人魚楼の小庭の植物の生命力が、 曇り一つ無いサッシを透かして 居室にまで届く。 今日は、 白い山吹まで開きかけているのを見つけた。 何種類の植物が植えられているのか、と驚く。 人魚楼は、 丹夫人の贈り物だ。 丹夫人↓ 縁起の良い桃の写真を枕に、 海を越えて輿入れした丹夫人が来てから、 幸運が次々と舞い込む。 慎ましいけれどしっかりした性格のようだ。 人形達は、押入れという安全地帯を得た。 昭和の物件の押入れは、 湿度も温度も安定しており、 人形達にも安全だ。 ロープ製の椅子の上にも、足を引っ掛けて乗る丹夫人↓ が。 最近、丹夫人は、庭の植物の気を、 私に送り続けるために、 夜も押入れに戻らず、部屋に居残って居る。 正妻と話し合って、 丹夫人は、 私に生き直す力を与えようとしているのだ。 正妻は、 「夫婦は二世の縁。来世では本当のめおとに」、と、 今生にそれほど執着が無いが、 丹夫人は、 今生を、とても大切に思っている。 同じ宮無后人形なのに、 個性が違うようだ。
by leea_blog
| 2021-03-28 20:43
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