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雷雨の季節、象牙を混ぜた山吹色の、明け方

南国の雨期のような日々が続く。
ここはTOKYOではなく、バンコクなのだ、きっと。

一天、にわかにかき曇り、、、、、
ピシッとほとんど垂直に、太いいなずまが平野を直撃する。
すさまじい雷鳴が、低い天を転がり回る。
集中豪雨は突然やってきてはいきなり去り、また急襲する。

先日の明け方五時頃、不眠に悩むワタクシは、まだ眠れていなかった。
眠れないとどうなるかといえば、体温がどんどん下がって行き、氷原を延々と歩いているような疲弊感に息絶え絶えになり、吐き気や頭痛やおなかを下すなどの、内蔵部分が壊れてくる。

そんな明け方。
窓の外が、急に、一面の山吹色になった。光の濃淡が無い、陰影無しの山吹色(やや象牙色を混ぜてある)である。色セロファンを貼ったような異様な色具合である。頭痛にさいなまれながら窓を開けた。黄色の大気の中、嵐の気配の雨が降り始めていた。

夕暮れ時の嵐は、たまに、一面の葡萄色や紅を呼ぶ。
その明け方版、象牙を混ぜた山吹色ヴァージョンなのだった。
凄い眺めだった。

まもなく、体当たりの勢いの、豪雨となった。
地形を変えようとしているようだ。
窓を開けて眺めた。大気の力があたりに充満している。それを浴びていると、心地が戻ってきた。回復を求めて、脳の深部が眠りを呼び寄せた。
by leea_blog | 2008-08-31 01:02 | Comments(0)
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