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伊藤若冲と陋屋暮らしの自分

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↑ 伊藤若冲


友人宅で、伊藤若冲の世界を紹介するNHK番組の録画を観た。

天才の一人だ。

見事な色彩と細緻な描写、曲線の美などが眼を射て脳を揺さぶる。


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江戸中期、歴史に名を残す絵師たちが活躍する京都で、
その技は神に通じると称された男がいた。伊藤若冲(じゃくちゅう)。
皇室の名宝として知られる「動植綵絵」(どうしょくさいえ)は、若冲が10年の歳月をかけて完成させた30幅の大作。
その華麗な色彩と究極の細密描写で、日本美術史上、唯一無二の存在感を放つ。
今、美術ファンだけでなく、クリエイターや科学者まで、多くの人たちが熱い視線を注ぐ若冲の世界。


番組では、90分、4回にわたるシリーズで、若冲の傑作の数々をたっぷりと紹介。スーパーハイビジョンなど最先端の機器を使って、驚異のテクニックの秘密を徹底的に解き明かす。
ナビゲーターは、自らもアーティストとして絵画やフィギュアを制作する嵐の大野智。
大野にとって、若冲は最も敬愛する画家の一人。
若冲と向き合い、その奥深い世界をナビゲートする。

(若冲ミラクルワールド公式hpからコピー&ペースト)

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絵は、実は癒しではない。狂気だ。
餓えだ。

あまりに狭い自宅、陋屋で本の山に囲まれて暮らす私には、生活費とアトリエ、高価な絵の具を調達する資金力があった若冲は眩しい。

わたくしが若い頃は、本や絵の具を調達するため、衣類や化粧品にお金を掛けられなかった。

今は、通勤の為に実家を出たものの、広い家に越す資金力が無く、絵の具を広げるスペースも無いまま、息切れのような毎日を送っている。詩集を出す資金の余裕も無い。

息切れのような毎日。これは、悲しい実感だ。
日本は普通に生活するにもお金が掛かりすぎる。

狂気に近い画業に没入した若冲の絵は、余裕の無い毎日を送るわたくしを叱咤激励する。



|201105/01/17/|mid|437|800#]若冲 ミラクルワールド
公式hp

http://www.nhk.or.jp/artbs/jakuchu/
by leea_blog | 2011-05-04 18:54 | Comments(0)
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