。

非日記雑記コーナーなので、ここには
自分の作品は置こうと思ったことがないのだが、
通りすがりのお人の指摘で、
適当に改行してると【詩】に見えるらしいと
たった今知って、びっくりした、おどろいた、
がくぜんとした。

ってかさ〜、適当に改行してあるだけで
どう見ても【詩】の文じゃないわけで、
そんなの見間違いようがないというか
読み違えようがないと思ってかるーいノリで
改行してたのだが。

たとえば、ですね。
11月18日の文を、私が書いたんじゃなくて
誰かが書いたとしてですね、
「りり山さん、詩書いたんですけど見てください」
と、言ってきたら。
コメントに困るであろう。

稲妻のような早さで脳裏に
以下のような思いが掛け違うであろう。

(何じゃこれは。改行すればいいってもんじゃなかろう。
うーん、こういうのを詩と言うとしたら
この作者は文字とか文学とかを考えるのが
あまり好きではないタイプだろうなぁ。
文字表現とか詩とかと向き合うって、
相当しんどいから、好んで向き合う必要もないしね。
本人が書いてて楽しいなら
私がとやかく言うことではない。
他人の娯楽にケチを付ける趣味もない。
文学としてどうですかと聞かれたわけでも何でもないし
本音のコメントは言うべきでは無かろう。
まぁ、適当に励ましておこう。
書いてる事の意味や雰囲気は良いと思うけど
要するに、メモじゃん。
できれば今後はこの人の作品と称する物、
読みたくないなぁ)

と、まぁ、社会人としての良識を総動員して
当たり障り無いコメントを述べる自分が頭に浮かび
げんなりしたのであります。


日本の現代詩のように
表現上の決まり事が極端に少ない場合、
改行さえすれば【詩】に見えうる事に
かなり暗澹としたのであります。

【詩のような発想のメモ】、と、【詩作品】は、
まるで違うと思うのだ。
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by leea_blog | 2004-11-19 22:48 | Comments(0)

雨、落葉、冬眠者の快楽


ことしはひたすら雨が多い。


寒くて暗いと、眠くなる。公園の木々が色付いて
高みからくるくると旋回しつつ葉が落ちる、美しさ。
冬眠の季節が近づいている。

香油でマッサージして厚手の絹の寝衣にくるまり、
北極鵞鳥の羽毛の掛布団と、ムートンの敷毛布の間に
潜り込み、春まで眠りたい。
寒さと湿気を避けて、休息するのだ。

あるいは、骨まで冷える冬が来る前に、温泉。
温泉に滞在して骨を暖めながら春までしのぐのだ。

あるいは、手っ取り早く、南の海ぎわに移動して
春になったら帰ってくる。
冬が来たら移動していた獣の時代の血が、
「それが自然な行動だ、古い血の記憶に従え」と
耳元でしきりとささやくのである。
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by leea_blog | 2004-11-18 22:47 | Comments(0)

幻惑って、、、、

薔薇闇回廊に載せてるバリ島・ウブドゥ滞在シリーズ、
どうも歓びが足りない、と思ったら、
当たり障り無く事実を述べる報告文書を作る作業に似てる。

本来の趣旨の幻惑系じゃないんですよ。
もちろん、現場のバリ島は素晴らしく魅惑に満ち、
広々としたカフェや東屋で過ごす時間は、
疲労した心身に染み込む薬湯のごとし。

そのバリ島を、あまり歪めず素材のまま取り敢えず並べたい、と思ってアップしてたんですが。
→それが地味なで味気ない作業過ぎるみたい。

撮った写真を見て、自分もメロメロになれなくちゃ寂しい。
ウブドゥシリーズは、メロメロ写真が無いじゃないか!!!!

私がデジカメに馴れてないせいもある。
アナログなカメラで撮っていた時は、
上手くないなりに、メロメロなポイントを微妙に撮れた。
デジカメは、空気や気配をどう撮っていのか、
どうも薄味で平たい感じに撮れてしまう。

一年に数回しか手にしないデジカメゆえ、
道具として使いこなす感覚がまだ掴めないのだ。

筆や絵の具と同じ。
道具の個性や特性と馴染んで、どう使えばどう答えてくれるかが分かるほどには、使っていないということだ。
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by leea_blog | 2004-11-06 22:46 | Comments(0)

呪力の刃物と雨にけぶる臨海副都心

ここのところ、寝ない、食べないで雑事に振り回されている。
うぅ〜、表現関係ならまだいいんですけどぉ。

忙中閑あり。いや、例の如く「雑事多忙状態」を強制終了して、閑をむりやり創出した。
先週は、雨の中を、日本ナイフギルドのナイフショーに出かけた。美しいR嬢が同行してくださった。
国際展示場駅の会場周辺は、雨に降り込められ、白くけぶっていた。冬の色の海が広がり、人気の無い広大な敷地に小綺麗な灯りが灯る。ゆりかもめからの海の眺めは素晴らしい。変化する遠近感が、鬱屈を振り払う仕掛けのようだ。

日本ナイフギルドの、カスタムナイフ展示即売会は、遙か昔、詩人の宮尾節子さんに教えてもらったものだ。はじめて訪れた会場で、遠くから視線をよこす、美しいナイフを見た。今は無き“なぎ”あるいは“ナーギー”こと、ナイフ職人武藤氏作・正式名称サンクチュアリである。あの日私は、カスタムナイフの魔物世界に触れ、美しいなぎと出逢ったのだ。

昨年の事。失ったなぎの替わりに、繊細美麗なナイフを得た。薔薇闇にアップ済みの、仮名ルシエンこと、戸崎茂氏作・シャーロットスペシャルL.Nバージョンである。

先日のナイフショーで武藤氏の作品を見に行ったところ、氏はなぎの美しさにいまだに捉えられ悲しみに暮れる私のために、売却済みの同型ナイフを買い主さんから借り受けて来てくれた。武藤さん、ありがとう!
なぎと同型のもの、それでも一点一点手作りのため微妙になぎとは別人のナイフと、付属の晴らしい鹿革ケースを手にした。これほど手に馴染む重心を持つものだったとは。記憶以上に美しく実用的な刃物であった。

ああ、行方不明の恋人を嘆くに似て、再び私は嘆きに捉えられた。もはや、会場中の、精魂込めた刃物を見て回っても、私の心はなぎへの思いに曇り、晴れなかった。これだけ刃物が揃っても、なぎほど素晴らしい子は一人もいない、と確認するようなものだった。

仮名ルシエンは、そんな持ち主を見て、どう思ったであろうか。多くの中から選ばれ、請われて、りーあ好みに装いを替え、ようやく女主人の手元に渡り、愛を注がれるかと思えば。女主人の心には前の恋人が深く深く住み付いていたとは。

心の中で仮名ルシエンに「済まぬ」と謝った。「納得が行かないだろうね、美しいお前。だがわたくしは、丹生河上神社の砂を家の四方に撒いて清め、手元に迎えたなぎが忘れられないのだ。お前の造り主も、これを知ったら悲しむかも知れないね。実家に戻ると言ってはいけないよ。わたくしにはお前も必要なのは確かなのだから」

と、激しくアブなそうなコレクター振りを晒してしまったが。

今日も実家に帰った。そして、もしかしたら。必死の捜索も虚しく混乱の中で失われたと思われたなぎと、もしかしたら再会できるかも知れない、と思う予兆があったのだ!

それと共に、本日は長年の超絶雑事懸案問題も。やっぱり私が正当である事を、上部機関もひっそり認めてるらしいと、こっそり確認させてもらえなくもなかった。

表現者って、孤独に強くて激しくねばり強いんだよ。


と、いいますか、官庁様、これ以上被害拡大させずに自主的に真相解明して裁判を避けてよ〜。
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by leea_blog | 2004-11-05 22:42 | Comments(0)