人間は生き物であるが故に、通常は、生きる本能が意志には関わり無く働いています。 自殺する人は、重圧を耐えてきて、脳から分泌される物質が狂って、 「死」に導きます。 意志の力で生の本能を克服する人もいますが、 一般的な、ストレスに耐えてきて、結果、自殺してしまう人の例を考えてみます。 自殺の危機は何通りかあります。 まず、 日頃重圧に耐えてきた人が、天啓によって自殺する。 例えば、鉄道の飛び込み自殺。 この心理は、拙ブログ「鉄道自殺の心理状態」で書きました。 http://leea.exblog.jp/19205552 (拙ブログは、セキュリティーの観点から直接リンクが張れません。 URLをコピーしてペーストして飛んでくだされたし) 次は、日頃重圧に耐えてきた人が、死ぬ決意が固まって、 心身の重みが取れて順調に死への脳内物質が分泌される場合。 この心理は、「自殺防止は可能か?自殺者の心理、自殺のサイン」に書きました。 http://leea.exblog.jp/21759075/ 決心が固まると、体が楽になって、心が煩悩を脱して、清澄な気持ちになります。 遺書などを書いたり、死ぬ前に豪遊したりして、心残りが無いように準備出来るタイプの心理状態ですね。 三つ目は、「死にたいとは思うけど、死にたくないとも思う」人が、 疲れ果てて、ロープから手を離してしまうように死ぬ状態です。 今回は、この三つ目について書きます。 今まで、死にたいのに、「いのちの電話」に電話する人の気持ちがわかりませんでした。 が。 今回、体験しました。 重圧に堪え兼ねて、脳から「今死のう」物質がどばどば出るんですね。 でも、その時の私は、 粘り強く戦う決意も生まれていたし、「今死んだら無駄死にでしょ」と思うのですが、 「もう駄目だ、もう手を離すよ」という物質が出まくるんですね。 こういう状態は、遺書を残す余力もありません。 散歩に出るようなノリで、駅に行き、飛び込んだり、 新鮮な空気を吸おう、というノリでベランダに出て、高層階から飛び降りてしまいます。 通常、この状態は、死の直前まで、普段と変わりない生活をします。 疲労困憊のあまり、普段と違う事が出来なくなっているのです。 私の場合は、直前までスーパーで安い食材を探しました。 死ぬ人がそんな心配するのか? します。死ぬ前まで普段と変わらないのです。 この「今死のう」という脳内物質は、かなり強力です。 喜怒哀楽の感情を表に出さない事は出来ても、 脳から出てくる「嬉しい」「悲しい」「怒り」などの感情を抑える事が出来ないのと同様に、抵抗するのが難しい、というか、ほとんどの人がこれで死んでしまうのではないでしょうか。 私は、違法支給に関わるねつ造のパワハラ、という原因がありますので、 「死ぬなら抗議の焼身自殺」と決めてあります。 だから、必死に、「単なる鉄道自殺」をしたくなる脳と闘ってみました。 結論から言うと、この強烈な状態から逃げるのには、 「眠り」しかありません。 人間は生き物だから、寝ている間に、少しでも「生の本能」が修復されるのを待つ、 やり過ごしながら、「寝る」しかありません。 三月三日からの、「死の脳内物質」と「生の声」の闘いを、無理矢理文字化してみましょう。 死の物質「今まで頑張ったけど、もう駄目だ。東武東上線のホームから飛び込もう。これからすぐ行こう」 生の声「え?今?ちょっと待った! 抗議の焼身自殺でも無しにただ自殺?」 死「もういいよ。疲れ果てた。限界」 生「今、ただの自殺をしたら、ねつ造上司たちが喜ぶだけだよ?」 死「喜ばせとけばいいじゃん」 生「じゃ、抗議の自殺じゃなくても、嫌がらせの自殺にしない? 厚生労働省の前で自殺したら?」 死「死んだら後の事はもう一緒」 生「遺書くらい書かない?」 死「余力無い」 生「今日買った、沖縄のもずくとてびちどうするの?食べないの?」 死「もういい」 生「こんな事もあろうかと、台湾旅行を予約したじゃない?行ってからにすれば?」 死「自動キャンセル」 生(あちゃー。これは駄目だ。今までの苦闘はなんだったのか。 否定すると躍起になって死ぬから、話を合わせて時間稼ぎするしか無い) 生「そうだよね、生きる事は地獄だよね。続ける意味が無いどころか、 終わらせるのは早い方がいいよね」 死「うん。もう限界」 生「そうだよね。明日にするのはどう?」 死「早い方が良いよ」 生「今日は寒いね」 死「寒いね」 生「お湯を沸かして、湯たんぽ作ろうよ。それ抱いて、 お布団でちょっと暖まらない?」 死「うん」 で、あまりの寒さに湯たんぽを作って、布団に入り、寝ました。 そこから数日、脳から出る死の物質と生の声の激しい闘いが展開され、 ひたすら湯たんぽを作り続け、ひたすら寝て、ともかく時間を稼ぎました。 「いのちの電話に電話してみようか」と思ったのもこの時期です。 死にたいのに、いのちの電話に電話する人の気持ちが、初めてわかりました。 結局、いのちの電話には電話しませんでした。 十日ほどでとりあえず物質の激しい湧出は収まりましたが、 自分の内部で起こっていたこの死闘で、 脳の細胞が大量に死滅した感じです。 大変な死闘でした。 自殺の危機は、波があって、「今だ」という状況をやり過ごすと、 あとはひたすら辛さに耐える時間になります。 「今だ」、で、大抵の人が死んでしまうでしょう。 死にたい、でも、生の声も聞こえる、という人は、 今が死ぬ時期では無いのです。 生の声が聞こえるうちは、ともかく寝てやり過ごしましょう。 まずは心療内科に出かけて、 睡眠導入剤をもらっておくのは必須です。
by leea_blog
| 2014-03-16 14:20
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Comments(12)
![]() ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
非公開様
返信も非公開にすると、私以外には読めなくなってしまうので、公開コメントで内容がわからないように返信させて頂きます。 コメントありがとうございます。大変お辛いこと、お察しするにあまりあります。拙ブログでは、敢えてきれいごとを排除し、赤裸々に綴っております。ほんのわずかでもお役に立てたなら、綴り続けた甲斐がございます。非公開なので、内容がわかるような返信が出来ないのですが、深くご心中お察しし、目を閉じて御身内の方の事を思います。
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![]() ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
非公開様 拙ブログを読んで下さり、心よりお礼を申し上げます。検索でたどり着くまでに、どれほど苦しまれただろうか、と拝察します。ささいなことではございますが、拙ブログは、ゆりの花がうたた寝をしている心地、というニュアンスで、「ゆりのうたたね」と題しております。書いているのは、西野りーあと申す者です。非公開様のお辛さを拝察するに、人が自ら死ななくても済むような、人を追いつめない世の中にならないかな、と強く思います。非公開様にも、良い事がますます訪れますよう、心よりお祈り申し上げます。
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あなたの文章が好きです
名無し様 おはようございます。コメントありがとうございます。つたない文章にお褒めの言葉をありがとうございます。
![]()
気持ちが良く分かります
![]() ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
> 内緒のコメントを下さった方へ。
コメントありがとうございます。お辛い思いをなさいましたね。お気持ち、お察しいたします。残されたご家族のご心中は、察するにあまりあります。 私は自分の体験を書く時に、自死しそうな方々に寄り添いたい気持ちとともに、亡くなった方々のご遺族の目にもとまるといいな、と思いました。 最後は、弟さんは、重い荷物を降ろす、ほっとしたお気持ちになってたであろうと思います。「今までいろいろありがとう」、ぎりぎりの間際には、自然に思いが湧く事がしばしばあります。(体験者) ![]() ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
> 鍵付きコメント様 初めまして。拙ブログをご覧くださり、ありがとございます。私も鍵付きのお返事を書くと、私以外の方が全員読めなくなりますので、公開で書いております。鍵付きコメント様のプライバシーに配慮しつつ、書きます。
深くお悔やみ申し上げます。お辛いご経験をなさいましたね。拝読していて、胸が痛みます。 鍵付きコメント様が、故人様の事を、よくみてあげていたと伝わります。お話を拝見するに、引き金は、たくさんあったのでは無いか、と推測できます。 故人様は、人生の重荷が背にのしかかっている状態が、続いておられたようですね。 先も見えず、いっぱいいっぱいが続いていたのでは無いでしょうか。とても辛かったのだと思います。 私も自殺しそうになった時は、直前まで日常生活が続いていました。スーパーのお惣菜を買い、明日の朝ごはんを冷蔵庫にしまい。。。なのに、突然、もう我慢ができなくなって、普段着のまま飛び込みに行こう、としました。 確かに、支えてくれる方が身近に居られると、魂にのしかかっていた重荷が軽減されて、死を選ばなくなる方も居られます。でも、それも、「かもしれない」という推測のお話です。どれほど寄り添って優しく包んでも、重荷に耐えきれず、亡くなる方もいます。鍵付きコメント様が、優しく出来なかったのも、よくわかります。離婚の原因を拝見するに、それだとほとんどの女性は元配偶者に優しくできません。当然です。鍵付きコメント様は、離婚後も頻繁にお子さまとあわせてあげておられますし、一般的に見れば、できる限りの事をなさっておられたのではないでしょうか。 故人様が最後に送ろうとしたメールは、書いていたとしたら、「今までありがとう」だったのではないでしょうか。人生の重荷を下ろす時、関わってくれた人々に、心から感謝の念が湧きます。お辛い時期と思います。どうぞ、お身体と御心をどうぞお大切になさってくださいませ。故人様の魂の、旅路の平安を、心からお祈りしております。
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