南国のスパ。夜鳴く鳥。めまいがするほど欲しい、と気付く。 風が渡る海際のスパにたどり着く為に、欠けているのは時間と体力だ。 金は、その辺を掘れば出てくるだろう、きっと。 出てこなければ、身の回りの品を売ればいい。 人生は短い。 まだ午前の日差しの中で、挽きたてのスパイスが香るスパの入り口に立つ、あの心地が懐かしい。朝の光に鮮やかな、南国の植物。時間が溶けてゆくのだ。たおやかな手が、香り高いオイルを肌に伸ばしてゆく。生の切り花が水に浮かぶ。はちす。 疲労が溜まると、時間の感覚が、血管に老廃物が詰まったように悪く凝る。ああ、疲労を溜めてしまった。 日本のスパを探せば、海外に出かけた方が安く上がる価格に哀しくなる。よい空気と鳥の声と緑と水と、的確な施術は、日本では高く付くのだ。 海外? うむ、時間と体力が無い、、、、とまた堂々巡りになってしまう。 治療と思って日本のスパに行く事にしよう。
by leea_blog
| 2009-06-03 00:34
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