巫女さん的朗読向けの詩、「雷雨の娘」




私の住む地域は、

落雷が多い。



友人の住む地域では、

ほとんど雨が降らない日でも、

私の家は

同じ板橋区なのに、

激しい雷雨に見舞われる。



先日の、停電の日も、

友人宅は何も無かったと聞いた。


十年以上前につくった、

朗読にとても向いている詩、

雷雨の娘を以下に載せる。


夏の新橋を散歩中に、

一天にわかにかき曇り、

低空を轟きながら転がり回る雷雨に襲われて、

濡れそぼちながらも、

その力に感嘆して作った詩だ。







朗読用   


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            雷雨の娘


 にわか雨に匂い立つ
    東方の国のわたし、
 飛沫立つ雷雨である。

      しとね濡らす春の雨であり
      押し抱く夏の豪雨であり
      横顔照らす秋雨であり
      身を寄せ続ける冬の小雨である

いのち荒ぶる 閃光走る
  とどろきわたる雷雨の娘である

滅亡が熱望されては果たされない
  TOKYOの窓に寄り添い
    あなたよ 夏の雨に足をぬらして
  女の元に 急ぎなさい


匂い立つ雨に抱きしめられて
  驟雨待ち望む高層ビルの煌々とまたたく
    幾万の目を横目に
あなたよ 急ぎなさい

かぐわしい憂い抱くあなたよ 女の元に急ぎなさい
  求められたい求めたい 抱きしめられたい 殺されたい
いっそ殺されたい 殺すよりも 殺されたい
刃ひそめて殺されたいあの女に 呟きながら破滅したいあなたが
暗殺する眼差しうるおす地下の酒

   酒に飽きると豪雨が欲しくなる
夏を押し流す強い雨に血をお舐め。



髪からしとどにしずくをたらすあなたのために

   扉をひらく、雷雨の私が夏にいる。


---------

音読のポイントとしては。


「いのち荒ぶる 閃光走る
      とどろきわたる雷雨の娘である」

「る」の連続に挟まれた「らいう」、ラ行の多用、


「こうそうびるの こうこうと またたく」、の、たたみ掛ける「こう」多用の後、「またたく」のカ行、

「いくまんの めを よこめに」の粘り着くようなマ行多用、



「求められたい求めたい 抱きしめられたい 殺されたい
          いっそ殺されたい 殺すよりも 殺されたい
刃ひそめて殺されたいあの女に 呟きながら破滅したいあなたが
       暗殺する眼差しうるおす地下の酒」

           ↑
上記のあたりは、狂気を秘めて一気に「たい」の連続をたたみ掛ける感じであろうか。


最後の二行は、

高潮を静かに穏やかに、静めて行き、余韻を残す感じで読む。


夏の激しい雷雨が、
いきなり襲い、
雨が上がるとコンクリートとアスファルトの大地にも、
濃厚な生命力の気が満ちる様子を、

音声の強弱で現す感じ。










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by leea_blog | 2018-09-04 22:35 | Comments(0)
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