中村庶務課長とのメールのやり取りに耐えられない・その2


パワハラで絶賛寝込み中である。

パワハラ日記は、
事実関係を幾らでも捏造する人たちが相手なので、

最低限の自衛策として、
記録しておく為のものだ。

正直、記録を付けるのも、
辛過ぎる労働だ。

今日は、
「中村庶務課長とのメールのやり取りに耐えられない・その2」だ。

中村庶務課長は、去年の2月に赴任して来たが、
頑強に私への対応を拒否し続けている。

最初は、
「鉄の意思で無視してくるな」と思ったのだが、
一年続くと、
鉄の意思と言うより、
格下の者を無視するという、
サディズムの快楽なのだろう、と思う。

職場のパワハラなど、
基本的に、
サディズムの快感があるから、
上司の皆さんはやめられないのであろう。

庶務課長の話に依れば、
酒井管理部長の指示との事である。

庶務課長とのやり取りは、
ここ一年、
私が必死で闘病しても、
中村庶務課長のメールのやり取りのダメージで、
積み上げた塔が崩れる、という繰り返しだった。

4月は、無意味なやり取りの繰り返しで、
現在私は、ストレスの為、
体中に火傷をしたかのような痛みが発生している。

一人の大人が、
上司に「無視し続けられる」という事で受けるストレスは、
経験した人でなければ、
なかなか想像がしがたいのではないだろうか。

以下に、記録の為に、

メールのやり取りをアップする。

煩雑なので、

通りすがりの方は、

熱心に読む必要も無いが、

ちゃんと読んでみると、
私のメールに対して、
実に細心に返答せずに自分のいいたい事だけを繰り返している異常な姿が、
浮き彫りになるであろう。

私も、
診断書を出さないとはいわずに、
粘り強く、
(しかし、もう何ヶ月も同じ事の繰り返しなので、
いい加減切れ気味に、
私のせいではありませんよ、と書いている。
誰の責任か、書いておく必要が有るからだ)
何らかの対応の糸口を、引き出そうと、
診断書を人質に、
対応を求めている。

パワハラで寝込んだ社員が復帰可能か、
休職を続けるかなどは、
職場の対応一つで変わる。

それは基本である。

中村庶務課長は、
パワハラ相談の担当であるから、
勿論、
職場の対応で社員が復帰出来るか寝込み続けるかが変わるのは、
熟知している。

で、
故意に、
「対応しない」とも「対応する」とも、
絶対に言わないのである。

このまま休職させて、
休職期間満了に持って行きたいのが見え見えであるが、

今現在の私としては、

メールのやり取りだけで疲労困憊してしまった。


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【4月5日】
中村庶務課長様

いつもお世話になっております。

本日郵便受けを見てみます。

ご多忙は承知しております。

5分も有ればお答え頂ける件について、
ご返答が遅れている事の理由をおたずねしております。
これも、酒井部長様とご相談なさった事でしょうか?

病気療養が長引いているのは、
中村庶務課長様の御対応(お話に依れば、部長様と相談なさった上での事)のせいです。

復帰後、労災申請をあげる予定ですので、
こうした心労に耐えないやり取りも、
資料として添付する予定です。

どうぞ、ご良心にたがわぬ御対応をお願いします。

お答え頂いていない事柄は、多数に上がりますが、

とりあえず、3月8日にお送りしたメールの内容なら、
五分も有ればお答え頂けると思いますので、
遅れた理由と、
以下に付いてお教え下さいますよう、お願い申し上げます。

明日受診の予定ですので、
今日中にお答え下さいますよう、お願い申し上げます。

3月8日のメール
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中村庶務課長様

いつもお世話になっております。

了解しました。

詳細はまた伺いますが、

取り急ぎ、以下に対してなら、

すぐにお返事頂ける事と思います。

年度末の繁忙期以前のお話ですし、

だいぶ経っております。

何に対して
・「私個人からの意見を述べることは控えます」
なのですか?

医師に対して、私が中村庶務課長様からの「個人的意見」を強要していたような話をなさったのですか?

面識が無い庶務課長様なので、個人的な意見を求めた事は無いと思いますが。

あくまで、パワハラが有った時に相談する担当として職員に伝えられている担当者である、

「庶務課長様としてのお立場」からのご意見を伺って来たものです。

「今までの回答及び、今後の見解についても変更はなし」

・「適用課職員・相談員へは体調不良により休職していることを説明しています」

という事ですが、

「説明している」という過去の事実関係と今後の見解は、何か関係があるのですか?

文章の意味が分から無いため、私にも分かるように教えて下さい。


中村庶務課長様がクリニックにいらしたときの話ですので、

その後の私と医師との基本的なやり取りに支障が生じます。

私と医師との意思疎通に必要ですので、

3月10日の10時に予約してありますので、

ご多忙とは思いますが、

これだけでも早急にご返答下さい。

西野

分かるように、過去のやり取りから引用をお願いします。

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【4月12日】

西野様

いつもお世話になっております。

西野さんの今後の状況について明日までに労●局へ報告しなければなりません。

なお、辞令が発令されますので診断書が必要となります。

つきましては、診断結果の報告をお願いします。

中村

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中村庶務課長様

メールをお送りしておりますが、
読んで頂けておりますでしょうか。

診断以前に、

中村庶務課長様が医師にお話しになった事に疑義が生じております。

五分で済みますので、

私の過去のメールをお読み頂き、

至急ご返信を賜わりますよう、お願い申し上げます。

なお、診断が遅れる事になるようでしたら、
私から局に説明しますので、
局担当者のお名前とメールアドレスをお知らせ下さいますよう、
お願い申し上げます。

西野
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中村庶務課長様

先ほどお送りしたメールの、追記です。

先週お返事を頂けていれば、
先週の受診時に、
傷病手当金の請求書と同時に、
医師の診断をあおぐ事が出来たのに。

心労に耐えません。

西野


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【4月13日】


中村庶務課長様

これから外出します。

お急ぎのご用件は、

携帯のメールアドレスにお願いします。

メールにお答えを頂けるなら、
医師の診断をあおぐ話に進むと思いますので、
予約を取りますが、どうなさいますか?

西野
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西野様

お世話になっております。

ご質問の件ですが、新宿所経由での局報告となりますので、直接のやり取りはご遠慮ください。

なお、労●局に確認したところ5月1日以降の「診断書」及び「同意書」の提出がなければ「復職」扱いとなり、その後出勤できない状況であると「欠勤」となりますことをお伝えします。

本日が提出日でありますが、「復職」か「休職延長」のいずれかにつきまして報告をお願いします。

中村

ーーーーーー

中村庶務課長様

昨日の私のメールを

お読みください。
医師の診断以前のレベルの話です。話になりません。

その後、
医師に予約を入れます。

問題になっている件は五分で済みますので、
よろしくお願いします。

庶務課の対応に問題があり、大変なストレスですので、
直接局へ事情をお話ししたい、
と言っています。

昨夜も、庶務課長様のメールを拝見して、ストレス性の下痢を発症しました。

携帯の電池が限られている為、
要点をご理解願います。
西野


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西野様

お世話になっております。

「復職」か「休職延長」かの報告をお願いします。

また、本日会議等があり返信ができないことをご了承願います。

よろしくお願いします。

中村

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中村庶務課長様


医師の診断次第で、

予約入れるのは、
お返事次第です。
西野
ーーーーーーーー
中村庶務課長様

五分で済むメールを、
一週間も放置して、
なにやっていたんですか?

私のせいではありませんので、
よろしくお願いします。
西野
ーーーーーーーーーー
【4月14日】

中村庶務課長様

昨日局に問い合わせたとのお話ですが、
局担当者には、
貴方(貴方の話に依れば、管理部長様とも相談の上)のせいで
診断書が手元に無い、という事をちゃんと伝えてありますか?

それとも、局には、
私のわがままかなにかで、
私が出さないのだとでもお話しになったのですか?

昨日は、朝の時点でお答え頂いていれば、
クリニックに予約を入れられたのに、
まことに残念です。

何度も言うようですが、
五分で済むメールを一週間以上放置したのは、
中村庶務課長様ですので、
私のせいでは有りません。

局への問い合わせのおり、
私のせいにしているのか否かは、
重要ですので、
早急にご返答下さい。

ご多忙は承知しておりますが、
当方は生活がかかっていますので、
よろしくお願いします。

西野
ーーーーーーーーーー

中村庶務課長様

今朝程、メールをさせて頂きましたが、
お読み頂けましたでしょうか。

ご多忙は承知しておりますが、
返信には一分と掛からない内容ですので、
早急にご返信賜わりますよう、
お願い申し上げます。
【4月18日】
中村庶務課長様

4月14日に二度メールをお送りしておりますが、
お読み頂けましたか。
西野

ーーーーーーーー

【4月19日】

西野様

先般より5月1日以降の状況報告をお願いしており4月14日(金)が労●局報告となっておりました。

その後、労●局からの督促もありこのまま状況報告の連絡が無い場合は「復職」扱いとなります。

「休職延長」か「復職」いずれにしても診断書が必要となりますので、早急に提出をお願いします。

中村


ーーーーーーー

中村庶務課長様


過去何度かメールをさせて頂いております。
お読みの上、ご返事を賜わりたく。

今始まった事では有りませんが、
中村庶務課長様とのやり取りは、
私の問い合わせに対するお返事が一切無く、
ストレス性の下痢を引き起こしております。

中村庶務課長様はパワハラの相談も担当されていると思いますので、
立場が上の方が下の職員に対する御対応が、
どのようなストレスをもたらすか、
よくご存知の上と思います。

西野

ーーーーーーーー

【4月20日】
西野様
昨日も連絡しましたが、5月1日以降の状況が確認できないと「復職」扱いとなります。
「休職延長」か「復職」いずれの場合も診断書が必要となります。
辞令の発令もあることから早急に診断書の提出をお願いします。
中村

ーーーーーーーーー

中村庶務課長様

私の過去メールをお読み頂くようお願い申し上げます。

なお、診断書については、
私のメールにある通り、
本来ですとだいぶ前に医師に依頼出来る筈だったのですが、
医師に依頼出来ていないのは、
中村庶務課長様と、お話に依れば管理部長様の責任です。
過去のやり取りをごらん下さい。

私のせいではありませんので、
よろしくお願い申し上げます。

西野幸子



ーーーーーーーーーーーー
【4月21日】

西野様

繰り返し申し上げます。

5月1日以降の状況が確認できないと「復職」扱いとなります。

「休職延長」か「復職」いずれの場合も診断書が必要となりますので早急に提出をお願いします。
4月も終わろうとしております。平成29年4月24日(月)迄に診断書が提出されない場合は労●局へ「提出見込み無し」と報告いたします。
その場合、5月1日から「復職」扱いとなりますので管理部長と訪問させていただく予定です。
中村
ーーーーーーー
中村庶務課長様

私の過去メールをお読み下さい。

月曜は医者は休みです。

なお、私のメールを読んで頂ければお分かりのように、
4月14日は私は医者に行けるように待機していました。
返信を下さらなかったのは、庶務課長様の方ですよ?

庶務課長様とのやり取りで、
精神的な苦痛が激しく、
体中が火傷をしたように痛みます。

苦痛に耐えきれませんので、
労働局と直接やり取りさせて頂けませんか?

西野
ーーーーーーーーー
中村庶務課長様

今まで返信を下さる時間は何日もあったのに、
全く返信を頂けませんでした。

それ以前に、中村庶務課長様の新宿所就任以来、
同様でした。

精神的な苦痛が限界です。

局のご担当者のお名前と、
メールアドレスをお教え下さい。

西野


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# by leea_blog | 2017-04-23 22:01 | Comments(0)

昭和30年〜40年代くらいの年中行事


台湾のsさんのブログに、
家でのお祭りの様子が載っていた。

華やかで豪華だった。

私の両親は、
年中行事にあまり関心が無かった。

それでも、
五月になれば鯉のぼりをあげた。

埼玉の新興住宅地だったが、
子供の居る家は、
大抵鯉のぼりをあげていた。

両親は、年中行事に感心が薄くても、

ひな祭りには、
日本人形を飾り、

五月には金太郎人形を飾った。

お正月のおせち料理用のお重箱もあった。

そうした物は、
普段は使わないから、
押し入れの中にしまってあった。

うちには無かったが、
お雛様の五段飾り、
七段飾りくらいの物を揃えている家も、
特に珍しくはなかった。


年中行事用の品物を収納しておく、
収納スペースが、
大抵の家で、充実していたのだ。


都内の一般的なアパート、マンションだと、

普段使わない物に割ける収納スペースが、
無い!

普段使う物ですら、
収納場所が足りないので、
収納アイデアの本が沢山出版される。

その為、
年中行事はどんどん合理化され、
スケールが縮小している。


お雛様の段飾りなどは、
飾るスペースを確保するのも大変だが、
収納にも大きな場所をとる。

普段の生活を最優先させないとならないので、
普段使わない物は、
どんどん合理化されて行く。

年中行事が合理化されて行くと、
それに伴うものも、
合理化されていく。


一例を挙げると。

今年、我が陋屋に台湾の布袋劇の人形を迎えたので、
お雛祭りをやろうと
白酒を買いに行った。

近所のスーパーに。

並んでいる白い酒が、
白酒ではなく、
みんな「甘酒」だった!!!!

なにこれ、白酒じゃないじゃん、
どれもこれも甘酒じゃん!!!!

甘酒なんて、雛祭りじゃなくて普段幾らでも飲める物じゃん!

私の子供時代は、
白酒だった。

子供は色が似ているから甘酒の味を想像して口をつけるのだが、
甘酒ではなくて、美味しくなかった。

白酒が無くて、
「省略し過ぎだろう」と残念に思った。

ふと気がつくと、
どんどん合理化されて、
「昔からの行事感」が薄れている、
昨今の現状。

無駄を排除して行く流れだが、

無駄な物、無駄な空間、無駄な時間。

それ等は生きて行く上で、
必要なのではないか、と思っている。

と、台湾の人が家庭内で行う行事を見て、

振り返ってみたのであった。












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# by leea_blog | 2017-04-20 23:50 | Comments(6)

陋屋日記・書き込み予告等



日々、良い事と悪い事がある。

悪い事の方も、

記録としてネット上にアップしておかなくてはならない。

パワハラで寝込んでいるのだし、

相手は嘘と捏造が得意な人たちなのだ。

記録しておくのは、

最低限の自衛だ。


「中村庶務課長とのメールのやり取りに耐えられない・その2」を、

アップする予定です。

今日もやり取りのストレスで疲労困憊。


馬鹿画像で脳を中和する。

e0016517_19582992.jpg
寝転んで、下から見上げるとこんな感じ。


霹靂の木偶は、

飾っておいたり写真撮ったりするのが一般的かも知れないが、

この宮無后人形は、

その優れた「構ってアピール能力」で、

「抱っこする用」になっている。


素還真の時は、デジカメを購入して色々撮ったのに、

宮無后は、まだ一度も、

ちゃんとデジカメで撮っていない。

スマホでのスナップばかりである。



その魅力を写真で伝えるのが、

難しいのが原因の一つ。

一瞬一瞬の生の魅力がメインの人形なので、

もっぱらスナップになってしまうのだ。

人形なのに、

「一瞬一瞬の生の魅力がメイン」って、何?という感じであります。

こういう子も居るんだねえ。。。




もう一つは、

デジカメの操作が、

どうも良く解らない!のも原因だ;;

メカ音痴である。







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# by leea_blog | 2017-04-20 20:23 | Comments(0)

「書物愛(海外編)」・書物愛好家の驚愕の世界・狂った官能の世界にようこそ


富士の樹海のように、

ひとたび足を踏み入れたら生きて出られない、

人呼んで「書物の樹海」に暮らすワタクシ。


同居人が書物にまで焼きもちを焼くようになったのをきっかけに、

自分を見直してみた。


今日は、

傑作アンソロジー、「書物愛」海外篇・紀田順一郎編、を紹介します。

江戸川乱歩の短編集並みに面白いぞ!

「書物の魔力に取り憑かれた人々の、滑稽でもあり悲しくもある姿を描いた作品ばかりを、本の達人が選びに選び抜いて編んだ、傑作アンソロジー・海外篇。本好きを自負する人々であれば身につまされ、ビブリオマニアの何たるかをまだご存じない方々は、未知の世界に仰天すること間違いない、読書人必読の書」


帯文は、以下。

「ビブリオマニアー書物の魔に囚われた人々

本に魅入られた読書家、愛書家たちの赤裸々な姿。

あなたはこんな世界を

ご存知ですか?」


はははは。

恐らく、

世間一般の人が思い浮かぶような読書家のイメージを裏切る、

狂った世界、執着の世界、

異常な欲望の世界、

フェチの世界、凄まじい世界です。


読書家というと、

知らない人から見れば、

知的なイメージがあると思いますが、

いく所までいってしまうと、

頭の蓋を開けてみれば、

愛欲に身を滅ぼしたり、

金銭欲や、

権力欲に身を滅ぼす人たちと、

姿は変われどさして違わない、

煩悩と欲望が怒濤の如く渦を巻いており、

そういうのは大抵子供の頃からの嗜好で、

精神の暗黒部分とつながっており、

本人からすると宇宙とつながっているような心地になる、

うまく活用出来れば世の為人のためにもなるけれど、

大抵はそうはいかない、

そういう世界です。




ギュスターヴ・フローベルの「愛書狂」、

アナトール・フランスの「薪」、

この二篇だけでも、

買ってもおつりが来る位です。



私は、書物の初版か何版かはまったくどうでもいいのですが、

ネットで蔵書を泣く泣く売却するおりに、

必ず、「初版ですか?」と問い合わせがあります。

内容は同じなのに、

初版を重んずる人は多いですね。

業ですね。



登場人物たちは、

羊皮紙に書かれた古写本を求めます。

あ、これはいけない。

古写本だよ。年代物だよ。

しかも、手書きだから、

同じ人が何冊も写しても、

微妙に字やインクが違ったり、

羊皮紙の具合が違うんだよ。

要するに、世界で一冊ですよ!


「これはいかん」と、

想像出来る惨状に眼を背けたくなったが、

それは、ニコチン中毒者が、

中毒の恐ろしさを知っている故に、

「コカインなどに手を出したら、

精神も肉体も経済も人間関係も、終わりだよ。

一冊で終わる訳無いんだから。

まさしく人間辞めますか、薬やめますか、の世界。

興味を持っちゃ駄目な世界だよ!

駄目!絶対!」と、

警察の薬物撲滅ポスターのように、

力説したい気分です。


古写本など、まあ、一般の人が買える金額ではないと思うが、

価値があるものは大抵他の人も狙っており、

競売に掛けられても、

自分より金持ちの人は、必ず居るものだ。

価値が分かる人は、そもそも売りに出さないしね。



そこで、

恐ろしい妄執の世界が繰り広げられており、

その心理描写が赤裸々で、

江戸川乱歩の描く執着の世界も真っ青である。



取り憑かれた人は、

持ち主が死んで競売に掛けられるのを待つか、

持ち主を殺して奪うか、

持ち主と結婚するか、

憤死するか、

持ち主が死ぬ時期を誰よりも早く知る為に、

持ち主の家の隣に争って家を借りて監視するか、


「いや〜、皆さん、狂っていますね〜」と、

感嘆する。


これらは、特殊な人たちではなく、

何処にでも居る愛書家が、

一歩間違えたら辿っていた道だ。


書物ではなく、

何かの蒐集を一度でも経験した事がある人なら、

この凄まじい世界に共感出来る事間違い無し。


「あの本が必要だ! あれを手に入れるか、さもなくば、死あるのみだ!」
(愛書狂より)


私も、どうしても欲しい絶版書を、

ネットでようやく見つけて、

古書店にメールし、

ドキドキしながら返事を待っていたのに、

既に売れていたのを古書店がうっかりウェブから削除し忘れていたと、

お詫びの返信が有った時など、

「うぬぬ!おのれええ!!!ぬか喜びさせおって。許せん!」と、

天国から地獄に真っ逆さまだったりします。



これね、本だから人ごとのように笑ったり度肝を抜かれている人も、

書画骨董に魅入られている人なら、

同じ地獄(或いは極楽)に居るのです。



書画骨董じゃなくても、

オタクな人なら、

欲しくて欲しくて、

髪をかきむしりながら部屋中を転げ回ったり、

夜毎うなされたり、

人生が終わった気になったり、

人生が新しく始まった気になったり、

手に入れる為、あるいは、

一目見る為に海外にまで出かける人は、

実に多そうである!

業ですね。

あるいは、

そこまで魅入られて幸せですね。



ジョージ・ギッシングの「クリストファスン」は、

いかにも身近に居そうである。


古本屋に売った自分の蔵書を、

誰が買うかチェックしていたり、

自分は病気で働けなくなって一日中ほっつき歩いて、

妻が苦労して稼ぐわずかな金から、

いけないいけないと思いつつも、本を買うのをやめられなかったり、


これは、もう、人間じゃないです;;

鬼畜です。

わずかな金があればギャンブルや酒に使ってしまう人と、

同じです。

脳が中毒になっており、

意志の力ではやめられないのです。



かく言う私も、

やってしまうのだろうな。

学生時代も、

金が無いものだから、

食事を抜いた小銭で本を買い、

血糖値が下がって貧血を起こすとか、しました。


既に手に入らない本、

あるいは、古書店に出たとしても学生には買えないような本だと、

国会図書館に出かけてコピーをとります。

そこまではいいとして、

コピー代にお金を使ってしまうものだから、

小銭にも窮していた私は、

缶ジュースを買う金もなく、

地下鉄の給水器で水を飲んで渇きを癒しました。

知識欲とは、恐るべし。

うら若い女性が、

缶ジュースも買えずに地下鉄の給水器で水をむさぼり、

ふう、と口元を拭いながら、

今日の収穫を頭の中で確認している。。。

それは、一匹の、貪欲な、精神の肉食獣。


絶版本ではなくとも、

価格的に買うのが無理な本だと、

大学の隣の駅のデパートの本屋に足を運び、

立ち読みを繰り返しては、

物欲しそうな眼で見つめては、

また足を運ぶ、

それは、江戸時代の貧しい浪人が、

吉原の花魁に惚れて、

夜毎足を運ぶけれど、手が届かないので、眺めるだけ、

というような、外見であった事でありましょう。

美術本コーナーなどは、まさに、

綺羅を尽くした高級遊女の群の如くに見えました。




貧乏だったトラウマで、

仕事についてからは、

本に掛かる出費は、

「必要経費」として処理して来ました。


おかげさまで、


現在は、コツコツ溜めた本で、

白居易の長恨歌にある一節のように、


「後宮佳麗三千人」状態です。



今日も、買ってきてしまいました。


絶版書はね、

家にある本でも、古書店で売っているのを見つけると、

とりわけ、それが、安い値段だと可哀想になり、

「よしよし。

お前の価値は私が良くわかっているよ。

私の家においで」と、

いいこいいこしながら買ってしまうのです。


そのような訳で、

本で樹海状態の私の部屋は、

私からは、

古代中国の皇帝の後宮もかくや、と思われるような、

結構な世界に見えているのです。


古写本などに手を出さなければ、

本たちは良いものですよ。

再読に耐える本を買っておけば、

人生の次期に依って味わいが違うし。



会社員でも可能な、

後宮佳麗三千人状態。


あなたもこの危険で官能的な世界に、

足を踏み入れてみませんか?


電子書籍?

いやあ、官能性皆無でしょ????



それはそうと、

自給自足という手もあります。

自分で自分が納得出来る物を書いて、

何を書いたら忘れた頃に、

読むのです。


「あああああ!

これこれこういう物が読みたいのに、

そういう本が無い!

仕方が無い、自分で書くか」。



自分が納得出来るものを書く、という、

厳しい条件がありますが、

通常では手に入らないから自分で書くゆえに、

忘れた頃に読むと、

脳裏に衝撃が走ります。

















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# by leea_blog | 2017-04-19 22:42 | Comments(6)

江戸川乱歩「残虐への郷愁」・タブーの深淵


江戸川乱歩も再読中だ。

「残虐への郷愁」という、短い随筆がある。

テーマは、タイトルの通り。

狂画家・月岡芳年の無惨絵の話に絡めて、
語られる、「抑圧されたる太古への憧れ」。

江戸川乱歩を愛読する人でも、
「残虐への郷愁」と言われると、
困ってしまうのではないだろうか。

普段、グロ画像、グロ動画、
スプラッタ物を好む人でも、

「残虐への郷愁」の話をされると、

「自分の場合は、当てはまるのだろうか。
違うような気がする」と、
とっさに、考え込んでしまいそうだ。


以下、引用。

「幻影の国の残虐の部屋。

その赤い部屋にはまた、世界各国の神話と、古代伝説と、聖書、仏教経典などが、高い天井に届くほどの大入道になって、いかめしく控えている。それらのものの残虐への郷愁の豊かさと深さはどうだ。それにはたった一つ「創世記」のアブラハムの試みの話を思い出すだけでも充分すぎるほどであろう。一人子イサクを神への犠牲として、我と我が手で惨殺するために、アブラハムは我が子を殺すべきモリアの地へ、犠牲の我が子の手を引いて三日の旅をした。彼にとってその三日間は数千年にも感じられたに違いない、あの恐怖と戦慄の物語を思い出すだけでも充分すぎるほどであろう」


確かに、神話、伝説、人類の歴史は、残虐と恐怖と戦慄に満ちている。
(勿論、それが主体ではないが)


「神は残虐である。人間の存在そのものが残虐である。そして又、本来の人類がいかに残虐を愛したか。神や王侯の祝祭には、いつも虐殺と犠牲とがつきものであった。社会生活の便宜主義が宗教の力添えによって、残虐への嫌悪と羞恥を生み出してから何千年、残虐はもうゆるぎのないタブーとなっているけれど、戦争と芸術だけが、それぞれ全く違ったやり方で、あからさまに残虐への郷愁を満たすのである。芸術は常にあらゆるタブーの水底をこそ航海する。」


江戸川乱歩の時代に比して、

現代ではさらに、タブーとなっている。

良識と教養のある現代人は、
眉を曇らせてしまうであろう。

「人間の尊厳」を、
子供の頃から擦り込まれているからだ。


ところで、長年パワハラに苦しんで何度も死にそうになった私は、
最近思い当たる事が有る。


現代人は、
人間に尊厳が有る、と思い込んでいるから、
辛いのではないか?

そもそも、尊厳などは、
理想であって、

便宜上、

有るという前提にしないと、
様々な支障が生まれる為、

ある事になっているだけで、
それは、
薄い氷の上を大地だと思って歩くのと同様ではないのか?

元々そんなものは無かったのなら、

尊厳を叩き潰されたと思う感覚も、

尊厳自体が無いのなら、

架空の痛みではないのか?


そのような訳で、

太古からの地下水脈の薄氷の上を、
人間の体重に耐えきれない薄氷を歩きながら、

暗く、色彩と体温に満ちた水を覗き込んでみれば、
それは、太古からの深淵の、
支流であり、

多くの表現者は、

その水脈に身を委ね、

水源地をめざして、

水中を泳ぎのぼるのである。








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# by leea_blog | 2017-04-18 19:09 | Comments(0)

馬鹿日記・悩殺人形


宮無后「雨だ。雨が降ると、公主が構って下さる。」


e0016517_21185767.jpg
散髪版になってから、お布団の隣に寝かせる事も有るのだが、
隣に寝かせると、こういう潤んだ眼で見つめてくる。
プライベートな表情。


古い歌に、

「諸国大名は弓矢で殺す

紺屋の娘は眼で殺す」

というのがあるが、

「煙都の公子は眼で殺す」といったところか。

理性が殺されそうです。
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お布団の隣から、魔性の流し目を送って来る


朝まで隣で眠りたい無后と、

寝返りなどで人形が壊れるおそれが有るためお断りしている私の、

攻防が続いている。







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# by leea_blog | 2017-04-17 21:31 | Comments(0)