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夏の終わり さやの湯、ポール・デルヴォー日本の日常風

今年の夏は、ひどかった。
梅雨明けが遅れた上に、いきなり凄い熱気で、体が保たない。

冷房が苦手なワタクシも、さすがに除湿モードを掛け通した。夜間も、空調を切ると暑さで目が覚め、除湿モードにしてまた眠るが、今度は骨を痛めるような不自然な寒さに目を覚まし、除湿を切る。拷問だ。

そんな天候のせいか、夏の終わり頃になると、夏風邪で寝込む人が周囲に続出した。疲労で頭が朦朧としたままなんとか頑張っていたワタクシも、寝込んだ。

 それでも、良く乗り切ったと言える。
 ストレッチやヨーガをするわずかなスペースすら無い状態の現住居で、幾つもの重たい課題をこなして行かねばならなかったのだ。しかも、文学上の課題ではなく、生活上のトラブルの課題である。のほほんと暮らしても体力的に大変な夏なのに、ブンガクを脇に押しのけて北朝鮮かカルト教団と交渉するに等しい問題をこなさねばならなかったのだ。まだ続いているけどね。。。。

 遊びに行く暇も無かった。
 弁護士は有り難いことに「私に任せて置きなさい」と言ってくれており、真実感謝している。
が、平成12年から続いている問題なので、いいかげんにそれとは別に、闇のハローワークで、非合法に解決してくれる人を探したくなる。だが、カルト教団みたいな被告一同からすれば、うざい正論を手にあきらめず解決を求めてくるワタクシを、さっさと非合法な手段で消したい気分であろう。ブンガクしか取り柄無さそうだから絶対泣き寝入りしそうだと踏んでいたのであろうか。
 素人の作り話の、辻褄の合わない部分を指摘するのは、文字表現者なだけに、目を閉じても出来る位たやすい。ただ、「素人」でも変だろ、と思うような話を「これが事実だ」と作って持ってこられて、しかも重要登場人物の一人がワタクシで、ワタクシの発言や行動も「性格設定が支離滅裂」だと、一つ一つ訂正するのは徒労感が強すぎる。しかも、下手な嘘を一字一字訂正していく間、こんな子供っぽい作り話をしてまで原告のせいにしたがる被告らの悪意に向き合わなければならないのだ。

 まあ、ブンガクだの表現だのに身を沈めている種族は、根気強く、我が強い。さもなければ作品なんて仕上げられないのだ。おまけにりり山は砂漠の旅で、トラブルに耐性がある。
嫌がらせの相手を間違えた事を理解して、事実を認めて事態の収拾に力を向けて欲しい。

 今年の秘訣は、都内の天然温泉と、黒酢と、有機栽培ニンニク・唐辛子をたっぷり入れて煮込んだ野菜スープに鶏の有精卵を落としたもの等だ。
 都内のお薦め天然温泉、ラクーアのヒーリングバーデと庭の湯バーデゾーンの他に、ちょっと不便だが板橋区のさやの湯もお薦めに加わった。

 移築した日本家屋が良い感じで、ラクーアや庭の湯にはない「源泉かけ流し」が有る。湧き立ての濃厚な源泉は、疲れた体を癒す。

さやの湯ホームページは以下。
http://www.sayanoyudokoro.co.jp/


さやの湯は、庭を裸体の女性達が行き来したりじっと座ったままでいたり、屋根の下に沢山横たわっていたりする光景が、幻想的でもある。温泉の女湯なので、裸体の女性が沢山いるのはどこでも同じなのだが、ラクーアも庭の湯も、スーパー銭湯も、自分がぼーっと入浴する空間であって、他人の姿はほとんど意識にかからない空間設計になっている。

が、さやの湯は違う。内湯は庭を向いているのだが、庭に面した壁がガラスで、夏はそれが大きく開け放たれている。内湯に漬かっているとおのずと庭が見え、庭には湯船を移動する裸体の女性がいる。不思議な絵のようである。

庭の湯船も、どれも、湯に入りながらこうした光景が目に入る位置にある。観光地ではないだけに、声高にお喋りしたりはしゃいだりする人はほとんど無く、柔らかな沈黙に満たされながら思い思いの姿勢で静止した人物の間を、湯船を移動する人物がしずかに横切る。
大和時代のような髪型の女性や、水晶の長い飾りを首に掛けた女性、24金の耳飾りが曇天に映えている女性など、それぞれが絵の中の人物のようだ。
うーん、この感じは、ポール・デルヴォーの絵の日本版。。。しかも、参加型。

え? 温泉でさりげなく裸婦を観察する不届き者って???
大丈夫、オブジェにしか見えていないから。
皿に盛った果物や花瓶と同じです。

店先に、秋のくだものが美しい色彩をたわわに並べている。
この時期しか食べられない葡萄やいちじく、梨で、残暑を乗り切りたい。



by leea_blog | 2006-09-01 00:31 | Comments(0)
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