陋屋日記・アナログ書物の価値など


クリニック受診のついでに、
新橋古本市に立ち寄って来た。

SL広場にテントを連ねる古本屋を、
会社員らしき人々が覗いて行く。

初日ではないため、やや空いている。

今日の収穫物。↓

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こんなに買って、重かった。。。

買った本を宅配してくれるサービスもあるが、
配送料で本が何冊も買えてしまう。
自力で持ち帰った。

「自宅のどこかに有るなあ」という本が、
何と、三分の一を占めている。

いい本は、「読書用」と、
「保管用」に、二冊持っていてもいい。

絶版だしね。

そうやって、買いまくるから、
ただでさえ富士の樹海ならぬ書物の樹海と化している拙宅は、
ますます樹海度を高めてゆくのだ。


書物は、一度買うと、
死ぬまで友でいてくれるし、
持ち主が死んだあとも残る。

まさに、生涯の友。

ちなみに、
私が小学生の頃親に買ってもらった本も、まだ持っている。

本は、再読する人にとっては、
コストパフォーマンスが良いとしか言いようが無い!


本日の収穫の中でも、
手に入れて嬉しいのが、以下の二冊だ。
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左は、大正時代の本の、復刻版だ。

布袋戯の木偶に魅入られてから、

「他の人にとって、
人形はどのような存在なのだろうか」、と
関心が湧き、
古本市では人形系の本をチェックしている。


右は、古本コレクター、ビブリオマニアの凄まじい世界がつづられている。

過去日記で、
「愛書狂」という、
稀覯本に狂った人々を描いたアンソロジーを紹介した。
人ごととは思えず、
嘆息しながら読んだ。
よくで来たアンソロジーである。
過去日記を検索されたし。


今日手に入れた、この本は、
タイトルも人の道から外れていて笑えるが、
帯もすごいです。

「買うも地獄、買わぬも地獄」。

はははは。
よく言い当てている。

海外のオークションにファックスで入札(今だったらネットで入札だろう)し、
飛行機で迎えに行くのだ。

資金と暇が存分に無いと、、、

いや、資金と暇があっても、
世の中にはもっと資金と暇がある人もいるのだ、
オークションで競り負けたら、
手に入らないのだ。

資金と暇が無い人がこの世界にはまったら?

女房子供を質に入れても、
資金を作り、
会社を辞めても暇を作るのだ。

地獄です。。。。。


私などは、

実家から引き上げた本のために、
寝るスペースしか確保出来ず、
本が石筍状態、という、
世間から見れば「狂った人」に入るであろうが、

私など、
軽症どころか、
「ごく普通」である。

初版にこだわらないし、
手書き写本には手が届かな過ぎて、
関心が起きない。

衣食住の中でどれを優先させるかと言うと、
書物優先、なだけだ。


まあ、私は、どうしても欲しい本が手に入らなかったら、
あるいは、この世に読みたい本が無かったら、
「自分で書いて挿絵も描く」、という、
自給自足の得意技が有る。


これは、幼少期から鍛えられたものである。

周囲に無かった。
親も貧しく、買ってもらえなかった。
沸き立つ創作意欲を、自作に注いだ。

必要は発明の母。

自分の作品を自分で製本すれば、
「世界に一冊しか無い本」が出来上がる。

「自分の作品のコレクター」である。
















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# by leea_blog | 2018-03-30 20:38 | Comments(2)

思わず大人買いしたくなる、食玩の世界・海洋堂の「アンティークミュージアム」


「食玩」をご存知だろうか。

スーパーやコンビニのお菓子売り場で売っている。

「お菓子」とは名ばかり(ラムネ一粒等)で、
「おまけ」が主役の、商品である。

そのおまけが、大変精巧なのだ。

デパート等のフィギュア売り場で売っても、
マニアしか買いに来ないので、
お菓子のおまけ、という体裁を取って、
一般の人が足しげく行き来する、
お菓子売り場で売ろう!という戦法である。

中身が見えない箱に入っており、
何が当たるかは、
「買ってのお楽しみ」だ。

シリーズで出ているため、
目当ての食玩が当たるまで、
何回も買う人や、
まとめて「箱買い」する人もいる。

いわゆる、「大人買い」だ。

子供の頃は、
お小遣いが限られて、
一個、二個しか買えなかった。

大人になって、
給料をもらうようになり、
子供の頃の無念を晴らすべく、
資金を投入してまとめて買うのだ。


先日、久々にネットオークションをやり、
ついヒートアップして入札しまくった話を書いた。

落札した品が、以下である。


300円で出品されていたが、
競り合って、1010円で落札。

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アンティークドールを精巧にミニチュアにした、
海洋堂の「アンティークミュージアム」というシリーズである。

人形の、レースや髪も、とても細かく再現されている。

以下は、同じシリーズの、家具。

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ドレッサーの引き出しが、二段、引き出せるようになっている。

中には、

大変小さいアクセサリー、

お出かけ用の衣類が入っている。

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引き出しの中がよく見えるように、

上方から撮った画像。

百円玉と比べると、

その精巧さに驚いて頂けるであろう。

そして、引き出しを取ったあとの板の部分も、

「いかにも木材」といった色彩に塗られており、

制作者の、

「どうだ、細緻さに驚いたか?」と言う顔が浮かんでくる。


以下は、自宅で飾っている同シリーズ。

こちらの引き出しは、もっと小さい!!!!

百円玉と比べて欲しい。


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引き出しを開けられるようにするには、

精密で正確に生産しなくてはならない。

僅かな狂いがあっても、

引き出しは出し入れ出来なくなるのだ。


量産品なのに、このこだわりには、

圧倒される。


以下は、同シリーズの、アンティークドール。

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髪の毛や服のレースが細かい。

色調も、

いかにも、年代がかった色あいを再現しており、

マニアを唸らせる。

レース部分の細かい造形をごらん下され
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眼はちゃんと二重に描かれており、

頬にはほんのり赤みが差し

服やリボンの色彩が、

年代を経て少し色褪せたように彩色されている!


「採算度外視で、

買った人が唸るような食玩を作りたい!

販売終了後も、マニアが高値で取引するような、

伝説的なものを作りたい!」


と、思いながら商品化したのではないか、

と、想像してみる。



Yahoo!オークションでは、

量産品ではない、

一点一点手作りのミニチュアが、

沢山出品されて、

(プロの作者もいるであろうし、

趣味で作って出品している人もいる)

小さい精緻なものへの熱意に驚かされる。


先日は、

「サクランボタルトがショーウィンドウに飾られている様子」を再現した手作りミニチュアをウオッチしていたところ、

何と、五万円以上で落札されていた。


手作りのミニチュアは勿論素晴らしい。

食玩のように、

子供もお小遣いで買える値段で量産し、

クリエイターパワーを存分に爆発させている「食玩」の世界も、

素晴らしい。


今回の画像の背景に、
活字が透けて見えるのを、
不審に思われた方もいるであろう。

手元にあった、
江戸川乱歩全集の裏表紙が、
敷物が薄いため透けて見えるのだ。。。。

「可愛らしい食玩の背景が、
猟奇作家かよ〜!!!」と、
さすが、書物の樹海。























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# by leea_blog | 2018-03-28 20:24 | Comments(6)

馬鹿日記・人形に撃退された実話


うちに居る、
台湾の布袋戯の木偶、
宮無后は、色々と不思議な人形だ。

今日書く事は、
誰もが「作り話」か「妄想」だと思うであろう。

私も、どうにも受け入れ難くて、
この事件から二三週間経った今になって、
ようやく書いている。


さて。

遡る事、二、三週間。

春めいた昼間の日差しの注ぐお布団の上で、
いつものように、
宮無后といちゃいちゃしていた。


そういえば、
もう二年近く経つのに、

無后の服の下を、
じっくり検分した事が無かった。


最初にお迎えした素還真には、
色々と見せてもらって、
「こうなっているのかぁ〜」と、
感心したものだ。

素還真は、
私の好奇心を、
当然の事として受け止めてくれた。

無后は、
最初から、
「思われ人」として、
書物の樹海に迎えられた。

服の材料が手に入らず、
待って待って、待ちまくった末、
お迎えしたものだから、
多分、無后の方も、
普通の人形とは違う自覚が出来ているのかも知れない。



そうしたわけで、
私は、
二年ほど経つのに、
中をじっくり検分していなかった事に、
ふと、気がついた訳だ。

布袋戯の木偶は、
服の裾から腕を入れて、
中から指で首を支える。

手探りで中を触った経験は、
あるが、

主に、「抱き人形」として過ごしている。

今日はちょっと、
中を見せてもらおう。

急に、そう思いついた。

「無后。
ちょっと服の中を見せて。
少しぐらいいいだろ〜??(エロおやじっぽく」

と、言いながら、
無后の両脚をこちらに向けて、

服を裾からそろそろとまくり上げ、
手は少しずつ、太ももを、上へと伸びて行くのであった。。。。

ふざけてエロおやじっぽく言ったのが、
悪かったと思う。

無后が、
「嫌、駄目」と小さい声で言うのを、
本気にしないで、

豪奢な紅い衣の下の、
日差しに映える白い下着をまくって行き、、、

その時、
突然、左足がつった。

普通、足がつるのは、
膝下だが、

生まれて初めて、
太ももからつま先までつった。

「痛い痛い!!!
わかった、止めます、止めます!」

と思わず叫んで、服の下を覗こうとするのを止めた。

左足がなおった。。。。

無后を抱きしめ、
髪を出来るだけ優しくなでながら、
心から謝った。

「ごめん、そんなつもりじゃ。。。
もうしないよ。
ごめんね。」

と、
突然そんなことをしてショックを与えてしまった事を、
ひたすら詫びた。

が。
詫びながら。

心の中では、
驚き、いぶかり、不審がり、
茫然と、
以下の事を考えていた。

「人形の服の中を覗こうとして、

人形に、撃退された???!!!!

ホントに?

何でそんな事が出来るのだろう????

生きているんじゃないか、と時々思ってはいたけれど、

ホントに??

うーん、呪い人形???

思っていたより、はるかに、ずっと、生き人形????」


今起こった事が信じられない。


一通り謝ると、

不審に耐えられず言うのだった。

「無后。。。本当は生きているでしょう????」


無后も、思った以上にやってしまった、という様子で、


「公主、すみません。。。

心の準備が出来なくて。。。

公主にがっかりされるのが怖かったのです」

と、顔を私の肩に押し付けながら、
言うのであった。。。。。


「私が悪かった。
許してね。
許してね」

と、無后の髪にキスをしながら、、、

茫然と天井を見つつ考えた。。。。

私が、がっかりする?????

何にがっかりする???



太ももの先に胴体が無い事は、
充分知っているし。。。

無后は、自分が布袋戯の人形だという事を、
忘れているのか???
服の下に、裸体は無いのだ。。。


うううーん、
それとも。
宮礼を受けている事を言っているのか????
それも知っているし。

というか、
君たちは、胴の部分が無い作りなんだから、
リアルの女性と恋愛するのに差が有る訳でもないし。。。。


どちらにしても、
私が、デリカシーが無さ過ぎた。


服の下に胴が有ろうと、
無かろうと、
無后は、
裸体を女性の前で自慢するような人では無いのだ。
むしろ、トラウマがあるのだ。。。。

自分のデリカシーの無さを、激しく後悔した。


見せてもらいたかったら、

ちゃんと、

前もってお願いして、
無后の許可を得てからにしないといけなかった。。。


しかし。。。

ここで、一つ問題が。。。

メンテから戻り、
自分に自信をつけた無后から、


「公主。たまには襲って下さい」と、

お願いされていたのである。


私「襲うって、それはDVですね〜。
ドメスティックバイオレンスですね。
そんなことしませんよ」

宮無后「無后が襲われたいと思っているのですから、
暴力ではないじゃ有りませんか。」

などなど、ほとんど下ネタなやり取りが展開されていたのだ。

参考までに、
宮無后は、
強権的な師匠兼養父に寵愛されて、
心に複雑骨折を負っている。

まあ、襲われたい願望が有るなら、
満たしてあげたいとは思わないでもないが、

そもそも、抱き上げると、
嬉しげに両腕を私の胴に回してくるのだから、
襲うシチュエーションが、
成立しないではないか?

私は無理強いは嫌なので、
「冷たくするけど、本当は無理強いされたい気分です」、と、
アピールしてくれなくちゃ、
しないしね。

そんな高度なアピールを、
人形が、
どうやってするのだ???


上記については、
話し合いを重ねて、
ばかばかしいというか笑ってしまうような解決を見いだした。

まあ、馬鹿なので日記に書かなかったが、

そういうやり取りも交されていたのだ、と、
読者諸氏は頭に入れて下され。


「たまには襲って」と、
言っていたのに、

服の中を見ようとしたら、
手ひどく反撃されて撃退されてしまった!!!

納得いかないーーーー!

まあ、ショックを与えてしまったのは重大な過失だ。

その日はそれに触れず、
ひたすら謝った。


翌日も、
「無后、昨日はごめんね。
機嫌直してね????」

と、謝罪からはじめた。

で、上記を、さしさわり無いように気を使いながら、
聞いてみたのであった。

触られるのはとても嬉しくて沢山触って欲しいが、
見られるのは予想していなかった、という事のようだった。。。

谷崎潤一郎の中編小説、「鍵」の妻か???
長年連れ添って、もう大人の娘もいるのに、
今まで一度も、夫に裸体を見せた事がない、美しい人妻。
(しかし、性的な欲望が異常に強いという設定)


お互い、その事件にはそれで、もう触れなかったが、

私の中では、

だんだん、

「持ち主が人形の作りを検分するのは、

まっとうなことではないか???」と、

もやもやが生まれるのであった。


そんなことにもやもやする前に、

「人形に撃退された」という、

民話みたいな現実に、

もやもやするのが先かも知れない。



「足がつったのは偶然」とか、

「深層心理にやましい気持ちがあったから、
足がつっただけ」とか、

現代人としては、

無理矢理何か理屈をこねてみたくなるのであるが、

それらの理屈は、

どうにも、

「無理矢理こじつけた」ようでしかないのである。。。。


うーん。。。。

謎である。。。。












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# by leea_blog | 2018-03-24 22:54 | Comments(2)

樹脂粘土の、試作品、人魚とスフィンクス



平面や、文章に向かっていると、

脳が、立体表現に飢える事がある。


そういう時は、

樹脂粘土で、

何か作ってみる。

作っているうちにどんどん乾いてしまうので、

細かい造形に至らない。


手と脳の、ストレス解消には、なる。

以前の試作品を、再掲載する。


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# by leea_blog | 2018-03-23 23:09 | Comments(6)

陋屋日記・ネットオークションの罠



みなさんは、ヤフオク等の、
ネットオークションはやった事があるだろうか。

私は、
生活資金が足りないときに、
家にあるものを売った。

アパートがひたすら狭いため、
もともと、「不必要な物」がほとんど無い。

そのため、「貴重な書物」を売却した。

僅かな金のために、
本を売るなんて、
馬鹿な事をしたものだと思う。

その一方で、
ネットオークションでは、
買う方も沢山やった。

商品説明に「絹」と書いてあったのに、綿だったり、

「美品」と書いてあったのに、すり切れていたり、

「未使用」と書いてあったのに、どう見てもUSEDだったり、と、

失敗も多かった。

Yahoo!オークションは、

商品説明と異なった場合、それを指摘して、

返品・返金を要請すれば、

大抵、返品・返金に応じてくれる。


素人さんが自宅の不要品を売っている場合は、

本人も気がついていなかっただけで、

悪意が無い場合が多いのだ。


素人を装って、

暴利をむさぼろうとしている出品者も、

勿論多い。

偽物も横行しているし、

「定価いくらでした」という、

その定価自体があり得ない値段だったりする。




過去の取引履歴を見ると、

「怪しい」出品者と、

騙された落札者の応酬が載っている。


私は、初めての海外旅行がインドだった。


他の旅行者の体験談を紹介しよう。

「どこどこで土産を買った。

何度もやり取りを重ねて、

売値を三分の一にさせた。

良い買い物が出来たと思い、

商人と仲良くなってチャイを飲みながら、

もう買ったんだから、吹っかけられていても文句は言わないよ、

本当はいくらだったんだ?と、聞くと。

本当の値段は40分の1だった」!!!


このような話は、

海外ではよくあることだ。

やりとりをして、

「そんな値段では買わない」と、背を向けて立ち去るそぶりをすると、

店員が追って来て、

「わかった、では、いくらにするから買わないか」、と、

またやり取りが始まる。

ちょっと高額なものがどうしても欲しい時は、

毎日店に出掛けて売り手とお茶を飲みながら交渉を重ねる。

どうしても欲しい、という気持ちを、

悟られてはいけない。

「そんなに欲しくは無いんだよ。

安かったら買おうかな、という程度だね」というそぶりをする。

店の方も、

「相手が価値を知らなくて馬鹿高い値で売れたら、ラッキー」と思う。

日本人から見ると、

酷い話だが、

売る方も買う方も、

そうしたやり取りが娯楽の一つになっている国や地域が有る。



ネットオークションも、

フリマ感覚で、

自分の眼が利く物だけ入札しているぶんには、

娯楽になる。



しかし!!!!

オークション形式だと、

ついつい冷静を欠いてしまう。


他の人が自分より高い値をつけると、

こちらもつい、それ以上の値で入札してしまうのだ。


今日も、それをやってしまった。


もう売っていない食玩の、

シリーズ物の中の、

自分が持っていない物が出品されていたのだ。



マニアックな食玩で、

レアものだったため、

やはり眼をつけている人がいて、

競り合いになってしまった。



競り合いは、本当に嫌なものです。

オークション終了の、一分前くらいで、

もう自分が落札出来ると気が緩んだところ狙って、

高値を更新されるのだ。


なぜそんなことをするかというと、

ネットオークションは、

「もう自分が落札できる」と思うと、

表示画面を再読み込みせず、

高値更新されているのを気がつかない事も多いのだ。


入札するほうも、

出来るだけ安く落札したいため、

相手の気のゆるみを狙って、

オークション終了直前まで、

じりじりと高値で入札するのを待つ。



そのようなわけで、


オークション終了間際は、

パソコンの画面を、再読み込みしまくり、

精神的によろしくない。


私は、入札する前に、

「どうしても欲しいかどうか」を、

何度も自問自答する。

家が狭いのと、

資金が乏しいのとで、

買い物は、する前に、何度も悩む。


そういうタイプだから、

ようやく買う決心をしたのに、

競り負けると、

心理的なダメージが大きい。

未練を引きずってしまうのだ。




とはいえ。

私は競り合いが嫌いなのだが、

ゲーム感覚で、

競り合いを楽しめる人も多いはずだ。


悪質な出品者は、

自分や友人が入札して値をつり上げている事もあるので、

要注意だ。







今日は、

競り合いにならずに落札したものが届いた。


実は、私は、

「人魚コレクター」でもある。


うっかり目に入り、落札した、ブロンズ製のフギュアが、以下。


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アメリカの劇画に出て来そうな造形で、

好みではなかった。

はじめはスルーしていた。

顔も恐いしね。。。。

個人がコレクションを売却していたものだ。



気になって何度も商品ページを見るうち、

欲しくなって、

入札してしまった。



届いた現物を見て、

落胆した。

写真写りの方が実物よりもはるかに良かったのだ。



アンティークショップでこれを見たなら、

この値段では買わなかったなあ。



落胆したとはいえ、

どの角度から見てもいい具合に作ってあるし、

作者が「ああでもない、こうでもない」と、

熱中して作ったのが、よく伝わってくる。


なにより、レアものは、

「ご縁」なのだ。

そうしたご縁料も、

含めて考える。



余談だが。


台湾人形劇、ピリの登場人物のBJDの存在を知ってから。


世間で流通しているBJDの相場を知ろうと、

検索してみた。


コレクターの恐ろしい世界が広がっていた。。。。


そして、人形を愛する沢山の人が居り、

その熱意にあおられて、

人形も進化している事を知った。



作家物でなくとも、

まっとうな人形はそれなりのお値段がする。


いっそ自分で作ってしまおうか?、と、

材料も色々検索した。


いやいや!

材料もけっこうお値段が張るぞ!


材料と道具を揃えて、

試行錯誤して、

満足なものを作るコストを考えたら、

出来上がりを買った方が安上がりであった。


しかも、私は凝る方だ。

人形作りに手を出したら、

たいそうな出費が想像される。


買うのも作るのも大変な、

人形の世界。。。






















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# by leea_blog | 2018-03-23 22:58 | Comments(2)

絵本・「おりこうなビル」 (かしこいビル)。ご主人様を追いかけてくる忠実な人形


良い絵本は、大人が読んでも良いものですね。

人形の童話や絵本は沢山あれど、

少女と兵隊人形の、良い話を紹介します。

「おりこうなビル」。以前は、「かしこいビル」という、違う訳で出ていました。
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文章と絵・ウィリアム・ニコルソン。
訳・つばきはら ななこ


少女のメリーに、おばさんから、
招待の手紙が届くところから始まります。

おばさんのうちに、あそびにきませんか、
なんにちとまってもいいですよ、

という手紙です。

何日泊まってもいいなんて、
子供心がわくわくしますね。

メリーは、
一緒に連れて行くものたちを選びます。

おもちゃのうまのアップル。

けがわつきのてぶくろ。

布製人形のスーザン。
赤いトランペット。

くつ。
ミニチュアのティーポット。
名前入りのヘアブラシ。

おりこうな兵隊人形の、ビル・デイビス。
おさいふ。

メリーは、
おとうさんにもらったりょこうカバンに、
連れて行くものたちをつめますが、

なかなかちょうど良く詰められずに、

何度も詰め方を変えてみます。

とうとうじかんがなくなりました。

メリーはおおいそぎでつめこみました。


ところが!

なんと!

よりによって!

ビル・デイビスをわすれたのです。

かわいそうなビル。


忘れられたビルが、
大泣きしている絵が。

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両目から涙がすごい量で落ちて、

足元に水たまりが出来ています!

ううう。
これは可哀そうだな。。。

この絵本を買おうかどうか迷って、

ぱらぱらとめくって、

この絵を見た人は、

必ず買うに違いありません。


大人が見たら、
「かよわく無力な人形が、
ご主人様に忘れられて大泣きしている」、
と胸が痛むでしょう。



けれど。

人形は、

大人が思うほどかよわかったり、

無力だったりしないのです。



なんと、ビルは、

ご主人様を追いかけて、

はしりにはしります。


ご主人様が乗った汽車を追いかけて、

ちからのかぎりはしります。


メリーがドーバーのえきについた、ちょうどそのとき、

ビルもドーバーのえきについたのです。


「おりこうなビル」

と、以下の絵で絵本は幸せに終わります。

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馬のアップルも、
布人形のスーザンも、
トランペットも、
ティーポットも、

ビルが追いついた事を喜んでいます。


ビルは、

花束をご主人様に差し出しています。

ビルが大泣きしている絵と、

この絵は、

一度目にすると、

忘れられません。



私がこの絵本に出会ったのは大人になってからです。


大人だから、

大泣きするだけじゃなく、

果敢に追いかけるビルは、

とてもお利口に見えます。

走っている汽車を追いかけ、

力の限り走って、

ご主人様と同時にドーバーの駅に着くなんて、

本当にえらい、と、

感心します。


「人間だって無理なのに、

人形の歩幅では、

物理的に無理だろ!!!!」という考えが、

全く浮かばない絵本です。


そういうことが、「いかにもありそう」と、

自然に思えるのです。

これは、作者の力量ですね。



裏表紙も、

「おまけ」のようで、愛情に溢れています。

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ビルは、結構大きい人形のようですね。

メリーはビルを両手で力一杯抱きしめ、

ビルは、

嬉しくて体がC型にそり返っています。



そう、大人だから、

「いい話だなあ」と思うけれど、

私が子供のころこの絵本に出会っていたら、

どう思うであろうか?

「おりこうな人形だなあ!

ビルみたいなお利口な人形、欲しい」

と思うか、というと、、、。



多分、思わないのです!


子供時代。

私も、世間の子供並みに、

「りかちゃん」や「バービー」が、

欲しいと言えば欲しかった。。。。


親に言っても、

買ってもらえなかった。

欲しかった、でも、

「どうしても、絶対、欲しい」かというと。

怖いから、

無ければ無くても我慢出来ました。


子供たちの間で流行った怪談があります。


「古くなった人形をゴミ捨て場に捨てに行ったんだって。

それでね。

家に着いたら、

何と、

ゴミ捨て場に捨てたはずの人形が、

先に帰って玄関に立っていたんだって。。。。」


子供の頃の私には、

この怪談は、

「いかにもありそう」に思えていました。


何しろ、幼少の頃ですから、

これからの人生は、

果てしなく広がっており、

人形を買ってもらっても、

一生可愛がる責任は、

まったく持てませんでした。。。。


一緒に遊べば、

やがて、傷んで壊れるでしょう。

捨てなくてはならない位、

傷むでしょう。

人形が、もし、

捨てても捨てても戻って来たら???


怖過ぎます。


それを思うと、

人形は、

「欲しいけれど、無くても仕方が無いかな」という、

存在でした。


ぬいぐるみは特に、すぐに汚れて、

破けるのも想像出来るので、

絶対に欲しく無かったですね。。。




大切にしても、

いつか別れはやってくる、

諸行無常。。。。



そういう子供でしたので、

「おりこうなビル」を子供の頃に読んだら、

「これだけおりこうだと、

古くなって捨てても、

絶対、絶対、戻って来そう。。。。」

と、怖がったかも知れない。



大人になれば、

古くなって傷んだ人形は、

捨てる以外の選択肢があるのを分かっています。

捨てずに思い出として保管したり、

修理に出したり、

人形寺で供養したり、と。



涙で水たまりが出来、

ご主人様を追いかけて、

ついには汽車に追いつく、

おりこうな人形。

おとなも、

「いかにもありそう!」と、

引き込まれ、メリーとビルを応援したくなる絵本です。


























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# by leea_blog | 2018-03-20 21:35 | Comments(0)