都内の住宅は犬小屋みたいに狭くて、宮殿みたいに賃料が高い。 もともと片づけが得意ではない私の部屋は、お部屋ならぬ汚部屋状態である! 別名、樹海状態。 物があっても、アクセスできなければ、持って無いのと同じではないか。 先日も江戸川乱歩の本を、持っているのもかかわらず樹海から発掘できなくて、図書館で借りた。 そうしたわけで、 「新・片づけ術 断捨離(だんしゃり)」やましたひでこ著を読んでみた。 「断」= 入ってくる要らないモノを断つ 「捨」=家にはびこるガラクタを捨てる そして「断」と「捨」を繰り返した結果訪れる状態が、 「離」=モノへの執着から離れ、ゆとりある「自在」の空間にいる私 とのことだ。 単なる収納術や捨てる技術ではなく、整理を通して自分を見つめ直し、再発見し、肯定し、より良い生き方を目指すものらしい。 差し挟まれる事例を見ると、捨てられないものをリストアップしていくうちに、個人個人の深層心理やその歪みまで見えてきて、新たな気付きの次元に行けるのもわかる気がする。 私の場合、荷物の圧倒的な部分を占めるのが書物と絵である。 これは、捨てる訳に行かない。 私は、滅多に衝動買いをしない。吟味に吟味を重ねるタイプだ。 「断」は容易だが、「捨」はなかなか難しい。吟味して買ったものだからだ。 が、それ以外に、ここで暮らす内、本来は要らないものも出てきているはずだ(と、思う)。 思いきってブラウスを二枚捨てた。 捨てる一方で、吟味して買ったスカートがハイヒールのヒールに引っかけて破けが出来た為、繕った。お気に入りのレーススカートのウエストのゴムが伸びてきたので、ゴムを入れ替えた。 お気に入りはとことん着倒します。 「断捨離」には、色々な事例が出てくるが、一番共感できたのは、著者のお母さんの話だ。 --------------------------- 捨てられない人たちとのお付き合い中で気付かされたことは、人によって「今」の時間の感覚がまちまちだと言う事でした。 例えば薬を15年間取っておく私の母。母は断捨離という観念はなかなか持てないかもしれません。だって、10年前のこともまるでつい最近のように思えるようなんです。 (中略) どうもいろいろ聞いていく中で、母にとっては20年前までは今の範疇だということがわかってきました。もう、そうなると太刀打ちできないです。違いを認めざるを得ない。 ----------------------------------- わかるなぁ、 20年前位は今の範疇という、その時間感覚! オススメかと言えば、収納に困っている人や樹海の住人にはお勧めである。 私の著書を「捨」に回す時には、どうぞお慈悲ですから、ごみ箱に捨てるのではなく、 ブックオフにでも持っていって下されませ。
by leea_blog
| 2012-09-09 20:50
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