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白い木蓮、春の燭台

 『揺蘭』の日嘉まり子さんと連絡が取れた。福岡の地震で被害が心配されただけに、ご無事なようで心底ほっとした。このところ、地震や津波に準備のない地域が被災している。地球は大丈夫だろうか。とんでもない大災害の予兆ではないと良いが。スマトラ沖津波の件は、あれだけで既に“大災害”と言えるが。。。

 準備というのは、心の準備を含む。
 関東は、地震がいつ来てもおかしくない、と受け止めている人がほとんどではないか? 東京は、近県から通勤通学している人がかなりいる。東京が壊滅したら、危険地帯を歩いて隣の県の自宅までたどり着かねばならない。
 左右の高いビルから硝子が降りまくるわ、地面は陥没しまくるわ、迷路状の道はあちこち通れなくなっているわ、火の手は上がるわ、人口が密集しているだけに水や食べ物を求めて暴徒化する人々も多そうだわで、東京を抜けるだけでも大変そうである。

 だから、啓発も割と盛んである。啓発したからって、皆が準備するかというと、勿論そんなことは無い。でも、ま、「いつか来ると思っていた」と、「津波や地震が来るとは考えもしなかった」では、かなり違うよね。


 去年は、気象も「観測史上最高の」何々、というフレーズが目白押しだった。全く、体が保ちませんよ。ということで、異動シーズン&繁忙期なのに、高熱で寝込んでしまった。立てないほどの病気の時だけ、狭い家で良かった、と思う。広い家だと、水を飲みにキッチンまでたどり着く前に行き倒れる。うーん、実家がそうだったな。


 母が倒れたので、今、実家は誰もいない状態。
春物の服を取りに行った。何度見ても、田舎の家は富士の裾野のようにだだっ広くて無駄なスペースにあふれて見える。
おまけに、土と木々が普通にある!!!!
 
 弟の嫁さんが車で母の病院に連れて行ってくれた道すがら、あちこちに残る雑木林の美しさにめまいがした。白い木蓮が儀式めいて枝に大振りの花を付け、素晴らしいことこの上ない。

 田舎といっても、たかだかさいたま市とその周辺である。切り刻まれた雑木林が、襤褸切れの端程度に残っているだけ、と分かってはいるが。それでも、これだけすばらしく見えてしまうとは、何というか、日頃の生活環境が不自然きわまりないのだろう。

 ううーん、木と土と水くらい、大して贅沢じゃないでしょ。
by leea_blog | 2005-04-04 02:18 | Comments(0)
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