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忘れる頃に 「水の稲妻」


詩の草稿は、寝かせておく。

しばらくして、何を書いたか忘れた頃に読み返して、
新鮮な気持ちで推敲する。
その作業を繰り返す。

詩はいちどきには完成しないのだ。



推敲が不十分なまま発表してしまった作品も有る。

揺蘭に載せた、「いなずまもじ—はちすの時刻—」がそれだ。


最近、以前の朗読リハを聞き返していて、

「あまたたびの夜のうち
そなたの髪に それは 水の稲妻を編むだろう」

という一節を見いだした。



なにそれ、凄い、と思った。

そこだけみればまさに私好みで、自作ながら凄いと思った訳だ。


が。


それは既発表の詩の一節だった。

一篇の誌として全体を読み返すと、残念な事に良い詩とは言い難かった。

「あまたたびの夜のうち
そなたの髪に それは 水の稲妻を編むだろう」

ここで終わりになる詩にすべきだった。

盛り込み過ぎなうえ、推敲の甘い作品になっている。
とほほほほ。

何を急いで発表してしまったのか。

推敲し直そう。

こういう失敗を繰り返して、

真に自信のある作品を作るのだ。。。。。。。
by leea_blog | 2012-03-24 21:56 | Comments(0)
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