文学フリマに参加してきた。 開場は11時からだが、既に開場前から並んでいる人たちがいた。 活字離れがうんぬんされて久しい。 十年以上も前から、読む人より書く人の方が多いと言われている。 並ばなければ売り切れてしまうわけでも無さそうな、アナログ冊子をチェックしに朝から出かけている人たちを見て、密かに感動した。 かくいうワタクシは、休日は午後から起きてくるし、並んでまでは買いたくない、というタイプである。 並んでいた方々は、売り切れ必至のお目当ての物があったのだろうか。 それとも、「良いものが有るかチェックだ」、という行動的な方々だったのだろうか。 参加者は携帯小説から現代詩まで、幅広かった。 文字表現の裾野は広大だ。お目当てのジャンルの、お目当ての質の作品に遭遇できる確率はひたすら低い。たとえばワタクシなどが『流通ルートに乗っていない、文章フェチも満足できるクオリティの幻想文学が無いだろうか』と、餓えた狼の状態で乗り込んできても、そんなものは簡単に遭遇できない。 が、アナログ冊子への熱愛を抱いた他ジャンルの人たちの、前向きな熱気には遭遇できる。その場限定の、活きのいいキャッチコピーも面白かった。ジャンル不限定、クオリティも不限定の自主製作冊子フリマだからこそ、自分の守備範囲以外で、新鮮な驚きに出会えるわけだ。リフレッシュできた。 今回は出店したので、手に取ってくれる人からも様々な感慨をもらった。現代詩の関係だけだと、残念ながらこうした機会はひたすら稀だ。書く人も読む人も評論する人も詩人だし、詩誌即売会があってもお客も詩人か関係者だ(笑)あるいは関係者が動員した生徒とかね。 一定以上の質が保証された議論や意見交換は、詩人同士だから出来る。が、文学としての詩が好きな人の集まりで詩の話が白熱するのは、当たり前だ。 当たり前じゃない場所にともかく出かけて、自分の求めるものか否かが不明の冊子の間を歩いて探す人たち、そのピュアさは出店者として座っているとよく見えた。ワタクシは心の中で頭を下げていたりした。 お客として他のブースを回ったが、売る人には作品の傾向や作品への信念をもっと語って欲しかった。表現へのこだわりの方向性が、読んでみたいか否かに直結するのだから。 終了時間も近い頃、横山さんのお友達の武井研一さんが見えた。差し入れも頂いて、恐縮です。フリマ終了後、三人でドトールコーヒーに行き、閉店まで表現の現在について語った。 文学フリマ公式HP↓ http://bunfree.net/
by leea_blog
| 2008-05-13 00:04
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Comments(3)
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山田っ子
at 2008-05-13 01:10
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揺蘭布教活動おつかれさまでした! そして、有り難うございました。
心地よい刺激があったのですね。やっぱり私は行けなくて残念でした。チラシ可愛い…。
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りりえん
at 2008-05-13 20:42
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歌論さまの揺蘭(放流用)のお陰です。
たまに自分を違う環境に置くって大切だ、と再確認しました。新鮮な驚きは買ってでも手に入れよ、という感じで(笑) ところで実物を手に取って確認したいとのお問い合わせに対して、 「中野にいらしたら、蛸シェにもあります」と ご案内してもよろしいのでしょうか。
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leea_blog at 2008-05-15 00:26
チラシ、在庫あります。そのうち謹呈します〜。萌え系!!! 冥王星の衛星、歌論様の萌えどころは謎ですなぁ(笑)
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