八眼八足、蜘蛛との同盟宣言/夏に付きもののアレとの戦闘

閑話休題。

突然ですが、
本日よりワタクシは、八眼八脚の同居人との同盟を、宣言いたします。

書物の山が無数の蟻塚状態と化している部屋。
その片隅から、茶色のあれが飛びたった。

あれ。そう、幼虫時代は綾錦、絹やウールを食い荒らし、
夏になると光に吸い寄せられて来る、あれ。
粉を振りまく、禍々しい、あれ。

口に出すのも忌まわしい、あれ。

ワタクシは悲鳴を上げて部屋の反対側に飛びすさり、緊張のあまり筋肉が一挙に収縮するのを感じつつ、それを目で追った。

掃除機は、キッチンにある。
掃除機を取りに行けば、戻った時は、あれがどこに着地したのか、分からなくなっているはずだ。
そして、予想もしない時に予想もしない所から、現れるはずだ。
どの辺に行ったのかだけは、確認しなくては!

それが着地した辺りは、舶来物の絹が集積している。
気持ちの悪い鱗粉が、タイシルクにこびりついてしまう。

部屋の隅で、ワタクシは手を組み合わせて祈った。
助けて! あれを部屋から追い出して。

ああ、ヤマネが居てくれたら。
蛾を食べてくれるのに。
ヤマネを呼び寄せる呪唄は、どういうんだっけ。
お願い、ヤマネ。山の向こうから助けに来て!



こんな街中にヤマネはいないが、
蛾と同じくらい生理的に受け付けなかった蜘蛛なら、居る。
巣を張らない、ハエトリグモだ。
餌が有りそうにも見えない我が部屋には、
でっぷりと成長した黒い蜘蛛が同居している。

部屋のどこかに居る、アラクネたちよ。

今からお前と同盟を結ぼう。
蛾を退治してくれるなら、
お前とお前の一族を、掃除機で吸い込むのを止めよう。

恐怖のあまり、電気を消さずに一夜を過ごす事になりそうだ。
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by leea_blog | 2010-06-08 00:58 | Comments(0)
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