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温泉の呼び声


今日は医者の日だった。

12月に「強制気分転換」として、
短い湯治を考えているけれど、
経済面で悩むうちに、
もう11月が終わりかけている、と話した。

医師は、大分県民だ。

大分県は、温泉天国のようだ。

別府温泉について色々教えてもらった。

草津や熱海がテーマパークにしか見えなくなるそうだ。


帰宅して、
検索してみた。

「温泉都市として知られる別府は、源泉数、湧出量ともに日本一」(Wikipediaより)。


ほお〜。
日本一でしたか。

ちなみに、九州には私は一度も行った事が無い。


鉄輪温泉は、湯治宿もあるようだ。


しかし、国内旅行は、
宿泊代も交通費も馬鹿高くて、
経費を計算するうちに、
諦めて安い海外に行っちゃうのだ。


試しに、
安い航空券が無いか検索してみた。

現地フリーのツアーの、
ヒット数が沢山あり過ぎて、
見当が全くつかない!!!


別府温泉も選択肢があり過ぎて、
どこが私向けの宿なのか、
見当がつかない!


分かったことは、
LCCをうまく使えば飛行機代はそれほど高くない、ということだ。



ちなみに、
都内から交通の便が良い温泉地だと、
いつでも帰れるだけに、
「家に帰りたい病」が出て、
気分転換ができない。

家を空けると、
「火事になったらどうしよう」、
「泥棒が入ったらどうしよう」、と、
心配になって帰りたくなるのだ。

ン十年生きて来て、
火事になったことがないのだから、
今日火事になる可能性はほとんど無い、

と、理屈では分かるのだが、
全身が引っ張られる感じで、
気分転換が出来ない。

まあ、そんなだから、
引き籠もりになる訳である。


飛行機でしかいけないような場所は、
急に帰れないので、
あきらめがついて気分転換が出来るのだ。

別府温泉は知識が無さ過ぎて当分行かないと思うが、
知識を仕入れようと、
脳が働くのを感じた。

脳が働く、、、
これは、
心を病んでいる人にとって、
重要なことだ。




























# by leea_blog | 2017-11-25 21:51 | Comments(0)

人形怪談集 「人形レストラン」松谷みよ子他


子供向けの、「怪談レストラン」というシリーズ本の中に、
短編集、「人形レストラン」があります。

見開きには、以下のような文言が。

「怪談レストランへようこそ。
背筋がゾーッとするような楽しいお話を、どうぞ存分にご賞味下さいませ」

短編集の物語を、レストランのメニューになぞらえて、
編集してあるのですね。

人形怪談集 「人形レストラン」松谷みよ子他_e0016517_10093186.jpg
裏表紙。
髪が伸びる人形が洗い髪にドライヤーを当てています。

子供向けの本は、挿絵もたっぷりで、楽しめます。




過去に、江戸川乱歩の「人でなしの恋」、
梨木香歩の「りかさん」、
新井素子の「くますけと一緒に」、

など、人形小説を紹介してきましたが、

この本も、
とても面白かったです。


人形は、たしかに可愛い。

しかし、可愛いだけではなく、

怖さも持っています。


それは、人形が、

理屈や理性で割り切れない、

「ひとがた」としての力を持っているからでしょう。



この短編集は、

大人の人形マニアも「ほう、うまい点を突くな」と唸る、

お話が詰まっています。


原爆で死んだ持ち主の願いをかなえようとする人形、

病気で入院中の持ち主が治るように、

御百度参りをする人形、

持ち主の危機を予言する人形、

ほとんど妖怪の人形、


と、とりどりです。


私が一番印象に残ったのは、

「なぎさのフローラ」(森下真理)でした。


挿絵を除いて十ページの短さの中に、

怖さと愛おしさと不思議さが詰まっていました。

以下に、紹介します。

私は、妹のえみと、海辺を飛ぶように走っていく人形を見ます。

二人は人形の後を追います。

人形は小さな島の横まで来ると、海に入っていきました。

つられて私が海に入りかけると、

妹が、人形に手が無い事に気づいて泣きます。

振り向いた人形には、手だけではなく、両方の目もなかったのでした。

私と妹は悲鳴を上げ、必死で逃げました。

小さな家に飛び込み、助けを求めました。

優しいおばあさんは、その人形の事を知っており、二人に話してくれます。

戦争中の事。

妙という女の子が、貿易商のお父さんからもらったビスクドールを、

フローラと名前をつけて、とても大切にしていました。

ある日、妙はこの海辺に遊びにきます。

そこへ、5、6人の男の子、女の子がわーっと声を上げて妙を取り囲みます。

敵国製の人形を捨てるように、迫ります。

子供たちは人形の手足をもぎ、

妙を幾つも殴って、行ってしまいました。

人形怪談集 「人形レストラン」松谷みよ子他_e0016517_10093904.jpg
砂浜に、もげた人形の手足が散らばっている挿絵です。

人形好きなら、妙の心中を想像して、

胸が潰れる事でしょう。



妙は泣きながら、人形の胴とばらばらになった手足を抱き上げ、

引き潮になると歩いていける海の離れ小島に向かいます。


おばあさんは言います。

「ね、想像してみて。妙ちゃんの小さなうしろすがたと、

花びらのような人形のドレスを。

島について、白い鳥たちにかこまれて、

ほっとした笑顔になった妙ちゃんを。」
人形怪談集 「人形レストラン」松谷みよ子他_e0016517_10094436.jpg

戦争中の貧しい衣服と、
長い巻き毛の美しい人形の対比。
哀切な挿絵です。

人形の死体を運ぶ、戦時下の少女。


それからおそろしいことがおこります。

その日は大潮で、満ち潮どきには、島はすっぽりと海に沈んでしまうのです。

妙をなくしたおかあさんは、気が狂って死にました。

その前に、おとうさんも戦死していました。


おばあさんは言います。

「たいせつにされたフローラは、妙ちゃんをなぐさめたいのよ。

お友だちにしたい子をみつけると、

海の中のはなれ小島へさそうの」

ぞっとしたわたしは、ふるえだします。

あのとき、ついていったら、わたし、死んでいた・・・・。



以上が「なぎさのフローラ」です。



限られたページ数で、

愛しさ、不思議さ、怖さが一篇に濃縮され、

挿絵ともども、胸に迫ります。









# by leea_blog | 2017-11-22 11:07 | Comments(6)

揺蘭14・ありがとうヤマト運輸さん

揺蘭14・ありがとうヤマト運輸さん_e0016517_22200684.jpg

揺蘭14が、無事出来上がりました。

「馬鹿日記」シリーズじゃないのに、

宮無后の画像かよ!

公私混同じゃないのか????

(人形とのバカップルな日常をつづった、
ヒンシュク日記のシリーズが「馬鹿日記」です)


いやいや、今回は、

特別です。

作品執筆を応援してくれたのです。



表紙の印刷色が、思った通りに選べなかった。

背景がカンボジアなので、

熱帯の、むっとする熱気を色彩でも表現したかったのだが、

涼しげな色を選んでしまったようだ。



実は、インクの色選びは、

紙の色と重ねた時どう出るか、を想像しながら選ぶ。


紙の色は、

12号の時のように、

発色の美しい紙を選ぶと、

出費が大変な事になってしまう。

予算とすりあわせながら、

ぎりぎりの選択をしている。






ところで、配送。

20時から21時の受け取り時間指定なのに、

21時になっても配達されない。


21時10分くらいまで待って、

「今日はもう配達されないだろう」と、

ドラッグストアに薬をもらいに出掛けた。


帰宅したら、

不在連絡票が入っていた。

21時23分の記録になっている。

「遅刻するなら、電話の一本でもくれれば、待っているのに」

と、内心思いつつ、


不在連絡票に記載されているドライバーさんに電話を掛けた所、

今日これから配達してくれるというのだ。


配達は21時までのはずなのに、

大変だろうなあ。


明日でもよかったのだが、

本心は、早く出来上がりを見たい!!!!


到着が22時10分頃。



無事受け取った。

残業お疲れさまです。



大変若いドライバーさんだった。


うーん、昨今話題の、

重労働超過勤務の職場、

時間内に配達しきれない量を受け持ったか、

慣れていないかだが、

遅れても使命を全うしようとする姿勢に、

感動した。



配達人は、

物を届けているようで、

実は、心を届けているのだと思う。


ネットで注文した品が届くのを待つ時も、

何度も時計を見たり、

他の仕事が手につかなくなる。


玄関のチャイムがなると、

喜色満面に出て行く。


心を届けるのだと言っても、

実際のところ、

大変な仕事だ。


郵便局、佐川急便、あとはマイナーな配送業者。

どこも頑張って届けてくれる。


配達業務の、仕事環境が改善して行く事を祈る。

今日はありがとう、ヤマト運輸さん。











# by leea_blog | 2017-11-18 22:40 | Comments(4)

揺蘭通信・横山基地から出荷



まれびと冊子揺蘭、14号。

本日、横山基地から出荷されました。

各地の執筆人諸氏の元に、

間もなく届きます。

編集人の所には、

明日か明後日の晩に届くでしょう。




# by leea_blog | 2017-11-17 21:48 | Comments(2)

揺蘭通信・まれびと冊子【揺蘭】14速報。もうじき出荷



一年に一度。

不定期に発行される揺蘭の最新刊が、

印刷所から、

詩人で画家の横山克衛さん宅に届きました。

横山基地から、各地の執筆人に、

近々届くと思われます。


編集人としては、

どうぞ無事に編集が出来ていますように、と、

緊張する瞬間でもあります。



有ってはならない、

例えば、ノンブルの貼り間違い。。。。

何度も見直したけれど、

そういう重大なミスを、どうかしていませんように。。。。


表紙の絵柄と印刷の色が、うまくマッチしていますように。。。

写真の網かけも、

うまく出来ていますように。。。











# by leea_blog | 2017-11-16 22:00 | Comments(0)