ことしはひたすら雨が多い。 寒くて暗いと、眠くなる。公園の木々が色付いて 高みからくるくると旋回しつつ葉が落ちる、美しさ。 冬眠の季節が近づいている。 香油でマッサージして厚手の絹の寝衣にくるまり、 北極鵞鳥の羽毛の掛布団と、ムートンの敷毛布の間に 潜り込み、春まで眠りたい。 寒さと湿気を避けて、休息するのだ。 あるいは、骨まで冷える冬が来る前に、温泉。 温泉に滞在して骨を暖めながら春までしのぐのだ。 あるいは、手っ取り早く、南の海ぎわに移動して 春になったら帰ってくる。 冬が来たら移動していた獣の時代の血が、 「それが自然な行動だ、古い血の記憶に従え」と 耳元でしきりとささやくのである。
by leea_blog
| 2004-11-18 22:47
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