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陋屋日記・身体に良い食事を、考えてみる・昭和の家庭の食事

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危険な暑さの為、

キッチンで火を使う調理が出来ず、

ゴーヤチャンプルを作ろうと買ったゴーヤは、


酢漬けにした。



切って、酢に付けて、

一晩置くだけ!。


凄く美味しかった。


苦みと酸味が、夏に疲れた身体に効く。





夏に疲れた身体に効く、といえば。


ぬか漬けも、

暑い時期には特に美味しい。




ぬか床を毎年腐らせてしまうので、

ここ何年か漬けていない。




暑い外を歩いて、

汗だくへとへとになった時に、


ぬか漬けのキュウリや茄子を食べると!


「暑い時期に身体が求める栄養のすべてがここにある!!!!」と、


思う。



植物性乳酸菌や、

ビタミン群に満ちて、

生野菜よりも栄養たっぷり。

偉大な食文化だ。







私が子供の頃、


昭和40年代くらいの頃は、


どこの家庭でも、

「糠漬」を作っていたものだ。



女性は結婚すると、

当時は大抵、専業主婦になった。




「生活感があらわ過ぎる女性」を、当時の言葉では、

「ぬかみそ臭い女」という失礼な言い方をした。

主に男性が女性を、

ネガティブに評する時に使われた。



それだけ当時は、

どこの家庭でもぬか床が常備されていた。



女性たちは、

ぬか床が傷まないように、

毎日かき回して空気を入れて、

ぬかの菌の世話をしてのである。




漬けるものによって、

ぬか床に個性が生まれ、

時間が経つにつれて、

ぬか床が成長するので、



家によっては、

親から子へぬか床を受け継いだりしたのである。




料理が大の苦手のうちの母ですら、

ぬか漬けを作っていた。



ちなみに、

当時は、

みそ汁は、

毎回、煮干しや鰹節で出汁を取って作っていた。




ぬか漬け、

一々出汁を取ったみそ汁、

さんま、

豆腐、

納豆。

(昭和40年代頃までは、

さんまは庶民の食べ物だった)。



子供の頃貧しくて、

そんなものくらいしか食べていなかったが、

平成30年の今振り返ると、



庶民が普段口にする質素な料理自体が、



とても身体に良い、

現代人からみれば贅沢な内容であった。



毎回、煮干しや鰹節で出汁を取るなんて、

どこの料亭だよ!!!

という感じである。





昭和の子どもが大人になり、

家庭を持つようになると、

自分で食材を買うわけだが、


弟と以下のような会話をした事がある。



弟「良い海苔って、

紫かがった烏の濡れ羽色で厚みが有るっていうけど、

俺らの子供の頃は、

そういう海苔しか売ってなくね?」


私「鶏肉も、

ブロイラーの肉は、

むしろ珍しかったよね。

卵も、普通は有精卵だったよね。。。

野菜も、農薬あまり使ってなくて、

虫食いが普通だったよね」




食材自体が、

現代と昭和の頃は、

質が違ったのだ。


当時は

「貧乏だなあ」と思ったが、

有精卵、

有機減農薬野菜、

一々出汁を取るみそ汁、

さんま、

高品質な海苔、

各家庭の秘伝のぬか漬け、



と、

思いつくまま書き出しただけで、

「高級感たっぷり」である。。。




平成の世で同じ質の食事をしようとすれば、

非常に高額になってしまう!!!



「世界に誇る和食文化」。。。






十五年以上も昔、

職業病を患った時に、

医師に「食事養生」を教えられた。



頚肩腕・腰痛症は、

その部分を使い過ぎたから患う為、

「鍛えよう」としてはいけないのである。



医師の勧めで万歩計を買ったが、

「沢山歩く」指針にする為ではなく、

「運動しすぎないよう注意する」為なのであった!!!




そんな病気になった患者は、

それでも何とか働かなくてはならない。



家事も、給料が出ないだけで、

体にとっては「働いている状態」である。


過重労働で、また倒れてしまう。








と、いうことで、

医師は、

「労力を使わずに体に良いものを食べる」

「玄米菜食」を薦めていた。




主食を玄米にすると、

おかずは豪勢なものが無くても、

味噌や塩だけあれば美味しい!


「玄米と味噌だけでも美味しいなんて、

絶対負け惜しみだ!」


と通りすがりの皆様は思われるであろう。。。


味覚そのものが変化するのである。



玄米に雑穀を混ぜて炊くと、

本当に美味しいですよ。





野菜も、

凝った調理をせずに、

ただ煮てスープを作り、

何日も加熱して抗酸化スープにするだけ、、、。




「体力を使うと悪化する患者」にうってつけで、

しかも、

患者以外の健康な人も、

むしろ玄米菜食にした方が良い、という、



「食」を真剣に考えた事が無かった私には、

目から鱗の世界であった。



ただ、

仕事をしながら「良い食生活」を維持するのが難しく、

今は継続出来ていない。



そもそも、今は野菜は高いし!



だが、当時、

玄米菜食に切り替えて食事養生をしたおかげで、


色々なものを乗り切れたのだ。。。






ゴーヤの酢漬けを作り、

特に夏に美味しいぬか漬けを思い出し、


世界に誇る和食文化を思い出し、



日常を見直した次第である。

































by leea_blog | 2018-07-28 00:07 | Comments(0)
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