【いなずまもじ はちすの時刻】    改訂版


前回でふれた、推敲が甘かった作品を、
大幅改定してみた。

以下。

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 【いなずまもじ はちすの時刻】




 皓いはちすを手に 女達が石廊を巡る時刻

わたつみのつるぎ 眠る  
         虚空に 低く うたう 刃の


         触れてはならぬ 
 水の炎がお前を灼き 都を灼く


  あまたの断片拾い集めてつづれ、創世の神話
眼を射抜く、心射抜く、魂震わすいなずま文字
 

 指先に滴る鮮血呪言を舐めつつ
          解きほぐし、切り刻み、
              幻惑破片、めまいする長い長い物語

 
   精霊らよ語れ 語れ、ものがたれ 
               廃墟に百の物語をせよ


 百物語して花づなを編め
         虚空に炎の花づなを


    血よりほかには いなずま文字の 
              精霊呪言をあがなえず


 あああ   あがなえぬ物語求めよ
           はちすの伽藍に長い衣の女達が巡るとき


  いなずま文字刻んだ刀身に
          火を踊らせて舞うがいい


髪振り乱して沈む紺碧の底
         あまたたびの夜のうち


  そなたの髪に それは
       水の稲妻を編むだろう。


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by leea_blog | 2012-03-29 20:12 | Comments(0)
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