横山氏のHP、「銀の狐」が終了したそうだ。
色々面倒があったのか? 本当に面倒くさくなっただけ? 取り敢えずリンクから削除しました。 -------------------- さて前々回はここまで。 ↓ 【まったく、出会い系スパムも、そろそろマイナー向けの工夫をしたらどうか。 人間の牡や雌なら、街にあふれているでしょう? もっと希少価値のある生き物で釣って欲しい。 カンガルーバージョンでどうだろうか。「野生の暇な人妻、袋に子供入り」とか、幼児趣味向けに「禁断の幼獣! バッグに入るサイズです! 」とか。女性向きホストクラブ、「オーストラリアの砂漠で鍛え抜いた美形の牡たちがお待ちしています。格闘技します。勝った牡はあなたに言い寄りますが、気に入らなければ断ってOK! 時速70キロで走れます。」というのはどうだろう。 うーーん。人間の女性は複雑な生き物だから、「牡で価値があるのは、孔雀や、枝分かれした美しい角の鹿よねぇ」と皆さん言いそうである。】 以下は続き。 出会い系スパムに閉口し、出会い系・牡カンガルー版を考えようとしたのだった。ううーん。牡カンガルーに釣られて出逢いサイトに行くような女性のイメージが浮かばない。仕方ない。牡には普通に仕事をしてもらう路線でいこう。 一人暮らしの女性をターゲットに、ボディーガードとして売り込むのはどうか。 「格安身辺警護。余所の牡が近づくと得意のパンチやキックで追い払います! 暗い夜道も目が利きます。普段は和み系です」 あ、これはニーズありそうだ。 --- ----- ---- ---- ---- 以下は、上記に続く実際例(予測)である。馬鹿路線なので、耽美・幻想を期待する向きには飛ばして欲しい。 (いやー、本当はHPって、自分の活動のエッセンスを伝えるのが理想なのだろうが、ワタクシはアナログ中心の頭の構造。ネットはストレスの捌け口として、リアルではやらない馬鹿路線が多いです) 「格安身辺警護。余所の牡が近づくと得意のパンチやキックで追い払います! 暗い夜道も目が利きます。普段は和み系です」 しかし彼氏が遊びに来たときは流血沙汰になるかもしれない。彼氏であっても、牡カンガルーにとっては余所の牡だ。 立ち上がって威嚇してきたら、人間の彼氏は「何だぁ???、この馬鹿カンガルー、やるのかよ」と頭悪そうな反撃をしてはいけない。彼女の前でぼこぼこにされるのがオチだからだ。牡カンガルーは普段から殴り合い蹴り合いを、遊びに取り入れて本番に備えている。 警護のバイトに来てるのは大抵大柄な赤カンガルーで、かわいいと言うよりマッチョな奴らである。尻尾をつっかえ棒にして思い切り背を高く見せ、小馬鹿にした目で見下ろしつつ、上腕をぽりぽり掻いていたりする赤カンガルーの牡を前にすれば、大抵の人間の牡は勝てないことを覚る。ま、目線が合ったら、すっと離れましょう。追ってきません。 腕力で勝てないだけではない。動物好きの女の子の心理を知っているだろうか? 彼氏がカンガルーに殴られても、「酷いわ、この子を脅かすから攻撃されるのよ」とカンガルーの肩を持つのだ。 うっかりカンガルーに反撃しようものなら「弱い者いじめ」と彼女様のお怒りを買う。「こいつの方が強いだろ」、と主張しても、「草食動物相手に凄むなんて、最低だわ」と嫌われるのだ。 巫女系の彼女の場合、身辺警護のカンガルーも精霊使いの可能性があるので要注意である。彼らは眠っている間に体から【夢の精霊】を送り出して、邪魔な人間の彼氏を攻撃させるかもしれない。 カンガルー、恐るべし! 人間には知恵があるからそれを使えばよろしい。携帯で彼女に申し入れよう。 「君の所のカンガルーって、警備会社の派遣だろ? そんな獣臭いの止めとけよ。俺が送り迎えをさせていただきます。実は専属アッシーに憧れてたんだ」 「えぇ? 何言ってるのよ、仕事あるでしょ?」 「今辞めて来たところ。残業ばかりでほっといてごめんな。これからは尽くさせて頂きます」 「職を探しなよ」 「君の扶養に入れてもらって、パートで働くのどうかな。家事やるからさ」 「言おうと思ってたんだけど。この子の事もっと知りたいと思って、オーストラリアのHPを検索したの。メールでやりとりしてるうちにね、カンガルーに詳しいオージーに、一緒に住もうって言われてるのよ。彼の家、牧場なんだけどね」 「そ、そんな」 「移住の手配は彼がしてくれたわ」 うわぁぁぁぁ。うそだろ。牛臭いオーストラリア人と恋に落ちたぁ? ネットでかよ? これもあの馬鹿カンガルーの放った、夢の精霊の陰謀に違いない! 駄目彼氏の追跡行の物語が続く。 で、この彼氏は、オーストラリア人は有袋類が化けていると思いこんでいた。証拠をつかもうと調べ回る内、とんでもない情報を偶然手に入れた。 砂漠の奥で密かに行われた遺伝子組み替えの実験で、カンガルーと人間の合いの子が誕生。その戦闘能力と過酷な環境への対応能力に目を付けた政府は、殖やして特殊部隊を組織しようとたくらんでいるらしいのだ。倫理的にも大問題なので、極秘裏である。 精霊たちに邪魔されつつもオーストラリアに飛んだ彼氏=青年を待ち受ける、想像を絶する試練の連続。 盗んだ車の中で野宿していると、夜中に車の窓を叩く枯れ枝のような手。死んだフリをしていると、ガラスを割って半ば焼けただれた獣が首を差し入れた。怯えて叫ぶ青年を別の獣が取り押さえる。 抵抗しない由を身振りで伝え、免税店で買ったオーストラリア獣語和訳の電子辞書(音声機能付き)を取り出し、必死にコミュニケーションを取ろうと試みる。 「わたし、にほんじん。どうぶつ、ともだち。おかね、あげる。ころさないで」 彼らは対化学兵器の実験場から逃げ出した獣たちだった。完全な獣ではなく、どうやらヒトが混じっているらしい。中途半端に人間じみた思考方法が炸裂するのだ。彼らは酷い目に逢った憂さ晴らしに、青年をなぶり殺しにしようとしていた。 その時、牡獣たちの背後から、片言のニホンゴが。驚いて見れば、若い雌カンガルーだった。どこで習ったのか聞くと、雌カンガルーは日本に行った事があるという。「どうぶつえん?」と聞くと、「かんこうビザ、ほすてすのしごと」だそうだ。カンガルーが不法就労? 何の為に。 これらのやりとりに、実験動物たちは殺意を削がれてしまった。人間の遺伝子が混じった実験動物たちは青年を奴隷として連れ去る。 一方、牧場の男と結婚した彼女は、多忙だが平穏な暮らしぶりだった。夜になると夫は炉端であまたの神話伝説を語った。傍らには日本で身辺警護員だった赤カンガルーが寝そべる。 「僕が子供の時から、洞窟で眠ったきりのカンガルーがいてね」 「伝説?」 「ううん。これは本当の話」 「うそぉ」 「近くだから明日行ってみる? あれはきっとカンガルーの呪術師だよ」 普通の駄目男君や普通のOLを軸にすると、ノリが悪いなぁ。
by leea_blog
| 2005-06-19 02:53
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