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大晦日



大晦日だ。

静かである。

除夜の鐘が聞こえる前に、
私は眠りにつくだろう。

振り返れば、今年も色々あった。

今年一番の出来事は、

台湾人形劇、ピリの登場人物、

宮無后が我が家に来てくれた事だ。

お金を払って買ったものではあるけれど、

一連のいきさつは、
過去日記にも書いたが、

この人形の価値は、
お金では買えないものだった。

お金を払って手に入れるけれど、
お金では買えない価値を教えてくれるのが、

書物、文学の世界だ。

今日も古本屋で本を買って来た。


今年一年、
多くの方に支えていただいた。

沢山のありがとうを込めて、

静かな夜に心を澄ましている。





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by leea_blog | 2016-12-31 21:44 | Comments(0)

谷崎潤一郎「魔術師」あらすじ

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前回は、一家に一冊、必携の、
谷崎潤一郎著「人魚の嘆き」をご紹介しました。

中公文庫には、
美しい挿絵とともに、
「人魚の嘆き」「魔術師」の、
二短編が収められています。

今回は、「魔術師」をご紹介します。

「人魚の嘆き」に比して、
地味目な筋書きですが、
読後、じわじわと来ます。

魔術師は、以下の文章で始まります。



「私があの魔術師に会ったのは、何処の国の何という町であったか、今ではハッキリと覚えていません。ーどうかすると、それは日本の東京のようにも思われますが、或る時はまた南洋や南米の植民地であったような、或いは支那か印度辺の船着き場であったような気もするのです。とにもかくにも、それは文明の中心地たる欧羅巴からかけ離れた、地球の片隅に位している国の都で、しかも極めて殷富な市街の一郭の、非常に賑やかな夜の巷でした、しかしあなたが、その場所の性質や光景や雰囲気に関して、もう少し明確な観念を得たいと云うならば、まあ私は手短に、浅草の六区に似ている、あれよりももっと不思議な、もっと乱雑な、そうしてもっと頽瀾した公園であったと云っておきましょう。」


東京のような、別の異国のどこかのような、非常に賑わった公園。
もちろん、谷崎の時代の浅草と、現在の浅草は、
相当に違うけれども、
浅草は、現代日本人が見ても、
ちょっと独特な、なにか、作り物めいていて、
なおかつ、頽瀾、という言葉が確かに、残っています。


「浅草の公園を、鼻持ちのならない俗悪な場所だと感ずる人に、あの国のあの公園を見せたなら果たして何と云うであろう。其処には俗悪以上の野蛮と不潔と潰敗とが、溝の下水の淀んだように堆積して、昼は熱帯の白日の下に、夜は煌々たる燈火の光に、恥ずる色無く暴き曝され、絶えず蒸し蒸しと悪臭を発酵させているのでした。けれども、支那料理の皮蛋の旨さを解する人は、暗緑色に腐り壊れた鶩の卵の、胸をむかむかさせるような匂いを掘り返しつつ、中に含まれた芳鬱な渥味に舌を鳴らすということです。私が初めてあの公園に這入った時にも、ちょうどそれと同じような、薄気味の悪い面白さに襲われました。」

ふむふむ。
皆さんは、ピータンをご存知であろうか。

見かけは、「本当にこれ食べられるの? 腐っているんじゃない?」
と言うような外見ですが、
美味しいんだな、これが!

公園の、強烈な気配を、皮蛋に比するとは、さすが谷崎潤一郎、
読者にも良く伝わります。

よもや皮蛋を知らない人が居るとは思えませんが、
居るとしたら、
納豆で代替可能かも。

「糸引いてる! 臭い! 絶対腐ってる!」
と思うでしょ?
でも美味しいでしょう?

そして、語り手の男は、美しく貞淑な(死語!)恋人と腕を組み合って、
公園に向かいます。

恋人は言います。

「だってあなたはあの公園が大好きな筈じゃありませんか。私は初めあの公園が非常に恐ろしかったのです。娘の癖にあの公園に足を踏み入れるのは、恥辱だと思っていたのです。それがあなたを恋するようになってから、いつしかあなたの感化を受けて、ああいう場所に云い知れぬ興味を感じ出しました。」

健全な人が、悪徳の?世界に堕ちて行くさまが、
おとぎ話のように語られております。

まだ珍しかった映画、それを観た彼等の、その恐ろしいまでの世界が、語られます。

そして、男は言います。

「しかし恐らくあの公園には、もっと鋭くわれわれの魂を脅かし、もっと新しくわれわれの官能を蠱惑する物があるだろう。ー物好きな私が、夢にも考えたことのない、破天荒な興行物があるだろう。私にはそれが何だか分からないが、お前は定めし知っているに違いない。」
「そうです。私は知っています。それはこの頃公園の池の汀に小屋を出した、若い美しい魔術師です。」

純真無垢な恋人の方が、男に感化されて、先導役を務めるようになっているのですね。

若い美しい魔術師。

これは、私のイメージでは、
実際に年齢が若いか否かと言うよりも、
若く見える、年齢不詳の美しさなのではないかと。

真っ黒な太い列をなして公園の方角に向かう人ごみを示して、恋人は言います。

「ご覧なさい。これ程多勢の人たちがみんな公園に吸い寄せられて行くのです。ーさあ、われわれも早く出かけましょう。」

公園に向かう、ぎっしりの人ごみは、
読後、長い間、雑踏に居るたびに、
谷崎潤一郎の「魔術師」を思い出させるのでした。

例えば、
上野の花見。

明治神宮の初詣。

あるいは、全く頽廃でも耽美でもないのに、
通勤ラッシュの、人ごみの中に居る時でさえ、
じわっと思い出させるのでした。

この本を読めば、
通りすがりの皆様も、

殺伐とした通勤ラッシュ時に、
思い出して、
密かに退廃耽美の世界に浸れるのではないかと思います。

「二人は人波に揉まれ揉まれて、一尺の地を一寸づつ歩く程にして、つい鼻先に控えている公園の入り口へ、ようやく辿り着くまでに一時間以上も費やしたようでした。」

あるよね、こういう密集した混雑。

そして、彼等は、ようやく公園にたどり着き、
目当ての魔術師の小屋を見つけ、入ります。

魔術師は、以下のように描写されています。

ちょっと長いですが、
谷崎がおとぎ話風に語る魔術師の物語の、
誘惑的な美の描写の、
重要な部分なので、

漢字が変換されないよ〜;;と泣きながら、
引用します。


「私は、魔術師が諄々として語り続ける滑らかな言葉よりも、むしろ彼の艶冶な眉目と婀娜たる風姿とに心を奪われ、いつまでも恍惚として、眼をみはらずには居られませんでした。彼が超凡の美貌を備えていることは、前から聞いていたのですが、それにしても私は今、話に依って予想していた彼の顔立ちと、実際の輪郭とを比較して、美しさの程度に格段の相違があるのを認めました。なかんずく、一番私の意外に感じたのは、うら若い男子だとのみ思っていたその魔術師が、男であるやら女であるやら全く区別の付かないことです。女に云わせれば、彼は絶世の美男だと云うでしょう。けれども男に云わせたら、或いは曠古の美女だと云うかもしれません。私は彼の骨格、筋肉、動作、音声の凡ての部分に、男性的の高雅と智慧と活発とが、女性的の柔媚と繊細と険峻との間に、渾然として融合されているのを見ました。たとえば彼の房房とした栗色の髪の毛や、ふっくらとした瓜実顔の豊頰や、真紅な小さい唇や、優婉にしてしかも精悍な手足の恰好や、それらの一点一かくにも、この微妙なる調和の存在している工合は、ちょうど十五六歳の、性的特長がまだ存分に発達しきらない、少女或いは少年の体質によく似ていました。それから彼の外見に関するもう一つの不思議は、彼が一体、何処に生まれた如何な人種であろうかという問題です。これは恐らく、誰しも彼の皮膚の色を見た者には当然起こるべき疑いで、その男ーだか女だかは、決して純粋の白人種でも、蒙古人種でも、黒人種でもないのです。強いて比較を求めたなら、彼の人相や骨格は、世界中で美人の産地と云われているコウカサスの種属に、いくらか近い所があるかもしれません。けれどももっと適切に形容すると、彼の肉体はあらゆる人種の長所と美点ばかりから成り立った、最も複雑な混血児であると共に、最も完全な人間美の表象であると云うことが出来ます。彼は誰に対しても常にエキゾティックな魅力を有し、男の前でも女の前でも、ほしいままに性的誘惑を試みて、彼等の心を蕩かしてしまう資格があるのです。」


バルザックに、「セラフィタ」という小説があります。
男からは美女に見え、女からは美男に見える、セラフィタという美の化身が出て来ます。
セラフィタは、天上の美です。
天使ですから。

しかし、谷崎の魔術師は、
ほしいままに性的誘惑を試みて、心を蕩かしてしまう、
地上の美にとどまらず、語り手の男の、
すれた、通常の美意識では満足出来なくなっている、
しかし、人魚の嘆きに登場する貴公子のような無尽蔵の富を持っている訳ではない、
一般の背徳家の、心を蕩かしてしまう、美の持ち主です。

魔術師は、彼等の望みのままの姿に変えます。

「残りの五人の奴隷たちも、順々に魔王の前にさしまねかれて、一人一人矢継ぎ早に妖術を施されて行くのです。三人の男の奴隷のうち、一人は豹の皮となって、王様の玉座の椅子に敷かれたいと云いました。二人は二本の純銀の燭台となって、王様の左右を照らしたいと云いました。最後に二人の奴隷女は、二匹の優しい蝶々と化して、身も軽々と王様のお姿に附纏いたいと云うのでした。」

どれも、魔術師に蕩かされて、ひたすら彼を美しくするために、おのれの我を捨てています。

豹の皮となって尻に敷かれたい、

自分の上に魔術師の臀部が、、、と、不埒なことを想像した皆さん、

それは正しい理解です。


観客にも声をかけます。

「どうですか皆さん・・・・・どなたか犠牲者になる方はありませんか。」

魔術師の美貌に惑わされて通い詰めているらしい、
高貴な婦人が、
魔術師のサンダルに変えてもらいます。

自分の上に、求める人の足が。

これは、普通の人には、
何の性的ニュアンスも感じられないかもしれませんが、

諸氏に足フェチの知識があれば、
この婦人がどんな感慨を持ってサンダルに変えてもらったか分かるというものです。

そして、主人公も、
魔術師の舞台に進み出て。。。。。



あとでじわじわと来る短編なので、
是非お読み頂きたいと思います。

雑踏、普通の庶民の男女、という登場人物設定ゆえに、
日常で、思い返して重ね合わせてみる頻度が高いと思います。














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by leea_blog | 2016-12-29 22:23 | Comments(0)

谷崎潤一郎「人魚の嘆き」筆致に酔いしれる、という事

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どろどろとした日常を浄化しようと、再読にはまっている。

そのような訳で、
今回は、谷崎潤一郎の、
「人魚の嘆き」「魔術師」を再読した。

この二篇が収められた中公文庫版は、
水島爾保布の挿絵が素晴らしく、
一家に一冊は持っておきたい。

両方とも、短編で、すぐ読めてしまうが、
大変濃厚である。

人魚の嘆きは、
以下の文で始まる。

「むがしむかし、まだ愛新覚羅氏の王朝が、六月の牡丹のように栄え輝いていた時分、支那の大都の南京に孟世ちゅうという、うら若い貴公子が住んでいました。
この貴公子の父なる人は、一頃北京の朝廷に仕えて、乾隆の帝のおん覚えめでたく、人の羨むような手柄を著す代わりには、人から擯斥されるような巨万の富をも拵えて、一人息子の世ちゅうが幼い折りに、世を去ってしまいました。すると間もなく、貴公子の母なる人も父の跡を追うたので、取り残された孤児の世ちゅうは、自然と山のような金銀財宝を、独り占めにする身の上となったのです。」

貴公子の名前、世ちゅうは、ちゅうの字がパソコンに入っていないため、ひらがなとなりますが、本では漢字です。

と、上記のように、大輪の花が開くかの、
悠揚迫らざる筆致で、
物語が始まります。

悠揚迫らざる、というのも、
近頃使われなくなった言葉ですね。

ゆったりとしてこせこせしないさま。落ち着いているさまを言います。

まさに六月の牡丹。

巨万の富を残して親が亡くなれば、
親戚縁者や関係者が、
飢えた狼の如く襲いかかってむしり取るであろう、
と、現実は、そうなのでしょうが、
ここは、谷崎マジックに酔いしれて、

巨万の富を得た美しい貴公子が、
どのような人生を歩むか、見て行きましょう。


この貴公子は、「勉学を積んで世の中を良くする」等という事は考えません。
谷崎潤一郎の小説の登場人物ですから。

華美と享楽の世界に生きます。

「金はいくらでも出してやるから、もっと変わった酒はないか。もっと美しい女はいないか。」

「こういう風で、次から次へと絶えず芳烈な刺激を求め、永劫の歓喜、永劫の恍惚に心身を楽しませようという貴公子の願いは、なかなか一通りの酒や女の力を以て、遂げられる訳がないのでした。」


生身で、修行をする訳でもなく、永劫の歓喜や永劫の恍惚を得たいと、金をつぎ込む貴公子、谷崎の小説の登場人物の、ある種の到達点だと思います。

しかし、刺激は、続くと、麻痺します。

それは、いい歳をした私からみれば、
「美を楽しむのに単に浪費している」ためだと思うのですが、

まあ、このお話では、幼くして躾けてくれる両親を失い、歯止めの利かない享楽を手に入れた、そういう設定ですから、

貴公子は新たな刺激を求めながら、ある程度以上になるとその上はなかなか得られず、豪奢で懶惰な生活を送ります。

そこへ、貴公子の噂を聞いた一人の紅毛の異人が、高価な商品を携えて、訪れます。。。。。

それは、人魚でした!

紅毛の異人は、人魚を納得のいく値で買ってくれる人を探して、貴公子の噂を、ある商人から聞きます。異人の言葉は、以下。


「その商人の話に依ると、私の人魚を買いうる人は、南京の貴公子より他にはない。その人は今、歓楽のために巨万の富と若い命を抛とうととして、抛つに足る歓楽のないのを恨んでいる。その人はもう、地上の美味と美色とに飽きて、現実を離れた、奇しく怪しい幻の美を求めている。その人こそは必ず人魚を買うであろうと、彼は私に教えたのです。」

ここで表現された貴公子像、これは一種、地上の美味美色を味わい尽くした耽美的人種が渇望する世界かも知れません。

思い返せば、小学校時代。

平家物語にはまり、その世界、そして太平記をも味わった、私。

限界のある人間世界のお話に、疲労して、もっと根源的なものを求めました。

それが、「神話伝説」でした。

貴公子が神秘と幻惑に活路を見出すのは、私もたどった道でした。

しかし、地上的なものに飽きた訳ではなく、
活路が欲しかったのです。

ちなみに、神秘と幻惑は、私にとって、
逃避や頽廃では有りませんでした。

「新たな命の泉」であり、「真理の一つ」だったのです。

まあ、大輪の花の頽廃ぶりの谷崎の貴公子とは、ちょっと違いますが、
傾向として、大変分かります。

そして、人魚の、この世のものならぬ、人間ではない美しさが、存分に描写されます。谷崎の小説ですから、人魚も、背徳の性も持ち合わせています。

これほど貴重な生きものを金に交感しようとする異人に、貴公子はいぶかしさを感じ、問いますが、異人が言うには、西洋では人魚は珍しくない、との事。

貴公子の懶惰と頽廃を尽くして行き詰まった生活は、一気に活路を見出します。

そして、以下のように言います。

「私は西洋というところを、そんなに貴い麗しい土地だとは知らなかった。お前の国の男たちが、悉くお前のような高尚な輪郭を持ち、お前の国の女たちが、悉く人魚のような白皙の皮膚を持っているなら、欧羅巴は何という浄い、慕わしい天国であろう。どうぞ私を人魚と一緒に、お前の国に連れて行ってくれ。そうして其処に住んでいる、優越な種族の仲間入りをさせてくれ。私はもう支那の国に用はないのだ。



うはー。欧羅巴崇拝!

まあ、現代日本人からすると、色々問題はあっても、「日本最高!」という理由が沢山ある訳です。

日本文化の妙を知っていた谷崎が、西洋崇拝していたというより、
当時は、欧羅巴も「異界の一種」で、
ここは、「アルフハイムに連れて行ってくれ」とか、「オリンポスに私を連れて行ってくれ」と置き換えられると考えた方が正しい気がします。

「南京の貴公子として世を終わるより、お前の国の賤民となって死にたいのだ」

賤民でいいなら、可能な事であり、
貴公子はこの世で金では買えない価値観を手に入れた事になります。


最後は、以下の言葉で終わります。

「船は、貴公子の胸に一縷の望を載せたまま、恋しいなつかしい欧羅巴の方へ、人魚の故郷の地中海の方へ、次第次第に航路を進めているのでした」


貴公子を待ち受けているのは、おそらく過酷で、幻滅もある生活でしょう。
もしかしたら、人買いに騙されて、売られ、手足を切られて見世物小屋に出されるかもしれませんね。

それでも、その、ハッピーエンドではないかもしれない、
金に換えられない何かを得るかもしれない、
ハッピーエンドかもしれない、終わり方。

いずれにしても、
描写は美しく、香り立つ、咲き誇るような文体で、
乾いたのどが潤されるような、短編です。

どうも、現代の小説は、
アイデアが重視されているようで、

文章そのものの味わい、筆致に重きが置かれていないようで、
文章そのものの味わいが好きな私は、のどの渇きを覚えます。





長くなったので、「魔術師」は、
別の日に。












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by leea_blog | 2016-12-25 20:20 | Comments(2)

パワハラ物語。庶務課長とのやり取りは、まさに不条理の世界


パワハラで寝込んでいる訳だが・続報。


先週の木曜日は、

庶務課長とやり取りしましたが、


ハンコで押したように

自分の話しかしない中村庶務課長と、

全くやり取りが成立しませんでした。


以下、

庶務課長と私のメールを、

交互に載せます。


「どっちが先に折れるのかな?」と

楽しみながら読んでいただければ。


いや、もうですね、

こちらの話へのリアクションが全くない状態で、

これだけやり取りしたのは、

中村庶務課長がはじめてです。


診断書の画像提出を求める庶務課長と、

それ以前に送ってあるメールの返信を求める私の、


砂漠で行軍するような、

不毛のやり取りは、


掌編不条理小説のごとし。


「相手の話は無視するぞ!」

という、鉄の意思が有るか、


頭のねじが何本か足りない人であろう。。。


単純に、

私が前に出したメールの返答をして、

私にリアクションすれば良いだけで、


それが庶務課長としての、

良識的なおつとめだと思うし、


自分の言いたい事だけを一方的に繰り返すなら、

人間じゃなくて

パソコンにでも対応させれば済む事で、


人間的なやり取りをしない相手に、


正直、相手が人間に見えず、

恐怖を感じました。


以下、「不条理の世界」スタート!



ーーーーーーー

西野様

お世話になっております。

診察の結果はいかがでしたか?

明日労働局へ報告しますので結果を教えてください。

ーーーーーーーー

中村庶務課長様


私の出したメールは、お読み頂いていますか?

お願いしている内容に附いて、お返事をお願いします。

西野
ーーーーーー

西野様

お世話になっております。

申し訳ありませんが、診断書をメールにて転送いただけますでしょうか。

恐れ入りますがよろしくお願いします。

ーーーーーーー

中村庶務課長様


診断書は送付します。

私のお出ししているメールは、お読み頂いていますか?

重要な事ですので、お願いしている内容に附いて、
ご返答をお願いします。

西野
ーーーーーーーーー

西野様

お世話になっております。

診断結果はいかがでしたか?

労○局への報告期日が迫っておりますので、早急に診断書を転送いただきますようお願いします。

また、「復職」か「休職の延長」のいずれかを教えてください。

ーーーーーーーーー

中村庶務課長様


どうも、全くご返答頂けないようで、
大変困惑しております。

12月8日と、12月9日に、庶務課長様宛にメールをお出ししております。

お読み頂けましたでしょうか。

お願いしている件について、
ご返事を頂きたく思います。

西野
ーーーーーーーーー
中村庶務課長様

今日も、何通かメールをお出ししておりますが、
私からのメールは、お読み頂いておりますか?

庶務課長様からのメールは届いており、
それに対して返信しております。

12月8日と、12月9日に、メールをお出ししております。

お願いしております案件について、
ご返答をお願いします。

なお、届いていない場合の事を考えまして、
以下に、8日と9日のメール内容をコピーします。
どうぞよろしくお願いいたします。

ーーーーーーーーーー
12月8日のメール

中村庶務課長様

いつもお世話になっております。
ご返信ありがとうございます。

→ 判決結果に基づきますので、内容の詳細について私個人からは意見を述べることは控えさせていただきます。

そもそも中村庶務課長様は、判決文や、林安治の口頭陳述を御読みになっているのですか?
それらは私がずっと、読んでくれと御願いしていたものですが。
御読みになっていないのに、判決結果となぜ分かるのですか?
判決結果に基づくと、個人の意見を言えないのはなぜですか?
上記、教えて下さい。

ちなみに、局の後藤補佐と伊藤厚生係長から、「説明するから待ってくれ」と言われ、待った結果、「説明しない」と回答を受けた事などは、判決とは関係ないし、
私の発言が捏造されている事も、判決とは関係ありません。

局が対応せず、延滞金がかさんで請求額が300万ほどになってしまっているのも、判決とは関係ありません。

ちなみに、当時私の退職金から回収すると言われた事も、判決結果には出ていないし、
判決には払えないと分かって払ったのは違法行為だとも書いてあるんですよ。

→ 適用課職員・相談員へは体調不良により休職していることを説明しております。

そんなことではないだろうかと心配した通りでした。
診断書も提出しているので、
神経衰弱状態だと御伝え下さい。

なお、体調不良というと、個人の都合のように取れますが、
私は巨額の金銭を局から請求され、説明を拒否された、という、
「他の職員の誰でも、そんな眼にあったら寝込むだろう」という、
理由で寝込んでいたのです。

寝込んだのは個人の事情かもしれないと思われるのは、大変な苦痛です。

その辺りを、適用課職員・相談員には分かるようにご説明を御願いします。

上記は、復職にあたり重要な事ですので、よろしくお願いします。

診断書の提出期限は了解しました。
13日の午前中にクリニックに予約を入れてあります。
受診時、職場の対応を説明しなくてはなりませんので、
ご多忙とは思いますが、
早めにご回答を御願いします。

西野
ーーーーーーーーーーー

12月9日のメール
中村庶務課長様

12月8日に、メールをお出ししています。
お読みになられましたでしょうか。

医師の診断の際には、職場の状況を説明しなくてはなりません。
早急にご対応をお願いします。

なお、私傷病で体調不良になったかのような説明は、
殴られて怪我をしたのと、
転んで怪我をした位の大きな差があります。

診断書も提出してあり、
メールでも状況をこれまで説明して来ましたので、
適用課の職員・相談員に正しい説明をお願いします。

西野
ーーーーーーーーーー

西野様

お世話になっております。

労○局に「復職」か「休職の延長」かの報告をしなければなりません。

早急に連絡いただきますようお願いします。

以前のメールは確認しております。

私個人からの返答は控えさせていただきます。ご理解ください。

ーーーーーーーー

中村庶務課長様


私個人からの返答は控えさせていただきます。ご理解ください。

それはなぜですか。
理由を教えて下さい。

今頃になって、このお返事ですか。
では、どなたに申し上げれば良いのでしょうか。
早急にお願いします。

私の貴重な日時が、無視された事で無駄になったと思うと、
やりきれません。

西野
ーーーーーーーーーー

西野様

お世話になっております。

休職満了は12月31日となります。

何度も繰り返しとなりますが、「復職」か「休職の延長」のいずれかを報告する必要があります。

診断書の転送をお願いします。報告期日は明日迄となっております。

私個人の返答ですので、控えさせていただきます。

ーーーーーーー

中村庶務課長様


どうも、やりとりが成立していないように思います。

私個人の返答ですので、控えさせていただきます。

私のメールを読んでおられますか?

診断書の画像は撮りましたが、
これだけ一方的で、人の話を聞かない人に、
重要なものを送って良いものかどうか悩みます。

パワハラのため神経衰弱との診断を、
適用課に「体調不良」と伝えておられるのですよね?
これまで診断書を提出して来たし、
メールで事情も説明してきたにも関わらず?

自己都合で寝込んでいると思われている事を想像すると、
心痛に耐えません。

私の12月8日と、9日のメールを、
もう一度お読み頂けますか?

取り急ぎ、返答出来ない理由と、
庶務課長様が返信出来ないなら、
どなたに申し上げれば良いのかを、
お教え下さい。

西野
ーーーーーー

西野様

お世話になっております。

適用課長と継続係長に西野さんは「神経衰弱」であると伝えています。

診断書の転送をよろしくお願いします。

ーーーーーーーーー

中村庶務課長様

12月7日のご返信には、以下のようにあります。


適用課にはどのように説明しておられるのか

→ 適用課職員・相談員へは体調不良により休職していることを説明しております。


その後、説明していただけたのですか?
パワハラが原因である事は、重要な事で、
個人の都合で休んでいるのとは大きな違いがあります。
それも、説明していただけましたか?

個人の都合で長い間休んでいたと思われるのは、
心痛に耐え得ません。

なお、私のメールをちゃんと読んでおられるのかどうもわからず、
意思の疎通ができない状態では、
診断書という重要な画像をお送りするのは、
怖いです。

先ほど、以下の事を書かせていただきましたので、
同じ話となりますが、
早急に、以下の事をお返事下さい。

取り急ぎ、返答出来ない理由と、
庶務課長様が返信出来ないなら、
どなたに申し上げれば良いのかを、
お教え下さい。

西野
ーーーーーーーーー

西野様

お世話になっております。

診断書の送付が難しいようであれば1月以降「復職」か「休職の延長」かを教えてください。

労○働局への報告が必要となります。

よろしくお願いします。

ーーーーーーーー

中村庶務課長様


意思の疎通が全く出来ていないようで、
恐怖を感じます。

西野
ーーーーーーーーー

西野様

お世話になっております。

労○局への報告期日が本日迄となっておりますので、診断書の転送をお願いします。

よろしくお願いします。

ーーーーーー

中村庶務課長様


恐れ入りますが、昨日の私とのメールのやり取りを、
もう一度読んでいただけますでしょうか。

一方的で人の話を無視するご対応に、
私は強い恐怖を抱いております。

診断書は昨日郵送しました。

労○局への報告が必要なら、
状況と理由を私が説明しますので、
私から直接労働局に報告する事が出来ます。

報告先のメールアドレスを、お送り下さい。

西野
ーーーーーーーーーー



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by leea_blog | 2016-12-17 20:19 | Comments(10)

パワハラ物語・悲惨な事に

ブログを放置してしまったよ。

なかなか大変な事になっております。

職場のパワハラで寝込んでいる訳ですが、
精神的にはもちろん、経済的にも、
相当大変です。

詩集を出すために、
爪に灯を灯すようにして溜めた貯金を切り崩すのだから、
私の心中、推して知るべし。



ところで、庶務課長にどれくらい無視されているか、
以下に実例を挙げてみましょう。

まずは、私が12月8日に出したメールです。

ーーーーーーーーーーーー


中村庶務課長様

いつもお世話になっております。
ご返信ありがとうございます。

→ 判決結果に基づきますので、内容の詳細について私個人からは意見を述べることは控えさせていただきます。

そもそも中村庶務課長様は、判決文や、林安治の口頭陳述を御読みになっているのですか?
それらは私がずっと、読んでくれと御願いしていたものですが。
御読みになっていないのに、判決結果となぜ分かるのですか?
判決結果に基づくと、個人の意見を言えないのはなぜですか?
上記、教えて下さい。

ちなみに、局の後藤補佐と伊藤厚生係長から、「説明するから待ってくれ」と言われ、待った結果、「説明しない」と回答を受けた事などは、判決とは関係ないし、
私の発言が捏造されている事も、判決とは関係ありません。

局が対応せず、延滞金がかさんで請求額が300万ほどになってしまっているのも、判決とは関係ありません。

ちなみに、当時私の退職金から回収すると言われた事も、判決結果には出ていないし、
判決には払えないと分かって払ったのは違法行為だとも書いてあるんですよ。

→ 適用課職員・相談員へは体調不良により休職していることを説明しております。

そんなことではないだろうかと心配した通りでした。
診断書も提出しているので、
神経衰弱状態だと御伝え下さい。

なお、体調不良というと、個人の都合のように取れますが、
私は巨額の金銭を局から請求され、説明を拒否された、という、
「他の職員の誰でも、そんな眼にあったら寝込むだろう」という、
理由で寝込んでいたのです。

寝込んだのは個人の事情かもしれないと思われるのは、大変な苦痛です。

その辺りを、適用課職員・相談員には分かるようにご説明を御願いします。

上記は、復職にあたり重要な事ですので、よろしくお願いします。

診断書の提出期限は了解しました。
13日の午前中にクリニックに予約を入れてあります。
受診時、職場の対応を説明しなくてはなりませんので、
ご多忙とは思いますが、
早めにご回答を御願いします。

西野
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西野、かなり怒っていますね。

そりゃそうです。

以下が、それに対する庶務課長のメールです。


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西野様

いつもお世話になっております。

復職の場合は産業医面談が必要となります。

復職の診断が出た場合、16日(金)か20日(火)に労働局にて産業医面談が行えます。

調整も必要なため、13日の診察結果を教えてください。

よろしくお願いします。


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自分の言いたい事しか書いていない。

私の話はスルーですね。


人の話を無視するのは、

以外と大変なのです。


気を抜いていると、

コミュニケーションしてしまうものですから。


中村庶務課長は、

何ヶ月もの間、

休んでいる職員である私の話を、

鋼鉄の意思で無視して来たのでした。



こんなやり取りが、

もう何ヶ月も続いているのです。


良くなる訳無いよね。


仕事の現場に「体調不良」と伝えられた事実が判明して、

かなり痛手です。


今日、クリニックに行きましたが、


職場がこれでは、

当然のように復帰可能の診断は出ず。。。。。


真剣に困った。


この世が悪に満ちているようにしか思えません。



とほほ。


どうやって気を取り直そうかな。









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by leea_blog | 2016-12-13 21:16 | Comments(0)

井上靖「桜蘭」その他



「井上靖全詩集」を、再再読くらいしたが、
それほど面白くなかった、
が、散文の書き手としては、
凄い、と思ったのがきっかけで、
再読している、井上靖。

思うに、プロ作家は、
「面白い」と思ってもらったり、
「全面的に支持」したりしてもらえなくてもいいのだ。

もう一冊買わせれば、
良いのである、と、

それほど面白くなかったのにもう一冊買った、
スティーブン・ミルハウザーを思い出す。

そのような訳で、
怒濤の再読をしている井上靖だが、

新潮文庫の短編集、
「桜蘭」を、
むさぼるように再読した。


陰翳礼賛といい、桜蘭といい、
家の中のどこかにあるはずだが、
書物の樹海と化した家の中では見つからず、
古本屋で再購入。

淡々と、乾いた筆致で綴る、
西域の小国、桜蘭。

もちろん、引き金は、
ヘディンの、桜蘭の発掘、発見である。

昭和33年に書かれており、
私が生まれる前である。

桜蘭、彷徨える湖、ロブノール。

これらは子供でも知っていた。

それにしても、日本人の、
シルクロードへの憧れは、強い。

そのようなわけで、
小学生の頃「桜蘭」を読んだが、
子供に語り口の良さが分かる訳は無く。

しかし、
何冊か井上靖を読んでいて、

男女間の間が、
男が欲望にかられて女を。
女ははじめは抵抗。
結局一夜。
その内だんだん相思相愛に。

上記のパターンが何度か現れる。

現代人が読むと、
一回きりならともかく、
何度か出てくると、
違和感を禁じ得ない。

昔のこととはいえ、
そんな都合の良い話がそんなにある訳無いだろう。
と、いうのが本音である。

時代を反映しているのかもしれない。

同文庫に「狼災記」という短編がある。

始皇帝の時代に辺境の守護にあたっていた武将が、
政変で辺境守護の仕事を捨て、
周囲から忌み嫌われている部族の小さな集落で
死臭のする部屋で死臭のする寡婦を、
暴行し、
上記の仲に至るのだ。

女との交わりを誰かに見られたら、
即見たものを斬り殺そうと、
部屋の入り口に剣をつきた立て、
ことに及ぶ。

結果、
男と女は、狼になってしまう。

これが書かれた昭和36年ごろは、
「堕ちる所まで堕ちた」感慨が読者に生まれたのかもしれない。


が!
平成の世で読み直せば。

彼女居ない暦が年齢と同じ、と
豪語する人も増えているのだ。

欲望にかられて暴力で一線を越え、
なんと相手も自分を思うようになってくれる、
など、そんな都合の良い話は、
「リア充死ね!」というフレーズが繰り返しでてくる、

「リア充爆発しろ」という楽曲が頭の中に流れるであろう。

リア充爆発しろ、という楽曲をご存じない方は、
検索、検索。

リア充とは、リアルの生活が充実している人のことで、
昔は「充実している」と言ったら、
リアルしか選択肢が無かった。


リア充という単語は、まさしく現代でないと生まれない言葉であろう。


巻末の、
「北の駅路」。

作家の元に、知らない人から古書が届けられ、
その後、手紙が届けられる、という作りである。

手紙の語り手の、
「生きにくさ」が、印象に残る。

以下、引用。

「私は後日その当時のことを振り返ります度に余り愉快にはなれぬのですが、若さに汚れているとでもいうか、そんな嫌な一時期でした。妙に何事につけても懐疑的、否定的で、前途というものに希望を持たず、自分から人生を踏み外して、暗い運命にのめり込んで行くことに妙な快感を感じているゆおな、そんなじめじめした時代でした。」

心配してくれた先輩がせっかく紹介してくれた仕事の面接に、採用されないようなことを言って先輩に殴られたり。

その時代の、鬱屈した青春であろうが、
これは、形を変えて、平成でも共感する人があるかもしれない。

上手く生きている人も多いのに、という。

今まで転職もせず、
仕事で悩んでいる私からみれば、

それでも、生きる為の金銭を得るすべを知っている手紙の主は、
うらやましい部類に見えている。

作家に送られて来た古書は、
手紙の主が、買い取ってもらおうと送って来たものなのだ。


「若さに汚れている」という表現が、
印象に残る。










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by leea_blog | 2016-12-02 20:41 | Comments(12)