母のリハビリと、動物オーラ/カンガルー色恋物語

母の見舞いに行ってきた。
リハビリの重要さを力説して二時間が過ぎた。
医者からリハビリを「もう少し出来ますか」と聞かれても「痛いからもういいです」と言っているらしい。

 ちょっとぉ〜。痛くて鉛筆も持てなかった私が化け物みたいに体力のある母の嫌がらせを無視して、固い意志でリハビリに励んだ様子を、思い出してよぉ〜。

おかーさん。「痛いから嫌。でも元に戻りたい」なんて、そんな都合の良い話、今回ばかりは神が納得されませぬぞ〜。と、いう言い方は、勿論しない。
一生に一度くらいは、辛くて地味な努力の積み重ねをやって、達成感を味わうのも必要ですよ、おかーさん。と、いう言い方も勿論しない。

 遠距離をはるばる到着した私が「お母さん、具合どうです?」と話しかけたら、「おかげさまでだいぶ良くなりました」と他人行儀な答えが返ってきて、あー、私が例の娘だと認識できてないのだ、とさすがにびっくりしたからだ。

 ぼけているのではなく、目が動かないから見えてないのだろうと思ったが、やはりろくに見えないらしい。耳も聞き分けにくいのだろう。ショックで心の病気になってないのが幸いというか、積み重ねや辛抱に関心無いキャラが健在、というか。いずれにしてもかなり気の毒である。

 私はリハビリ経験者として、リハビリに専念してくれるよう「頼んだ」。二時間も掛けて。
帰り際、バーバリーのロングコートを見せて、今まで重くて持てなかったこのコートも、最近着られるようになりました、貧血起こしそうな毎日のリハビリのお陰ですよ、頼むから少しは私を見習ってね、とにっこり笑って念押しした。

 が。実のところ、ウサギの毛皮のミニバッグさえ、鉄アレイを二、三個入れたように重く感じて肩関節が外れそうだったのだ。そんなところを見せては母に「リハビリしたって無駄」と思われそうなので、こちらも必死である。


 着替えとタオル四枚持って行っただけだが、三日三晩歩き続けたように疲労した。体力無いからねぇ。雪山救助犬みたいなでかい犬を飼いたい。こういうときに家まで乗せていって欲しい。犬は私には全く無い美質を持っているから惹かれる。

 猫は、可愛いが、憎たらしい。表現がストレートじゃないし、マイペース。自分と似たところが多いので一緒に暮らすとちょっと苛々しそうだ。大体、猫は私が遭難してものんびり毛繕いしていそうである! 許せぬ、この、穀潰しの役立たずめ〜! 私と似た奴を養う余裕は、当家には無い!
 とはいえ。ううーん、両方飼えないかな。

 カンガルーでも良いよ。あの体型は素晴らしい。「お前を幸せにするよ!」と神の前で誓いたくなる。カンガルーに「オーストラリアで暮らしてくれるなら、あなたの物になります。絶対浮気はしません。ねえねえ、お願いです」と囁かれれば。しかもひたと寄り添われれば。あの前足で腕にしがみつかれれば。きっと私は、理性が吹っ飛び、すぐにでも、、、。あれだけ愛した日本語と住み慣れた日本に未練も感じずに、、、、。オーストラリアで農業するぞ、と出奔するであろう。


まったく、色恋は熱病みたいなものだ。。。。。後先考えない私たちには勿論苦難が待っていた。
 オーストラリアで、私が病弱であると知ったカンガルーは「しまった、甲斐性なしのご主人様を持ってしまった」と後悔し、私は私で「牡だったのか! お腹に袋が無いじゃないか! 騙したなーーー!」と難詰し、困ったカンガルーは「ひどい。牡か雌かなんて聞かなかったじゃないですか」と前足で顔を覆って泣きじゃくり、、、、。
 心労で寝込んだ私のためにカンガルーは馴れない農作業をして前足は血豆だらけに。おまけに動物の浅はかさ、実った作物をついつい食べてしまうので収穫はゼロ。
 生活に疲れた私は「このまま暮らしても二人とも駄目になるわ。お前は好きなところで生きて行きなさい」と「出ていっていいよ宣言」をするが、そのカンガルーは野生の知識は皆無であった。今さらそんなこと言われても、一人では暮らせないカンガルーは、街に物乞いに出かける。これは少し上手く行って、毎日小銭を稼いでオートミールを買ってくるのだった。
 熱心に働くカンガルーを見なおして再出発の意欲も芽生えたかに見えたが、辛く厳しい日々はこれからなのである。カンガルーはある日、街からの帰り道、密輸業者に連れ去られてしまうのであった。
 誘拐現場を目撃した通行人の証言を頼りに、私の追跡行が始まった。尽くしてくれたのに、牡だの牝だの文句を言って悪かった。取り戻して、野生に帰れる訓練してあげるよ。野生が駄目なら私がお前の人生に責任持って守るから、と心に言いつつ銃の手入れをする謎の日本人。英語は下手。永住権取得済み。必要に迫られたとはいえ、銃や刃物には元々異常な関心を寄せるたちだったのですぐに上達。
 いい仕事ないかね、と怪しげな小男が寄って来る。「姐さん、チャイニーズスネークヘッド? え、日本人? ヤクザ? カンガルーなんか、ここには間引きされるほどいるよ」「沢山いるだろうけど、あの子は一人だけだよ」「あの子って」「攫われた子だよ」「そのカンガルー、姐さんの子供かい?」「そんなわけないだろう。日本じゃ、飼っている動物をうちの子、と言うんだよ」「変わってるね。金くれるなら、夢占いの達人の所に連れて行ってやるよ」
そして夢占いの先住民いわく、攫われたカンガルーは、カンガルーの神に見放されており庇護も届かない、とのこと。産まれたときから人間に育てられたせいだ。
 なんと、動物神は生まれや育ちで差別をするのか、心の狭い神である事よ。それを口にしたとたん、たちまちに動物神の怒りを買って先住民の家は嵐に襲われた。オーストラリアで地元の動物神と対抗するには力量不足の私は、必死で走る。気づけば傍らにさっきの小男が走っている。私のせいで動物神の怒りに巻き込まれたらしい。責任とって雇ってくれ〜、と付いてくる。「お前は何ができるの」「用心棒。さもなきゃ、賭博。さもなきゃ、コアラのたたき売り」「出世払いでいいかい?」「もう、何でも良いですっ。こんな死に方したくない」。小男と私の追跡行はたたき売られそうになっていたコアラも交えて、まだまだ続く。

 とか、えんえんと純愛変態動物愛ストーリーが展開して行きそうな気配がある。ううーん、やはり牡カンガルーじゃ、今ひとつ盛り上がりに欠ける気がする。
 車に跳ねられた牝カンガルーが、通りかかったヒッチハイカーの「私」に、この子をお願いします、とお腹の袋から首だけ出している赤子を託して息を引き取る所から始めようか。。。あ、話が大幅に脱線したようだ。


 ペットの話に戻ると。もちろんあざらしでもいいんだけど、ペット可物件でもあざらしは断られました。フェレット案も検討中。ああー、あの手の可愛くて獰猛系、昔から大好きだったのだ。
 虎は、だめ? 駄目かなぁ。駄目だよね。。。。前足の一撃で簡単に負けそうだ。

 さて、人魚なら??
 相手の性格次第だなぁ。人魚に対して、私が譲る事は無さそうですね。
[PR]
by leea_blog | 2005-03-22 02:03 | Comments(0)
<< スパムのこと ネットでの営業とは。。。。 >>