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疲労にお薦め、すっぽん料理(牡蛎でもいいね)

すっぽん料理を食べた。

疲れ果てて、不機嫌全開。目の下には隈ができるし、食欲もわかず、手足は冷え切って目の奥が痛い、という困った状態だった。久々に逢う友人も疲労困憊モードだったので、すっぽん料理に行った。うーん、栄養ドリンクを飲む感じで、回復度高いです。

冬の疲れには、牡蛎かすっぽん。

冷え性や低血圧、過労気味の女性にはホントにお薦めだ。美容と健康にかなり効く。が、すっぽん料理は、女性には今ひとつ敷居が高いようだ。

外見が、ともかく不気味。
世界で一番はじめに牡蛎を食べた人は勇気があるが、すっぽんも同様である。
料理の写真を見ても、今ひとつ美味しそうなオーラが伝わりにくい。外人が寿司の写真を見るようなものだろうか。「うぁ、生の魚の切れ端が乗ったご飯が並んでるよ。気持ちわる〜。しかも高い〜」って感じで。

生の魚が駄目な人は居るので寿司はしょうがないとして(嫌いな人に食わせる寿司は無い。私が食べてあげよう。)、スッポンは普通に美味しいですよ。肉は癖が無くて、肝刺しも薄味のフォアグラみたいで、何よりスープが美味しいっ!

二十代の頃、真冬の京都に出かけて早速風邪引いたことがある。八度の熱があるまま薬を買いに夜の町中に出たが、薬屋がなかなか見つからない。もうろうとする意識が素早く捉えたのが、スッポンスープ専門店の看板だった。おお、天の助け。よろよろと入り、一杯のスープを飲んだ。これが、予想以上に凄く効いた。悪寒が収まり、足取りもとたんにしっかりして、無事に旅を続けらた。

おかげで私はスッポンが美味しくて体に良いと知っているが、経験してない人が引いちゃうのは、わかる。すっぽん肉の入っていないスープでも、黒灰色の皮の切れ端が沈んでいたりすると、あの目つきの悪い、執念深そうな生前の姿がまな裏に浮かび、飲むのをやめてしまう人もいるかもしれない。

すっぽん鍋となると、もっと具体的な断片が入っている。爪が付いたままの足である。食べてみれば、ゼラチン質で溶けるように美味しいのだが、外見はやはりちょっと怖い。爪付きの足が入っている料理など普段食べる機会がないから無理もない。でもね、ホントに美味しいんです、この、柔らかく煮込んだすっぽんの手。猫の爪に似た形の、半透明の爪が並んでいるが、引っ張ればするりと抜ける。そのまま食べても問題なし。口の中で肉はすぐとろけるので、爪は指の骨と一緒に殻入れに。

すっぽんは一匹潰すので、「ああ、疲れたわ。今日はすっぽん鍋でも食べよう」と一人で行くわけには行かない。誰かと一緒に、すっぽんの命に感謝しつつ、生き血のワイン割りを飲み、肝刺しをつつき、ゼラチン質のお手手やぷるぷるのえんぺらを食べ、ゼラチンがたっぷり溶けてぺとぺと感のあるこくのあるスープで雑炊を頂くのだ。
 ところが、声を掛けても、女性は「すっぽん? 私も食べたい!」という人がかなり少ない。各種ビタミンやゼラチンが豊富、しかも美味。生牡蛎を食べに行くノリで、女性達にももっと注目して欲しいものだ。
by leea_blog | 2006-02-13 00:09 | Comments(0)
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