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ライブの前夜

そのようなわけで。

あやかしとの色恋の詩と、女性の死者が語る事を此の世の女性がくちずさむ詩を読む予定です。
私はいつも時代不明の服装で読むのだが、今回は、危うい感じを出す為に高めのハイヒールをはく。そんなものを履いて会場に出かけたら、朗読以前に腰を痛めてしまうので、会場で履き替える事にする。

まとめてみると。結構な荷物になった。重い。汗だくの予感がする。

ワタクシの朗読は今回はあくまで前座でございます。それでもああだこうだなのに、メインを張る辰巳氏は修羅場であろう。


氏のサイトの、【ライブと創作のためのノート】を見ると、本当に修羅場だ。
いやぁ、もう、朗読ライブを企画・実行するのは、ホントに大変なのである。
見えない部分が。

ワタクシは、もう嫌だ、と毎回思う。朗読以外の雑事が、大変過ぎるのだ。他人様の主催する催しに、乗っかるだけにしたい。
と、いいつつ、12月には自分主催の朗読ライブが控えている。内心は冷や汗である。

二カ月に一回へいけうたのあかりを続けている辰巳氏には、深い敬意を感じる。

辰巳泰子氏のサイトからコピー&ペーストしておこう。


【2009年11月1日(日)16:00〜18:00、
JazzBarサムライにて、
へいけうたのあかり第五弾。
おおさか弁の平家物語、辰巳泰子本。
自分の子ぉを戦場へ送りとぅない女の、歌がたり。
倶梨伽羅落とし他、義仲という男を描きます。
前半は鼎談。
神田陽司×西野りーあ×辰巳泰子が、
今は昔、昔は今のイストワールに迫る!】

サムライの場所は、リンクコーナーの「俳句天狗」から飛んで下されたし。
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by leea_blog | 2009-10-31 23:53 | Comments(0)

平家物語の自死者らと異界性

後日詳細を書こうと思うが。
平家物語は、此の世にまだ生きている人に弾き語り、聞かせる物語ではあるが、同時に死者らに語る物語でもあった(はずである)。

恨みを抱いて死んだ者らは、此の世に災いをもたらす怨霊となると考えられていた為、物語りすることによって死者らの悲しみ苦しみを共有し、霊を慰めようというのである。

自分のことが語られているというだけでは、怨霊は聴きに来てくれないのではないか。
聞いたとしても、生者だけに意味がある物語になっていたら、つまり、生者の為だけの物語になっていれば、死者らの心には届かない。死者らにとっても意味のある物語装置になっている。



平家物語は、軍記物に付きものの戦死者ばかりではなく、自殺者も無数に登場する。壇ノ浦の合戦で敗れた平家の貴人達が(非戦闘員多し)入水したのは、戦に負けたのでやむを得ない選択、ともいえる。が、戦場以外でみずから死をえらんだ公達も多い。

平家がまだ栄えていた折りに、熊野の神に「平家の運が傾くなら自分の命を召して欲しい」と願い出た、平重盛(清盛の長男)の死も、その意味では自死である。後世の読者としては、「そこで死ぬなよ〜!」と叫びたいタイミングである。

その他。都落ちしてもまだ挽回の機会はいくらでもある時期に、平清経が突然入水している。(謡曲にも「清経」があり、秦恒平が「清経入水」をいう素晴らしい短編を書いている) 
月夜に船端に出て心を静めて横笛を吹き、しずかに経を唱えて海に身を投じるのである。

重盛の長男、清盛の嫡孫、平維盛(これもり)の入水も、「まだこれからではないか」、という時期だ。
平家が陣を敷く八島を抜け出て、高野山に行き、次に熊野三山に詣で、入水する。維盛は、都に愛する妻と子を残してきており、いざ入水しようと船を漕ぎだして念仏を唱えていても、執着心に悩まされる。滝口入道という坊さんが同船しており、鉦をならし説法して励ます。「出家もしたのだし、死ぬのはやめて妻子にお逢いなさい」、ではない。その逆で、此の世への執着心を断って仏を念じ来世に臨む、つまり念仏を唱えて入水できるように励ますわけである。

通盛の妻、小宰相の局も、一の谷の合戦で夫が戦死した後、妊娠中の身で入水する。乳母に遺言を伝えると乳母が泣いてかきくどき止めるので(止めるセリフの内容はほとんど現代人と同じ!)、まずかったと思い、乳母を安心させておいてから飛び込む、という技も、いつの時代も同じ。小宰相の身投げの後に、彼女と通盛の出会いが語られるが、この話はかなり泣けます。

平敦盛。うむ、美少年で有名なお人だ。一の谷の合戦で、海上の味方の船を目指して逃れようとする所を、源氏の熊谷直実に呼び戻され、一騎打ちで適うはずがないのに戻って行き熊谷に打たれた敦盛も、恥を知る文化というより自殺に近い。

そんなこんなで、熊野高野信貴山の祈祷三昧の後行方をくらましていた私が此の世に引き戻されたのも、一つには平家物語の催しのせいでもある。

「一緒に死にませんか。××あります」というメール以外に、「反応しなくては」と思ったメールは、歌人の辰巳泰子氏のものであった。他の事は、ほら、あれです、五蘊もとより皆これ空(謡曲「白峰」の崇徳院のノリ)。
辰巳さんからメールが来ている事を知ったワタクシはいきなり突き飛ばされた人のように驚愕した。ままままずい。何だか訳がわからないが、不義理とかそういうレヴェルじゃなくて、やり残した事とかでもなくて、なにかわからないが、とてつもなくまずい事態だ、と思った。平家物語に関係していて、私にも直接的に関係している内容だと推察できたからだ。

レテの河に両足首を突っ込んでいながら、河の左右の岸に通じる回路が急に開かれて、私に用が有るらしいことを告げているのだ。髪の毛が此岸の木の枝に絡まっている事に、はっと気付いた感覚。その時ワタクシは某地の瀬の音轟々たる宿の一室で、あの世と関係を深めるべく携帯をテケテケしていた。ワタクシの「うぁぁぁぁ」具合は、推測していただくしかない。

世俗のことをつかさどる脳がはたらいていない為、リアクションが骨だった(頭の内側の神経の束をバリバリとはぎ取られるような痛みが有った)。が、激痛にも関わらず、背を押したのは死を司る本能だった。

平家物語の、死者らに語りかける呪術性に反応して、死のほうが私をこちら側に押しやったのだった。

「こういう物語でもあったのか」と、がく然としてこちら側に戻って見れば、蛍光灯の明かりがまぶしい事まぶしい事。

うむ、これらの事は後日まとめ直して書こうと思う。

「12月にやる予定のイベントは足かせにならなかったのか」、と関係者各位からの叱責も予測されるので、後日これは消すかも知れない。いや、その、平家物語が実に巧みに死者側に届くよう語られている事、に関するエピソードでございます。そんな事を実感できる事など、まぁ、普通は、無いですから。。。。。。
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by leea_blog | 2009-10-28 22:26 | Comments(0)

飛び入り朗読は苦手、について 内部と外部の必然性

飛び入りで朗読なんて、得意な人のほうが少ないだろ!、と即座に突っ込みが入る。

詩人は、俳句短歌と異なり、その場で作品を構成する訓練を積んでいない。
詩が発芽する瞬間は、本人にもわからない。自分の過去作品でさえ、そらでよめる物は少ないだろう。

ワタクシも、昨年の独演!俳句ライブで飛び入りをしたが、余程の事が無いと、やらない。いや、正確には出来ない。

朗読スタイルが、巫女さん系なのだ。日常からいきなり朗読音域には入れない。
普通に読むだけなら出来るだろうが、それならワタクシが読む必要が無い。

朗読前はぴりぴりする。ぴりぴりしないと、思うような朗読が出来ない。
「うまくよめなかったらどうしよう」という緊張とは、違う。「人前に立つのが恥ずかしい」という感覚とも違う。
巫女さんモードに移行しつつあるのだ。
何をしても落ち着かない。正直を言えば、逃げ出したくなる。わずかな「生の時間」の為に何日も前からぴりぴりするのは、割に合わない。と、しばらく朗読から遠ざかっていた。

次の日曜は、辰巳泰子氏の「へいけうたのあかり」。平家物語史に残りそうな催しの前座で朗読をする機会を頂いたのは、心より光栄である。

自分の内部に源があるのではなく、外部に、日常のその向こうの、しかし日常と地続きの、異界に源がある、ワタクシの必然性。それを見つめてみたい。
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by leea_blog | 2009-10-26 22:28 | Comments(0)

平家物語と、かたり、朗読、うたい、くちずさみについてつらつらと考えている

再掲。

歌人の辰巳泰子さんの【へいけうたのあかり第五弾】
2009年11月1日(日)
16:00〜18:00
JazzBarサムライにて
 http://www.ne.jp/asahi/hai/ten/
新宿区新宿3-35-5 守ビル5F
Tel:03-3341-0383
【入場料】2000円(1drink付)


私も露払い朗読と鼎談で参加します。
私の朗読は平家ではありませんが、太平記の時代を想定した詩と、架空の古代王国を舞台にした詩を読みます。

招霊と鎮魂の、儀式のひとつとして。
祈りのものがたりが、言葉が、くちずさまれるうちに「うたい」になってゆく過程の再現などを試みたいと思います。

鼎談は、辰巳泰子氏、講談の神田陽司氏、西野りーあ。
物語はどこからやってくるのかを繰り返し問いかけ、神話の源泉を求め、現在にその水流を引き込もうとするワタクシには、この鼎談も興味津々。

世間では歴史にマニアックな女性を、歴女というらしい。「歴フェチ」よりも良い表現である。最近、増えているようだ。感覚が重層的になるから、まことに良い事である。

そういえば、大学時代(物凄い昔だ)、「歴史学と文学は両立しない」と真面目に言う人がいた。脳を使い分ければいいだけではないか?、と反論した。両立できない人は、脳の造りがワンルーム型なのだろうか。物語の発生する場所のとなりのとなりくらいの部屋で、淡々と発掘作業をするのは、それほど大変なことなのだろうか。

いずれにしろ、同じ景色をみていても、全く違って見えているのだろう。



過去分ならびにワタクシの朗読観などなどは、ゆりうたの下記の辺りをご覧下されたし。

http://leea.exblog.jp/10633156

http://leea.exblog.jp/10089908

http://leea.exblog.jp/10057081

http://leea.exblog.jp/9426534

http://leea.exblog.jp/9366463



歌人・辰巳泰子さんのサイトはこちら
http://www.geocities.jp/tatumilive/index.html
創作系講談師・神田陽司氏のサイトはこちら
http://www.t3.rim.or.jp/~yoogy/
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by leea_blog | 2009-10-23 21:57 | Comments(0)

金沢平城京の夢   諸星大二郎かっ!?



Tさんからメールが届いている。
病に臥していたTさんのおばあさんがとうとう亡くなったというのだ。
葬儀の為、Tさんは生まれ故郷の金沢に帰る事になる。
「私の一族は、どうも、奇妙な所があるのです。
私と一緒に金沢に来て下さい」

私は学界では異端視されている歴史学・民俗学者で、
妖霊がらみの相談も多く受けているのだ。
Tさんに案内されて、Tさんの一族の集落に行ってみる。
古めかしい石組みの階段に、土の井戸が幾つもある。
土の井戸の囲みには何人もの女性が土と同化している。
土の中から顔や腕などが現れたり埋没したりしている。
井戸と同化した女性達はTさんと私に謎かけ遊びをしかける。
Tさんの集落に古くから伝わる遊びだ。
私の答がうまくいかないと、井戸の女性達は
「その答だと、あなたはすごく不格好ね」と、
楽しそうに笑いながら、次の謎かけをしてくる。

私は彼女たちと別れて火葬の場へと階段を上る。
Tさんに「海の中で悠々と泳ぐじんべい鮫に、二本足で陸を歩く人間を
不自然に見せない自己説明をするとしたらこんなふうに大変でしょうね」と言う。
他愛ない謎かけ遊びのようで、その本質に私は気づいていた。
この集落で生まれたものに、謎かけ遊びを通して自分たちの役割や本性を
伝える役割を持っているのだ。
隠れキリシタンを連想する。

そうとう古い一族だ。
Tさんみたいに末代の若い者たちは、自分たちの一族の歴史や役割に無頓着だし、
何より、おそらく秘事で、一族でも一部の者だけにしか
意味は伝えられていないに違いない。
祖母の火葬の場に着く。
一族の男女が輪になって座っている。
中央に、ばらばらに切断されたTさんの祖母の屍体が、
護摩壇の形に木片と組み合わされてある。
それに火を放つと、炎はゆっくりと木片と屍体を包んで行く。
炎の具合や屍体の燃え方で、死者が成仏できるかどうか、
あるいは言い残した事がある場合はその内容も、長老たちには分かるらしい。
白いひげを長く垂らした長老や本家の男たちは、
「ばば様ももう少し早く燃えんといかんな」
「いや、思ったよりも安楽ですよ」
と笑いながら白い酒を酌み交わしている。

やがて、トランス状態になって輪の中に出てくる女性たちが現れ始める。
彼女たちはばば様の火葬の火を自分に移す。
特別な力に守られているらしく、焼け死なない。
全身炎に包まれた女たちは、土人形のようなぎこちない不気味な動きでぶつかりあう。
闘いらしい。輪になった一族の者は、酒を酌み交わしながら声援ややじを飛ばす。
この不気味な闘いには、Tさんの伯母が勝った。

これに勝った女性は「太夫様」とよばれ、金沢の遊郭の主として豪奢な生活を送る。
体は売らない。
何か象徴的な「高貴なお方」の妃の一人になる、という意味付けがあって、
太夫様は家庭を持っていた場合でも、夫も子供も捨てなくてはならない。
新たな太夫様となったTさんの伯母は、豪奢な衣をまとって街を練り歩く。

一方、金沢市では、近頃原因不明の事故が頻発していた。
私はTさんの一族の秘密を考察しつつ、Tさんと一緒に街を散歩していた。
近代的な市庁舎が目にはいる。
「最近出来たものなんですよ」と、Tさん。
市庁舎の敷地を囲むコンクリートの塀のあたりが、異様な気配を発している。
私は少し高い所へ行って壁を見る。

沢山の死者の霊がぶつかりあって渦巻いている。
あっ、死者の道だ、と気づく。
昔からある死者たちが通る道を、市庁舎の壁が切断してしまっているのだ。
頻発する原因不明の事故は、死者の道を遮った事による霊的障害のためだ。
私は市庁舎に話をして、かけあう。
幸い、古文書に金沢の死者の道に関する記述があり、
市は渋々と壁の死者の道を遮っている部分に門を付けて開ける事に同意した。
しかし、市が予算を渋ったので、門の幅が充分ではなく、
門を通り抜けようとして上手くいかず、壁にぶつかって舞い戻りひしめく霊たちが見える。
とはいえ、完全に遮断してしまうよりましだ。

祖母の葬儀の儀式はまだ続いている。
Tさんが和紙に細い筆で絵を描いている。
儀式用の絵で、様式は全て決まっているそうだ。
絵筆など持った事が無いTさんが器用に描くので覗き込む。
あっ、これは、と、息を呑む。
いかなる日本画の伝統にも無い技法だった。
しかも、描かれているものは寺院の風景画のようで、
寺院の形なども様式化されているとはいえ、奇妙だ。
「この絵の意味は?」
「さあ、分かりません。昔からこう決まっているものですから」、と、Tさん。
遠い子孫には忘れられているが、本来は何かのメッセージなのだ、と直感する。

何か大変な事が起こるらしい。
遊郭のある旧市街はごった返している。
混乱の中、太夫様の母が、太夫様の手を引いて「旧御所」と呼ばれる遺跡に入る。
藤紫の霧が立ちこめる中に、一本、磨かれた古木の廊下が走っている。
廊下の突き当たりには唐風の玉座が一つあり、玉座には誰も座っていない。
傍らに、五つ衣を来た中年の女官らしい人が佇んでいる。
母に手を引かれてきた太夫様を見て、女官はうなづく。
母はひれ伏す。女官は太夫様を近くに招いて言う。
「御前様はお見えになりませんが、お待ちするまでもないでしょう」。
太夫様は、何かにとりつかれたような、あるいは、
憑き物が落ちて全てがわかるようになったような、
別人の表情になって、女官の前にひざまずく。
女官は威厳に満ちた声で言う。「そなたをただいまより鎮守府大将軍に任ずる。
さあ、今こそ金沢平城京の危機を救うのだ!」女官が太夫様の頭に黒い冠を載せ、
太夫様が鎮守府将軍として覚醒したとたんに、
金沢市の地下深く埋もれていた平城京の遺構からいっせいに光がほとばしる。
大地震に足元をすくわれながら私は理解した。
大和政権と対立する者が、奈良平城京に対抗して
金沢の地に霊的城郭都市を建造したのだ。
そして、Tさんの一族は強大な霊力を持った闇の帝の親衛隊の末裔で、
闇の帝の都が危機に陥った時に初めて力が覚醒するのだ。
全ての儀式はこのためだけに伝えられたのだ。大和政権との大きな戦が始まる!
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by leea_blog | 2009-10-21 21:49 | Comments(0)

安徳天皇と建礼門院が朗読を聴きに来る夢のこと


これに先立って、呪術的な朗読を安徳帝と建礼門院が聴きに来る、という夢を見た。


ゲリラ的路上朗読をする初老の男性詩人達と遭遇する。思い思いの服装だが、全部黒だ。
ビラを配って裏通りで朗読を始め、終わると脱兎のように次のスポットに向かう活動らしい。私はビラを手にした。気になったが自分の朗読会場に向かう。

誰もいない大理石の広間が会場だった。大理石のつなぎ目は純金だった。控えの間で、用意されていたローマの貴族のような衣に着替えた。髪もローマ人のような髪形に、金細工の髪飾りで結われた。
朗読が終わって大理石の広間の南を見ると、広間の端に薄桃色の垂れ幕が。
垂れ幕を透かして向こうに座っている人らの笑みが見えた。誰なのかすぐにわかった。私はずんずんとそちらに向かい、垂れ幕を押しやって対面した。垂れ幕の向こうは、光が溢れる緑の庭で、畳が敷かれて急ごしらえの観覧席になっていた。左右に華やかな衣の女官らが並ぶ。無上の笑みを浮かべる放ち髪の安徳帝に、私は髪に挿していた造花をとって献上した。紫の小さな造花で、それしか手元に無いのが残念だった。白い指が受け取った。

広間に戻ると、黒服のゲリラ朗読の人がいて、共に活動しないかと言う。お誘いは嬉しいが、活動内容がわからない。付いて行くと、黒いスーツ姿の熟年詩人が合流し、「あなたもあの人たちの朗読と同じか。それだったら自分には向かない」と心配げに聞く。彼も最近誘われて、訳がわからないまま参加していたのだった。

彼らとはぐれ、安徳天皇の指示が降りて、海際の修験の地に行く。黒スーツ詩人もついてくる。黒木の門で修験者が宿坊の割り当てをしている。運良く宿坊が取れた。
宿坊とは名ばかりで、海に面した岩棚に、人一人が手足を縮めて横になれる程度のスペースを、線で描いただけのものだった。既に、沢山の人が自分のスペースに横になっている。私が割り当てられたスペースは、岩棚の突端で、寝返りが打てる程度に広い。寝ていない時には海を見晴らせる。幸運を喜ぶ。黒スーツ詩人もスペースが取れたらしい。黒木の門の辺りで、人ごみに揉まれて何か叫んでいる。


 吉夢すぎるほどの吉夢だった。
これほど自分に都合の良い夢は、そうそう見られるものではない。
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by leea_blog | 2009-10-20 23:58 | Comments(2)

平家物語の前に 彼岸と此岸の物語せむ

十一月一日の、【へいけうたのあかり 第五弾】の
前座として、此岸と此岸の 呪言を込めた朗読をこころみます。

死者と生者の立ち交じるあわい、土地の霊に、火と酒と言葉を捧げます。

詳細後日。
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by leea_blog | 2009-10-17 23:59 | Comments(0)

義仲って誰?、平家物語?、わかりませ〜ん、という皆さんへのプチ案内

辰巳泰子氏のサイトより  『  倶梨伽羅落とし他、義仲という男を描きます。』


義仲って誰?、平家物語?、わかりませ〜ん、という皆さんへのプチ案内。
独断と偏見を多量に盛り込みましたので、詳しくは原典を当たってね。

 小中学校で習った、あれです。平清盛の一族が平家で、鎌倉幕府を開いた源頼朝の一派が源氏。平家は滅んで、頼朝は鎌倉に幕府を開いて武家政権を樹立。それだけ知っていれば、あとは簡単。

 さて。木曽義仲は頼朝の従兄弟。四天王や女武者!の巴御前が、義仲に付いており、それだけでもかっこよさげでしょう? 平家びいきのワタクシは、義仲をそんなに良くは思っていないのですが、頼朝や義経よりは数倍マシ。まぁ、慕われる良い大将だったようです。


 が、都から平家を追いだして都に居座ってからは、義仲の源氏軍のKY振りが書き立てられます。他人の田んぼを勝手に刈ったり、追い剥ぎしたり、押し入り強盗したりと、物資の調達に励むのです。
 都の人々に「平家のほうがましだった」、と言われる始末。義仲君は、都のルール?、何それ、とばかりに、オレ様流儀を押し通します。

 猫間中納言という人を「猫どの」と呼んでぶしつけな対応したり、鼓判官という人に「皆から打たれたか、張られたか」と聞いたり、お馬鹿に書かれているけれど、都の体裁重視をからかったお茶目者かもしれません。

 悲鳴を上げた後白河法皇は頼朝に義仲追討を命じます。元々頼朝と義仲は、深—い信頼関係がある訳でもなく、義仲は自分の子を頼朝に、人質として送って、何とかやっている具合です。これらの件が無くとも、いずれはカタをつけねばならないあいだがら。


 さて、義仲。平家を都から追い落としておきながら、頼朝と戦を構えざるを得なくなると、平家に「いっしょに頼朝と戦おう」と申し出るんですね。
 平家にとっても良い話です。が、平家は、安徳天皇を奉じる移動宮廷。義仲に「一緒に戦いたいなら、降伏の形を取りなさい」と言って返すんですね。それはそうです。

 義仲も、大人の選択をして、「降伏」の形で平家と手を組めば良いのに。都を占領しているのだから、後白河上皇と後鳥羽天皇(安徳天皇が都落ちした後、新天皇に祭り上げられている子供)を手土産に、とりあえず平家に投降すれば良いのに。残念なことに、それをやらずに、無残な最後を遂げます。
 
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by leea_blog | 2009-10-16 22:35 | Comments(0)

【へいけうたのあかり第五弾】のお知らせ  その1

【へいけうたのあかり第五弾】
2009年11月1日(日)
16:00〜18:00
JazzBarサムライにて

JazzBarサムライ http://www.ne.jp/asahi/hai/ten/
新宿区新宿3-35-5 守ビル5F
Tel:03-3341-0383
【入場料】2000円(1drink付)


長らくここを空けてしまった。今日がいつだかよくわからないくらいだ。

高野熊野、ついでに信貴山で祈祷三昧からもどった後、逐電しておりました。
いやもう、大変だった。

何が大変って、とてもここには書けませんぜ。

幾つか、目からうろこの体験もあり、近日中には書きたいと思う。

が。今日は、イベントのお知らせです。

歌人の辰巳泰子さんの【へいけうたのあかり 第五弾】。
詳細は後日。


過去分ならびにワタクシの朗読観などなどは、ゆりうたの下記の辺りをご覧下されたし。

http://leea.exblog.jp/10633156

http://leea.exblog.jp/10089908

http://leea.exblog.jp/10057081

http://leea.exblog.jp/9426534

http://leea.exblog.jp/9366463



歌人・辰巳泰子さんのサイトはこちら
http://www.geocities.jp/tatumilive/index.html
創作系講談師・神田陽司氏のサイトはこちら
http://www.t3.rim.or.jp/~yoogy/
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by leea_blog | 2009-10-15 20:55 | Comments(2)