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詩人と名誉商法/振り込め詐欺など




先日、【揺蘭】の日嘉まり子さんの所に、新手の振り込め詐欺電話が有った。

産経新聞に作品を載せるので24万払え、というものだ。
日嘉まり子さんは即座に断った後、産経新聞に電話して真偽を確かめた所、詐欺だったとの事。

個人情報が一体何処で漏れているのか。

詩人や画家は名簿に個人の電話番号や住所が載っており、比較的簡単に連絡が取れる。



ワタクシの連絡先は弟の事務所だし、電話番号は今は使っていない電話番号が載っている。
急ぐならメールが有るし、個人の電話番号を公にする必要も無さそうだからだ。
それにしても、世知辛い世の中になったものだ。



日嘉さんの事件で、何年か前に受けた電話を思い出した。
聞いた事がない名前の美術雑誌の会社を名乗っていた。


わたくしの詩を、どこかの画家の絵に添えて掲載したいとのことだった。

どの作品を提出したら良いのでしょう、と聞くと、
「先生の珠玉の作品を」、とのこと。

(先生と呼ばれていい気になってしまう人も多そうだ)
つまり、提出作品は何でもいいらしいが、わたくしの作品は何種類か傾向が違う物がある。
読者層をある程度想定しないとならない。

「わたくしの作品を読んで頂けたのですか?」
「作品を選定する者が他の部署で」

つまり、電話をしてきている人は、わたくしの作品など一つも読んでいないのだ。



問題はその後。
「(その雑誌は)格が高いので、企業からの広告は取っていない。詩の掲載料として、◎◎万円必要になります」
「原稿料を頂けるのではなく、払うのですか。同人誌のようですね」
「書店にも並んでいる美術誌です」


とはいえ、聞いた事がない雑誌名なので、不審に思い、
「知らない雑誌に掲載するからお金を払え、といわれてそうですかという人はいませんよ。よろしければ貴誌のバックナンバーを送って下さい。それを拝見してから検討します」
「それはできません」
「検討のしようが無いですね」
「それでは、この話は無かった事に」
(電話切れる)


振り込め詐欺だったのかも知れず、また、名誉欲を利用した商法だったのかもしれない。
後者の可能性が高い。


「こういうのに引っかかる詩人、結構居るのかな。ちなみに誰が引っかかったか見てみたい」と、好奇心が動いて、本屋でその雑誌を探したが、今に至るまでそんな名前の雑誌はお目にかからない。
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by leea_blog | 2011-05-29 18:45 | Comments(2)

振り込め詐欺と詩人/音楽業界篇




新手の詐欺を紹介した先日の日記に、楽士の田中一夫さんがコメントを下さったので、ここに転載してみます。


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つい最近こちらにも似たような話がありました。

曰く1万人規模のコンサートに出させてあげますからポスターに名前を載せるため6万円出して下さいとのこと。

むむむ、100万部で24万円なら割安というべきか?

はたまた音楽の場合は聞かせてナンボだから名前を載せるだけで6万円は割高というべきか?

表現手段とメディアと詐欺の相場との微妙なバランスに思わず唸ってしまった。

いい裏社会勉強になりました。(笑)
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ギャラをくれるのではなく、金払えですか。。。。。。
六万円という、頑張れば払えそうな金額が絶妙です。

田中さんの受けた連絡は、詐欺なのか詐欺ではなく名誉心に付け込んだ商法なのか不明ですが。
田中さんが音楽をやっている事を知っている業者である事は確かです。
日嘉まり子さんの受けた詐欺電話でも疑問に思ったのですが、
どうやって個人情報を入手するんでしょうね。

文学関係や画家業界だけではなく、音楽業界にも似たような事があるのだと感心しました。

一万人規模のコンサート。
宣伝料と思えば、払うひとも居そうですね。
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by leea_blog | 2011-05-28 19:23 | Comments(0)

名誉商法/新手の詐欺と詩人たち

揺蘭の日嘉まり子さんからメールが来た。

「おかしな電話に気を付けて」という件名だ。

内容は。
【揺蘭】を読んだという、産経新聞の記者を名乗る男から電話がかかってきた。
「墓をさまようアリス」を東日本の新聞100万部に掲載するので24万かかるとのこと。


即座に断ったそうです。

福岡の産経新聞に電話して聞いたところ、新手の詐欺だとのこと。
新聞に詩を掲載するのは無料だそうです、
りーあさんも気を付けて下さいね。
等々。



うわぁぁぁぁ。
詩人や俳人、歌人、画家等を狙った詐欺や、そういう人たちの名誉心をくすぐる詐欺まがいの商法は昔から有りますね。

冷静に考えれば、掲載料を取られるのではなく、原稿料を頂ける所かと。



それにしても、詐欺師は、どこで【揺蘭】を手に入れたのでしょうか。
そして、連絡先を揺蘭に掲載していない日嘉まり子さんの電話番号を、どうやって入手したのでしょうか。個人情報がどこで漏れているのでしょうか。




ところで、新聞によっては、文化欄が掲載料を取るシステムの所も有るのではないかと思います。
以下は、身近な人から聞いた話ですが、詳細は不明です。事実関係をご存知の方が居られましたら、お教え下さい。

昔、日本画を習っていた時に、聞いた話です。
新聞の日曜版だか何だかの文化欄に、お金を払って絵を掲載してもらい、自分の絵の載った新聞を大量に買い込んで友人知人に配った人が絵の会のメンバーにおり、「新聞に載るなんて凄いね」といってもらって喜んでいるのが、大変顰蹙を買っていたのです。

 
それは顰蹙ですよね。


「凄いですね」
「いや、掲載料を払ったんだ」
「な〜んだ」
という流れの所を、
「凄いですね」
「いやいや(笑)」
とやっちゃうんだから。

絵の師匠によると、そういう人は多いらしい。


率直に言うと、ワタクシは、この手の俗物が苦手です。


自分が良いと思うものを他人に認めてもらうのは、誰でも嬉しいだろう。
が、裏システムの種明かしをせずに、せこい名誉心をくすぐられたいと思う人は、画家はいざ知らず文学という内省や検証が必要なジャンルではいかがなものか。


ちなみに、「墓をさまようアリス」は優れた詩で、新聞が掲載したいというのは有りそうな話です。
が、25万払えは無いでしょう。
同人誌か!っていうの。


即座に断った日嘉まり子さんの判断力は、揺蘭の編集人として嬉しい。
低俗な名誉欲に惑わされず、冷静な対応を取れるのは文学を愛するものとして良い資質だからだ。

騙される人が増えないように、ここに書いておきます。
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by leea_blog | 2011-05-26 21:19 | Comments(2)

秋葉原のメイドカフェ

ネット上の交流のオフ会で、秋葉原に出かけた。

ディープな街だ。

ラジオ会館で、ボークスという人形屋のショールームを見た。
眼や髪や、ボディ、手足のパーツがばら売りされており、自分で自分好みの人形に出来るのだ。
これは、ハマったら怖い。


オフ会の後に、「お茶でも飲もう」という事になり、「せっかく秋葉原に来たのだからメイド喫茶に行こう」、という事になった。

メイド喫茶とはなんぞや。
ウエイトレスさんが、ミニスカートのメイドの恰好をしており、「おかえりなさいませ、ご主人様、お嬢様」と迎えてくれ、帰る時は「いってらっしゃいませ、ご主人様、お嬢様」と送り出してくれるのだ。


結構繁盛しており、入れなかった店もある。
No.1メイドカフェグループ、めいどりーみんヘブンスゲイトという店に入った。


席料が二時間、千円〜千二百円で、その他2品をオーダーをするシステムを選んだ。
チラシに、「すべての飲食においしくなるおまじないをいたします!」と有る。
美味しくなるおまじないとは何ぞや。

メイドさん、いや、ここでは「メイドちゃん」と言わなくてはならない、が、お客と一緒に、手でハートの形を作って左右に移動させ、「美味しくなーれ、萌え萌えきゅーん」とアニメ声でオーダー品におまじないを掛けるのだった!

オフ会のメンバーは、こういうのが好きな一人を除いて、皆タジタジとなった!
「ああ、普通の社会に戻りたい」と心の声が叫んだ(笑)

ちなみに、常連客も結構居た。
来店回数を重ねると、身分が上がって席も特別席となるのだ。

わたくしにとっては、まさに異次元。

割高なので、もう行く事は無いと思うが、良い社会科見学をさせてもらった。
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by leea_blog | 2011-05-22 10:26 | Comments(0)

日本の詩祭2011/本音


日本の詩祭2011に行ってきた。

こういう催しに参加するのは久しぶりだ。詩集を出したいという気持ちを高めたくて出かけてみた。

会場に座っている人々が、皆、詩人か詩を愛する人だというのが、ほっと出来た。

時に、ほっと出来、また、長く居すぎると、いたたまれなくなる。

いたたまれなくなる理由は、わたくしの作品の傾向が、世間一般と異なるからだ。

幻想文学。

露骨に精霊や龍、伝説の生きもの達が登場するわたくしの詩は、いわゆる幻想的とは異なって、はっきりと幻想文学だ。

幻想的と幻想は異なる。


何々的、という便利な言葉で包括されるものではない。
現代詩とひと括りにされるが、文学一般と同じように、写実派、象徴派、社会派、日常雑記派、古典派、ロマン派と細分化して行くと切りがない。


親睦会でも、いたたまれなくなるのは、餓えが強いからだ。


そんなわけで、詩祭には出かけたが、親睦会は参加しなかった。


自分の傾向を噛みしめて、再び作品に向かいたい。


わたくしにはそれしか出来ない。否、それが重要な事だからだ。

短い時間でしたが会話を交わした皆さんに、感謝します。
入れ違いで話が出来なかった皆さんにも、こんな場所から、日ごろの御礼のご挨拶を致します。
これからもよろしくお願いいたします。
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by leea_blog | 2011-05-16 19:29 | Comments(0)

惑星探査機はやぶさと媛星、目覚め/インファントの娘の事




昨年、感動にむせんだ惑星探査機はやぶさの帰還。

you tubeの以下の動画をもう一度観て欲しい。
(直接リンクしていないので、URLをコピーしてペーストしてね)
   ↓
探査機「はやぶさ」の軌跡 舞-HaYABUSA ~Falcon of phoenix

http://www.youtube.com/watch?v=me-kYu-ikKw


動画も素晴らしいが、音楽も素晴らしいではないか。
動画にぴったり合っている。
さらなるイメージが膨らむ音楽だ。

何語で歌っているのか不明なあたりも、そそる。
長い事、気になっていた。


時間が経って、今ごろ、この曲が、梶浦由記というミュージシャンの曲である事が分かった。
タイトルも、媛星、目覚めというものだと判明。
目覚めの方は、背筋がざわざわとするような曲ではないか。


ライブ映像を見つけたので、聞いて欲しい。

http://www.youtube.com/watch?v=17dGHR_OoX0


舞himeで検索すると、アニメの中の曲である事もわかった。
いや、アニメの方は、美少女系で、残念な事にわたくしの守備範囲に入らない。


と、言いますか、こんな素晴らしい曲をBGMに使うとは、アニメ業界、侮りがたし。
考えようによっては、表現の幅の広いジャンルで羨ましいではないか。

うむ、分かっている。
アニメは日本の元気の良い産業で、一方現代詩は世間様から「何、それ」と言われるマイナー文化である。
順序が逆だ、とお叱りを受けてしまう。


曲に話を戻すと、この曲は、昨年、揺蘭の横山克衛さんが貸してくれたCD,
Magudalenaのラナン・シー以来のヒットである。
早速、CDを買う事にした。


マグダレーナのラナン・シーはこちらで聴けます。
  ↓
http://www.youtube.com/watch?v=Axv2t34nxOk



歌を覚えてもラナン・シーも媛星もカラオケに無いのが寂しい。
モスラの歌のB面、インファントの娘も、良い歌で歌詞も素晴らしいのに、カラオケに無い。


マグダレーナは残念な事に歌詞がイマイチかもしれない。だけれど、モスラは練られた歌詞に、ザ・ピーナッツが歌っている。
詩人魂を揺さぶられる名歌詞。
だれも文句をつけられないであろう名曲のインファントの娘はこちらで聴けます。
  ↓

http://www.youtube.com/watch?v=8NxSTDffy3A
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by leea_blog | 2011-05-13 22:22 | Comments(2)

亀戸天神の藤と物語の魔

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亀戸天神の藤。撮影/西野りーあ



黄金週間も終わりだ。
わたくしの誕生月、六月の真珠週間も迫っている。


黄金週間は、一にカラオケ二にカラオケ、三、四が無くて五に読書だった。
歌は全く得意ではないが、声を出す事は、事務仕事で溜まった肩や首の凝りの解消になる。

良い歌詞を眼にするのも、心の糧。
自分だったらどういう歌詞を付けるのか、楽しく考えながら歌うのだ。

カラオケの楽しみには、流れる映像を観て、自分だったらどのような映像を付けるかを考える事も含まれる。


かつて、巨額の金が手に入ったら何をしたいか、と聞かれた。
映画を作りたい、と答えた。
映像、音楽、物語が同時に進行する映画制作は、文学美術のわたくしには憧れだった。

答えは、今は、異なる。
巨額の金が手に入ったら、仕事を辞め、広いマンションを手に入れて、創作に専念したい。そして、好きな所を放浪したい。本とノートをかばんに入れて。

歳を取る毎に、夢も現実的になってゆく。


宝くじが当たったら何に使うか、と聞かれて、
知人の義母は「マンションローンの返済に充てる」と答えた。
あまりに夢が無さ過ぎて周りは失笑した。


だがしかし。今は分かる。夢は借金返済の、その先にあるのだ。
日常にのし掛かっている巨額の金の返済という呪縛を解かれた、その後でないと、翼を開けぬ人もいるのだ。
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by leea_blog | 2011-05-07 19:33 | Comments(2)

伊藤若冲と陋屋暮らしの自分

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↑ 伊藤若冲


友人宅で、伊藤若冲の世界を紹介するNHK番組の録画を観た。

天才の一人だ。

見事な色彩と細緻な描写、曲線の美などが眼を射て脳を揺さぶる。


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江戸中期、歴史に名を残す絵師たちが活躍する京都で、
その技は神に通じると称された男がいた。伊藤若冲(じゃくちゅう)。
皇室の名宝として知られる「動植綵絵」(どうしょくさいえ)は、若冲が10年の歳月をかけて完成させた30幅の大作。
その華麗な色彩と究極の細密描写で、日本美術史上、唯一無二の存在感を放つ。
今、美術ファンだけでなく、クリエイターや科学者まで、多くの人たちが熱い視線を注ぐ若冲の世界。


番組では、90分、4回にわたるシリーズで、若冲の傑作の数々をたっぷりと紹介。スーパーハイビジョンなど最先端の機器を使って、驚異のテクニックの秘密を徹底的に解き明かす。
ナビゲーターは、自らもアーティストとして絵画やフィギュアを制作する嵐の大野智。
大野にとって、若冲は最も敬愛する画家の一人。
若冲と向き合い、その奥深い世界をナビゲートする。

(若冲ミラクルワールド公式hpからコピー&ペースト)

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絵は、実は癒しではない。狂気だ。
餓えだ。

あまりに狭い自宅、陋屋で本の山に囲まれて暮らす私には、生活費とアトリエ、高価な絵の具を調達する資金力があった若冲は眩しい。

わたくしが若い頃は、本や絵の具を調達するため、衣類や化粧品にお金を掛けられなかった。

今は、通勤の為に実家を出たものの、広い家に越す資金力が無く、絵の具を広げるスペースも無いまま、息切れのような毎日を送っている。詩集を出す資金の余裕も無い。

息切れのような毎日。これは、悲しい実感だ。
日本は普通に生活するにもお金が掛かりすぎる。

狂気に近い画業に没入した若冲の絵は、余裕の無い毎日を送るわたくしを叱咤激励する。



|201105/01/17/|mid|437|800#]若冲 ミラクルワールド
公式hp

http://www.nhk.or.jp/artbs/jakuchu/
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by leea_blog | 2011-05-04 18:54 | Comments(0)