片付けを続行中である。 「捨てる技術」とか、「断捨離」とか、 整理整頓系の本の根強い需要を考えると、 多くの人の悩みであるらしい。 私は、実は、不要な品はそれほど多くないと思っている。 倉が有ったら、丸ごと収蔵したいくらいだ。 先祖代々の、今の当主が内容物も掌握していない倉から、 貴重な発見がされたりすると、 大変感動するのである。 有名人のものではなくても、 単なる落書きでも、それが、奈良時代のものだったら、 現代人は狂喜乱舞である。 失敗した矢じりが石器時代のものなら、 重大発見である。 私は自分の作品を、壺に入れて後の世の為に埋めておきたいくらいである。 埋蔵経ね。 それはそうと、 本の山の下には、 実家から引き上げて来た和服が埋もれている。 着ないけど、虫干しの時に見て楽しむものの代表格のようなものである。 母が着ている事など見た事も無い和服が、 実家の天袋からふろしき包みで無造作に発掘され、 私の家にいる。 高価のものではないが、 日常にはもってこいだ。 虫除けも入れずに放置したのに、 虫に食われていなくて、 感謝感激である。 そんな具合で、整理整頓を続けるうち、 私の七五三の、 赤い長襦袢を見つけた。 着物は従姉妹から借りて、 長襦袢だけ仕立てたのだ。 試しに、台湾から持ち帰った、 素還真(男)の木偶に着せてみた。 ぴったりだった! 弟の子供の頃の、浴衣用帯・絞り、を、前に結んだ。 白を基調としていた「清香白蓮」素還真が、 一気になまめいた。 捨てていたら、 こういう素晴らしい組み合わせも無かったであろう。 褥に横たわりながら、 眺めた。 日本人が見たら、 赤い長襦袢で、くたっとした帯を前で結んだ人が立っていたら、 次に予想するのは、 するりと帯を解いて、 褥に入ってくることであろう。 長襦袢着せてしまって、いいのかな。。。。。 姫にしか見えないし。 が! 中華圏の人には、 赤は大変縁起のいい色である。 長襦袢ではなく、 打ち掛けと思えばいいのである。
by leea_blog
| 2015-10-09 14:19
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