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ラテンアメリカの作家

ニドは自分の仲間が風にさらわれ、水面の彼の守護神が火にさらわれて、ともども、稲妻に乗って天から落ちてきたとうもろこし畑のかなたに消えてゆくのを目にした。


そして一人ぼっちになった時、彼はあの「言葉」
—ある世紀に、幾世紀も続いた一日があった—
を生きたのだ。


始終真昼である一日、夕暮も曙もなく澄みわたった、無垢の結晶の一日。



    (M・A・アストゥリアス
    グアテマラ伝説集より「火山の伝説」 牛島信明訳)
by leea_blog | 2001-06-16 01:44 | Comments(0)
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