言葉の来訪

九月十五日の朗読会には多くの方のご来場を賜りました。この場を借りて御礼申し上げます。


世界が緊迫している時に朗読をしなくてはならないのか? 民間人の大量殺戮の報に接して、激しく動揺する自分を何とか朗読モードに持ちこんで会場に出かけたのですが、昼間は時折激しい雨にみまわれたさいたま市は夕暮れともなると豪雨の気配もすっかり遠のき、詩も災禍も悲嘆もうたも無いもののように、ぽつりぽつりと街の灯りがともり始めるのでした。
文字表現を音に託す、それぞれの有りようから、何かを拾い上げたい、それがなまものの「場」だ、と感じました。


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書くことは祈りの行為である。と、昔から思う。不可視の者との相互通路を開く行為である。書物は硬直化した価値観に絶えず揺さぶりをかけて生身の水を再び巡らせる装置の一つだ。祈りは祈りの形式に落ちるのを嫌って転生を続ける。


ネット上の言葉に苦手意識を持ち続ける私だが、波打ち際の砂にならば無意識の内に書き続けているだろう。
“どこがどうちがうのですか〜”と、肩のあたりでひらひらと嗤う気配。“あなたの五感がとまどうのはなぜですかぁ〜、そんなに私が嫌いかえ? もしやして、勉強不足ぅ? 感性の不足ぅー”と続けるのを、「闇雲に嫌うわけでは無いんだよ」となだめておいて、眠りの前の酒でも飲むとしよう。
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# by leea_blog | 2001-09-19 02:09 | Comments(0)

与野改め「さいたま市」

「りーあさんも九月にイベントあるんですよね〜?」
あ。。。。
そうでした。与野の地霊にご挨拶の朗読するのでした。

電話を取るのが怖い今の私にできるのかしら、朗読。
特に男声の電話は、相手が名乗るまでこちらは沈黙モードです。

それはそうと、九月十五日の与野の朗読会情報を検索してみました。一件もヒットしません。メンバーはかなりの非ネット派だからなぁ。。。。。私も含めて。どなたか見かけたら、ご連絡下さいませ。リンク張らせて頂こうと思います。

与野の朗読会情報、再録、以下です。



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下記のチラシ文案・文責は与野在住・山岡 遊氏です。
全く異なる個性に声を掛けて参加を求めた、とのことです。
朗読論以前に詩へのアプローチが全員違うようで、
おもしろいかも。

どうせ喧嘩するなら、建設的な喧嘩をしたいものです(笑)

当日は詩誌や個人誌、詩集や小物も即売予定です。
どうぞ、お誘い合わせの上、お気軽にいらしてくださいませ。


詩の朗読会

   世野へ!
   キメラたちの詩便り

       キメラ 今夜 月の息子になれ
          キメラ 今夜 月の娘になれ



〈出演者〉

阿蘇 豊
小笠原 鳥類
片岡 直子
佐伯 多美子
沢野 進
西野 りーあ
原田 克子
山岡 遊

日時  9月15日(土)  18時30分〜20時30分
入場料 1,500円
場所  ギャラリー・シャイン(京浜東北線 与野駅 西口徒歩1分)

(チラシより)



*りーあ追記

交通のご案内
与野ってどこ? と問われれば。
埼玉県は大宮駅のとなりのまた隣りの駅、山手線方面からは、京浜東北線にたらたら乗るよりも、上野で中距離列車の宇都宮線or高崎線で大宮へ出てから一駅戻る方が近いかもしれませぬ、埼京線乗り換えの方も同じく、大宮まで出るのがおすすめ。
ギャラリー・シャインは与野駅西口出て東京方向を眺めやれば、すぐに発見可能、大ガラスのはまった開放的な空間ですので、飲み物などそれぞれ注文しつつくつろぐことも可能、ギャラリー・シャインの電話番号は048-833-1045。
なお、「行った事無い地域だしついでに散歩したい」という向きは、大宮の氷川神社は武蔵国一宮にて、裏手には桜の大樹広がる大宮公園あり、散策&探索お薦め、余談ながらわたくしは大宮の高校に通っていたものでした。

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# by leea_blog | 2001-09-06 02:08 | お知らせ | Comments(0)

信頼の為の疑念など

いやはや、「俳ラ7」の宣伝の前口上が不快で、関係者皆様にはまことに申し訳ないことです。世の中にあまた立ちこめる煩悶、閉塞感、一人では解決できない思いの、突破口になってくれればとの願いを込めて、書きにくかった被害カムアウトとセットにしました。

ここに検索でたどりついた皆様も、いきなりの激怒につきあわされてはたまりませんよね。「幻想系を検索して読んだのに、嫌な気分になった。どうしてくれる」とやり場のない気持ちになった方。今回は人間不信にならないための、追補版です。
実のところ、文学はきれい事ではありません。幻想文学は現実逃避の装置ではなく、リアリズムだけでは到達しにくい何ものかに到達する手段の一つです。方法の一つなんですね。「生身の感性」の回復が本当の目的ではないでしょうか。

さて。一人旅行者は、比較的トラブル対応能力がある方だと思います。さもなければ、言葉も習慣も違う土地を通り抜けられません。それでも、毒入りコーラ事件(古くてすみません)や通り魔事件のように、加害者が得する訳じゃないものは、わかりにくい。

今回は、本当に困った、というより知らぬ内に追いつめられて、周りに相談しようにもできなくなっていました。週3,4通届く郵便物には相手の名前も住所も明記されており、不都合があれば先方と話し合いが出来るはずだと、それ程気にしなかったのです。お会いしたことはないけれど、同業者(?)のようだし。郵便物が多すぎるくらいではストーカーかしら、などとは考えません。話し合いが難しいと気付いても、何とか穏便に収めたくて誰にも相談していなかったのです。先方を追いつめてはいけない、と変な判断が働きました。文章を書く人なら、いずれ話し合える日も来るだろう、と。

参加していたメーリングリストで、思いあまって告白し、対策サイトを教えていただきました。多くの方の励ましが無かったら、身内にも話せないまま時間が過ぎていたでしょう。

http://www.nda.co.jp/Stalkers/
ストーカー概論
http://www.bekkoame.ne.jp/ha/hc17916/
ストーカー対策ページ

をを。ほとんど鬱状態で、検索、という発想が欠けていました。「ストーカーに狙われたときの禁忌」(ストーカー概論より)を、うっかりやってしまう所でした。初心者にもわかりやすく、為になります。多くの場合、金品・身体の被害が出る前に、精神面で重大な損傷を受けているはず。そういう時でも、冷静にさせられます。「私も、実は困っています」という方は、それ程長くないので、一読をおすすめします。

「ストーカーに狙われたときの禁忌」は、納得すると同時に、何か変だ。最初に非人間的な扱いを受けるのは被害者のはず。耐えかねて相手を刺激する行動に出るはず。そうでない場合があまりに多いので、すべての人に警告しているのでしょうか。
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# by leea_blog | 2001-09-03 02:07 | Comments(0)

「俳ラ」のご案内

祝! H2Aロケット打ち上げ成功!!!!
前回の文の腰の引けように自分で舌打ち。

ストーカー野郎への怒りと恐怖でメシの味もわからなくなっていました。あらゆる前向きな気持ちを削がれ続けました。気分を切り替えようとパソを立ち上げたものの、死んだ魚状態だったようです。H2Aの炎で、我に返っています。


注意。以下、ネットにふさわしくない不快な言葉があります。紳士淑女ならびに18歳未満は三行飛ばして続きをお読み下さい。
“よくもこんな目に遭わせやがったな、このゴミ溜め野郎!
体力と妄想力を有効利用しやがれ、自称「古き良き日本男子」!
その腐りきった頭を産廃処理場の焼却炉に突っ込んでやる、刑務所じゃなくてな!”

失礼いたしました。
皆さんも、ひどい目に逢ったら一人で悩まず、周りに相談しましょう。


少しすっきりしたところで、お知らせです。
恵比寿の書画展・朗読イベントでジョイントした「独演!俳句ライブ」が10/7に七回目を迎えます。「有効な野次可」と、野次参加を積極的に取り込む姿勢も注目。恵比寿では、りーやん情報で来てくれたお客さんが「俳ラ」が雇ったサクラの野次に怒り、あわや乱闘騒ぎか?という一幕もありました。潰そうとしてやじったのではなく、盛り上げようとしてやじったのがちょっと失敗して受けなかっただけなんですが(笑) このように朗読の現場はなまものであり、いきものです。ちなみに、会場のJazzBar「サムライ」は、おびただしい招き猫が壁面を埋め尽くす呪力空間です。私は出られないけど(俳句が作れない)お客として行くかも。

詳細は「俳の細道」にあります。
お問い合わせもこちらによろしく。
http://www82.tcup.com/8217/samurai.html

以下、抜粋。

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現代の活字文化のみに頼らず、原初的な肉声に於ける俳人の独創世界を演ずるべく
俳句志{もののふの会}は 「独演!俳句ライブ」に七度目の挑戦をする。

■日 時/2001年10月7日(日)午後 開場:3時半、開演:4時〜閉演:7時 (以後、反省会兼二次会)
 出演者は午後2時に集合して準備と打ち合わせ
■場 所/JazzBar「サムライ」新宿区新宿3-35-3守ビル5F 東南口の階段降りて直進徒歩2分、大塚家具方面甲州街道沿い、1Fは信州屋(蕎麦)
■会 費/一律1500円-1ドリンク付
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# by leea_blog | 2001-08-30 02:05 | お知らせ | Comments(0)

その書物と出会う確率

書かざるを得ない種族。


ターハル・ベン=ジェルーン氏の作品の一節を重ねてご紹介しました。日常の何気ない仕事の合間に、ふと、〈「物語を語れ、さもなくばおまえを殺す」、それが文学だ〉、が記憶の下から浮上して、気になって乱雑な書物の山から氏の本を探し出したのでした。


なぜ書かざるを得ないのか。ある程度書き続けている人なら、自問もし、他の人たちと議論もするでしょう。続いてサリームの手紙の一部を引いたのは、本来、書く行為がはらむ危険性(毒にも薬にもなる)を比較的解りやすく提示していると思ったからです。現代の日本では、余程のことがないかぎり書いた物で命の危機にはさらされません。それでも、砂漠で行き倒れかけた人にとって「水」になるほどのものなら、別の状況では毒物にもなるはずです。さらに、違う状況では、全く無害・無益かもしれない。

 何故書かざるを得ないのか。とりわけ、生活の為でもなく、社会的地位の為でもない場合、議論が白熱します。「楽しいから書きたい、せっかく書いたから発表したい」と思う人は、それはそれで大変良いことではないか。

「物語を語れ、さもなくばおまえを殺す」。これは、書いたために(あるいは語った為に)殺される場合もあると承知の、切迫した内面の声ともいえるでしょう。個人の命が大切なことは言うまでもないですが、それを越えた何かに書かされる、書かなければ、個人が命を失うというより何かもっと重要なものが死ぬ。


氏の作品は複雑にして起伏に富み、すぐれた地下水脈を多く持ちます。一部を引いてあれこれいうのは、作品の本質を損なうようで気が引けます。書物との出会いは「縁」でもありますので、たまたま目にした方が興味を持たれるかもしれない、との消極的な趣旨でつづっています。
 
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# by leea_blog | 2001-08-28 02:04 | Comments(0)

あやまちの夜。。。。




ぼくは愛の物語に打ちのめされたが、実際に経験したのかさえわからない。情熱に捉えられ、密かな目的に囚われ、ぼくたちを脅かす闇の厚みを、もう考えたくないのです。ぼくは、不安の内側へ旅しました。苦しみのまわりを巡り、こうしてほとんど明かりもないこの部屋にいるのです。スペインの海岸を前にして、あなたに手紙を書いているところです。ぼくは、あなたに一度も会ったことはないが、虚構の作者として連帯感を持っています。そしてあなたにこう言いたいのです。「ぼくは、すべてに関してあなたに同意しているわけではない。だが書き、創作する自由を勝ち取ろうとするあなたの闘いを支持する」。考えの違う人を擁護することは、同じ部族の誰かを助けるために扉を破るよりも、さらに美しいことなのです。もっとも、ぼくたちは同じ部族に属し、同じ共同体に参加しているのかもしれない。それは、イスラム教徒として皆を包括する共同体ではなく、存在し、他者とともに生きるために、言葉しか持たない者たちの共同体です。つまり言葉の代価を知り、死にゆく者の耳元で、一つ一つの文章がどんな響きを持つかを知っている者たちです。
 ぼくたちの祖国は一冊の本です。物語の海の青い夢、数カ国語で展開するフィクションです。祖国は孤独です。毎朝、ぼくたちは、それを大きな屋敷の入り口に置く。だが、そこに住むことはない。ぼくたちの場所はどこにもなく、ぼくたちの領地は自分自身だからです。


(ターハル・ベン=ジェルーン  「あやまちの夜」より 菊池有子訳)

 *登場人物の一人サリームが、『悪魔の詩』の作者・サルマン・ラシュディに宛てて書き、投函も公表もしなかった手紙の一部。
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# by leea_blog | 2001-08-20 02:03 | Comments(0)