霹靂布袋戲八音才子黃文擇過世享壽67歲 劇迷不捨痛失英才霹靂布袋戯八音才子黄文擇過世享壽67歳劇迷不捨痛失英才 拙ブログはセキュリティの観点から直接リンクが貼れません。 コピペして飛んで下されたし https://udn.com/news/story/7314/6383327 ーーーーーーーーーー 多くの偉大な才能が世を去る。 通りすがりの皆様は、「伝統的娯楽劇の功績者」くらいに思うであろう。 私は霹靂布袋戯の一ファンでしかないが、 霹靂布袋戯は、 主に私の「表現者としての脳」を思わぬ方向から刺激してきた。 私の脳は氏を「表現者」として認識していた。 谷崎潤一郎や江戸川乱歩が67歳で亡くなった、くらいの衝撃だった。 日本ではさかんに「人生100年時代」が喧伝される。 現代の医学や環境では100年生きるかもしれないから老後破産に備えよ、という、 長く生きられるからいいねというよりは高齢者も一生働いてね的文脈だ。 人生百年としたら、氏の逝去はあまりに若い。 引退しても時々顔や口を出すとか、存命である、というだけでも影響力のある人がいる。 老害は去ってほしいが、表現者は存命なだけで意味がある。 所詮エンタメに見えて実はなまじな自称表現者など脳がボコボコにされる深淵があった。 十年ほど前、 台湾のホテルでニュースでも見ようとテレビのチェンネルを変えていた時、 偶然、霹靂布袋戯に遭遇した。 何という番組で何という出し物か、予備知識が皆無だったのだが、 この話は揺蘭にも書いたが、 5分以内に私の脳は異界に連れ去られた。 台湾語で演じられ、中国語の字幕がつくのだが、氏の音声は演技にとどまらず「音霊」として脳の深部を直撃した。 私が幻想詩の朗読ライブをしているため、音声と音霊について深刻に考えているからかもしれない。 氏は音霊を知っていた。 5分以内に番組はコマーシャルに変わり、コマーシャルが延々と長いので番組は終わったのだとチャンネルを変えたのだが、 映像と音霊は私の脳の深部に何かを刺した。 「今のは何だったのだろう????」 「尋常ならざるものだったぞ???」 それは長い間抜けず、台湾をリピートするたびに、またあの番組?に遭遇できないか虚しくチャンネルを回した。 「あれは何だったのだろう???」 あの人形劇に関する情報が本屋にあるかもしれない、と本屋に遭遇する旅に美術やエンタメのコーナーを虚しく探した。 のちにわかったのだが、台湾で大変人気があるにもかかわらず 霹靂布袋戯に関する本は一般の書店には無く、霹靂直営店でのみ扱っているのだった。 本屋の美術コーナーを探した事でもお分かりと思うが、 人形の造作や衣装は美術表現としての才能集団と転倒芸能集団のコラボレーションかもしれないとも思ったのだ。 異界や非日常、神話伝説、異形、古典、ファンタジーについて思索創作を重ねていた私は、 「尋常ならざる何か」に耐性があり、じつは深刻で真剣で辛口だ。 娯楽として子供から老人まで楽しめて、単なる娯楽ではなく海外の口うるさい幻想詩人の脳も直撃する。 芸術か娯楽かの二択ではなく、サブカルチャーでもなく、ハイカルチャーでもなく、違う宇宙の躍動する価値観に遭遇した心地であった。 そのようなわけで、 ここ何年か、揺蘭で面白おかしく霹靂布袋戯との遭遇や人形愛を語っているが、 実は幻想詩人として辛口で深刻な部分が触発された結果なのだ。 表現者は魂を削る代価に表現を手に入れざるを得ないと考えている。 翻弄されずるずると蟻地獄の斜面を滑り落ちる自分を赤裸々に書き留める、滑稽な作風にしてみたのだった。 現代日本文学における幻想文学の置かれた位置は、地下水脈のようであり、それはそれでそういうものに呪われたことは誇りでもあるが、 長らく貧血状態である。 台湾で氏が展開した「生きた伝奇」の空気を吸えたことに感謝が尽きない。 一つの時代が幕を下ろしたのであろう。 が。早すぎる。 突然のことで脳が受け止めかねている。 海の向こうから、哀悼と共にご冥福をお祈りしている。
by leea_blog
| 2022-06-13 21:22
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Comments(2)
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さて、ニュ-ス発表されてから、
一日立てやっと落ちついたところ 素還真の出番MVを観たら この伝説になった吹き替えを聞いて また涙が。。。 なぜ能力のある人間に限って 長生きできないでしょうか ಥ_ಥ.... ご冥福を祈るが、 彼の残した布袋戯文化に未来があるように〜
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> sherryさん 悲しいです。 霹靂布袋戯を知って十年ほどですが、大きな驚きの連続でした。鍛錬した芸だけではなく実業の才能も含めて。
表現界にとって大きな損失です;; 才能ある人は、世の為人の為、石に縋りついても長生きしてほしいです。。。 他の報道では65歳だったともあります。おいくつだったのでしょう。
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