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2019年 06月 15日 ( 1 )

まれびと冊子【揺蘭】15の見どころなどその6 西野りーあ


さて、過去日記で、まれびと冊子 揺蘭の最新号の内容紹介をしてまいりました。

私の作品の紹介だけ、残ってしまっておりました。


編集人、西野りーあの、「紅蝶人形愛」、
独白エッセイ「紅蝶の人 人形愛伝説」の、二篇です。


14号に続いて、15号も、
筆者が落ちた人形愛の世界を綴っております。

次の号は、元の異界物に戻る予定です。



題についている「紅蝶」は、
当家にお迎えしている台湾布袋戯の人形、
宮無后を暗示しています。

物語中で、
宮無后は、血のような紅い衣をまとい、
硝子の瓶で、蝶を飼っております。

死ぬまで閉じ込められた蝶は、
宮無后の魂を連想させます。


「人魚の詩人」のはずが、

「人形愛の詩人」に。。。


奇しくも、人魚と人形は、一字違い。


以下、「紅蝶人形愛」より、引用

ーーーー
しかし いぶかし

気づかぬ訳でも無かったが

もしや あなたは

人形では


息をしていない

毛穴がない 

髪が多すぎ

うるわしすぎて

   目眩する。



沈むがごとし 人形愛

蘭奢(らんじゃ)の 吐息 人形愛

薄闇に うるむひとみの 人形愛

紅蓮の花の 人形愛
ーーーーーーーーーー




読み返すと、色々と推敲不足があり、

手を入れなくてはならないながら、

現実生活で陥っている人形愛が、

詩という形になったのは、これが最初です。


続いて、

独白エッセイ「紅蝶の人 人形愛伝説」で、

一目見たら忘れられない魔性の人形劇、

霹靂について語り、

いけない、いけないと思いつつも、

蟻地獄の斜面をずりおちていく蟻のように、

人形愛に落ちて行く様が記されています。



14号と合わせてお読み頂ければ、

話が繫がり、興味深い事請け合いです。

さらに、江戸川乱歩の「人でなしの恋」も、

合わせてお読み頂くと、

業の深さが知れると思います。



「今回はヘルマン・ヘッセのような美しい文体で書こう」、と、

思っていたのに、出来上がったのは、

どろどろした世界。。。。

筆者の長年のテーマの一つ、

「呪術としての日常」の、一章でもあります。以下、冒頭引用。



ーーーーー

「人形」、と聞いて、何を想像するであろうか。

 玩具、あるいは、工芸品? 可愛い、あるいは、怖い? 美しいのに魂が無い? いいなりになる存在? 捨てると戻って来る? 髪が伸びる? 呪われる? 


 「呪術としての日常」を、しばしば考える。「非日常」と「日常」を分けるのではなく、境界が浸食し合う状態だ。異界と此の世の重なり合い、それは、再生の力の潮溜まりだ。
ーーーーーーーーーーーー


さて、この独白エッセイでは、

台湾から、神道生徒さんという方が、

画像参加を申し出てくれました。


14号で登場する、sherryさんと同一人物です。


14号に続いて、どろどろな独白エッセイになってしまう事を煩悶していたので、

神道生徒さんのお申し出が無かったら、

「紅蝶の人 人形愛伝説2」は、

発表されなかった事でしょう。

背を押して頂いた感じです。


アナログ冊子では、

予算の関係で白黒でしかご覧頂けなかった神道生徒さんの画像を、

カラーでご紹介したいと思います。


筆者はアナログ派ですが、

このような画像を見ると、

デジタル展開も同時に必要である、と思うのでした。











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by leea_blog | 2019-06-15 20:20 | Comments(2)