2016年 10月 11日 ( 1 )

台湾人形劇・布袋戯のこと その2 言葉がわからないけれど大丈夫?

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↑台南の霹靂直営店。きらびやか〜

ホテルのテレビで偶然遭遇した、台湾人形劇。。。

とはいえ、偶然行き当たっただけに、
再会の糸口は全くつかめず、

いたずらに日々は過ぎて行った。。。。

という所までが、
前回でした。
  ↓

台湾人形劇・布袋戯のこと その1
http://leea.exblog.jp/24708812/

(拙サイトは、セキュリティーの観点から、直接リンクが貼れません。
URLをコピペして飛んで下され)


その後、台湾にリピートしながら、
偶然、短い時間だけ観た人形劇の事は、
頭を離れませんでした。

心を鷲掴みにされたのは、
人形の美麗さ、耽美さだけではなく、

声の演技も、心をつかんでいたのでした。

美形な謎の男性と、
華美な女性が語り合うシーンでしたが、

女性の声も、
男性が演じているのですね。

日本で言えば、女形。

いやいや、それどころか、
複数の人物の声を、
一人で演じ分けているらしい!!!

短い時間でしか有りませんでしたが、
その声の演技は、脳裏から離れませんでした。

これがね、本当に、聴くと、癖になるのです!

後日、後で述べるように、
中国のサイトを教えてもらい、
日本に帰国後、パソコンで続きを観たのですが、

中国語に吹き替えしてあり、
中国の人が普通に演じていたので
(女性は女性の声優さんが担当)
物凄〜く、やりきれませんでした。。。。

字幕で中国語が出るんだから、
声はそのままにしてよ〜、と叫びたかったですね。

字幕も簡字体で、繁字体に慣れていた私は、
泣きそうになりました。



ちなみに、台湾でも、
演じられる声は、台湾語で、
繁字体の中国語の字幕が出ます。

そのおかげで、
言葉がわからない私にも、

必死に字幕を追う事で、
大まかな話の内容が分かるという次第。

はじめの頃は、大変でしたよ。

固有名詞とその他の言葉の区別すら付かない状態でした。

漢字がだだだーっと繫がって表示されますから。


慣れると、
要は、「漢文」を読むのと一緒です。

ふう。
漢字文化圏で良かった。
私が英語圏の人間だったら、
聞いても分からず読めもしない、
大変な困難にぶち当たる所でした。


(欧米人の旅行者さんたちは、
台湾旅行、どうやっているのかな。。。
漢字読めなくて大変じゃない?と、
人ごとのように思うけれど、

私も、字がまるっきり読めない地域を、
よく旅したものだった。。。)


かういう私も、
中国語が出来るわけでも何でも無いので、

細かい事は分かっておらず、
DVDを観られるようになって、

何度も観たおかげで、
少し分かっている程度です。



はじめて観る方は、
ただぼーっと観ているだけでも、

画面の美しさ、
人形の動き、
演技の素晴らしさは、

言葉は分からなくても、

存分に伝わると思います。

ちなみに、ジャンルは
「伝奇武侠物」。

現実にはあり得ないような
武芸の衝突が、
頻繁に出て来ます。

「うわー、なにこれ〜」と言いながら、
観るので、可です。


画面も、
思い切り「伝奇系」で、

提示されるイメージを単純に楽しむ事も出来ます。





話は戻って。

いたずらに日は過ぎて行った。。。。

が!

ある日、台南を観光中!

セブンイレブンの入り口の上に、
人形の大きな看板が出ているでは有りませんか!

蓮の花冠を戴いた、髪の長い、
アイメイクのばっちりの、
限りなく女性的な、
男性、。。。。

主人公の素還真との邂逅でした。

一目で、かつて偶然観た人形劇の登場人物だと分かりました。

人形の系統が、同じだったからです。

うわ〜。なんという美麗な人形であろうか!



それにしても、コンビニに看板が出ている位だから、
台湾では、知名度が有るに違いない。

しばし立ち尽くしましたが、
スマホでその看板を撮影しました。

ホテルに戻り、
フロントでその写真を見せて、
これを知っているか否か聞きました。

ホテルの人は知っていた!

後で分かる事ですが、
台湾では日本でいうとガンダム並みに知名度が有る番組でした。



11チャンネルで、
朝、午後、夜の三回観られ、
夜は九時からという事。

それ以降は、
好きだった夜市にも通わず、
夜はその人形劇、霹靂を観る事になりました。


夜の九時から11時までの長丁場ですが、

全く飽きない!

それどころか、
毎日観ちゃう。

私は、テレビの画面を撮る事を思いつき、
観ながら、スマホで撮影しまくりでした。

日本に帰ってから、
「人形写真集状態」のスマホのアルバムを、

昼休みに眺めつつ、
創作意欲を掻き立てていたのでした。


うーん、何であろうか、
この吸引力。


昔の、縁日を渡り歩く、
芸能集団の魅力と同じだ、とすぐ思いました。

鍛えられた芸と、
惜しげも無く繰り出される山場。

躰を張って演技する、人形たち!


吸引力の根は、
平家琵琶とか、
太平記読みとかと同じであろう。


あるいは、リアル千夜一夜物語。


通りすがり諸氏は、千夜一夜物語を、
お読みになった事は有るであろうか。

女性不信のため、一夜を共にしたら妃を殺して、
すぐ次を娶り、
またすぐ殺して、また娶る、という王様が居ました。

賢い妃が、寝る前に、物語をするのです。
ちょうどいい所で、やめます。

王様は、続きが聞きたくなり、
殺すのを一日延ばします。

また続きが語られ、
ちょうどいい所で止められ、

王様はさらに一日、殺すのを延ばし、。。。

それが、本当に絶妙で、
読者も、続きを聞きたくてたまらなくなるのです。


話は戻って、

霹靂は、
芸で魅せ、
色彩で魅せ、
ストーリー展開で魅せ、
人形の美しさでも魅せ、
画面構成で魅せ、
音楽でも魅せる、

何か、心をとらえるために練られた、
とてつもない非日常が、
心を鷲掴みにする心地でした。


台湾では、
夜市は、別に縁日なのではなく、
日常的に営まれています。

夜市を散歩する日本人旅行者は、
「毎日がお祭り」の気分になりますが、
日常の一部です。

私にとって心が躍る夜市を訪ねる時間が、
すっかり霹靂を観る時間にすり替わってしまったのも、

不思議では有りません。




(続く)









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by leea_blog | 2016-10-11 22:16 | Comments(5)